
三好 和義
地球の造形と夕陽、静かに浮かぶ月をモチーフに、
ファインダーの中で未知の惑星を創造した。
大地から鋭く削り出された巨大な崖。そこに西日が射している。崖と空の境界には淡い月が浮かんでいた。ここは徳島県阿波の土柱(どちゅう)。世界でも数少ない段丘れき層の奇景である。周囲はまだかなり明るい状況だったが、僕はその印象とはかけ離れた風景をファインダーの中でつくり始めた。月の明かりと崖のコントラストを確認しながら露出の調整を行い、さらにアクティブD-ライティング[強め]で、ハイライトと暗部の両方を引き立てる。異世界を演出するためにホワイトバランスは色温度9090Kとした。そこに、現実を超えた見知らぬ惑星の風景が現れた。荒々しい崖のディテールも淡い月の模様も克明に描かれている。
撮影情報
- レンズ
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR + マウントアダプター FTZ
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- マニュアル
- シャッタースピード
- 1/125秒
- 絞り
- f/11
- ホワイトバランス
- 色温度(9090K)
- ISO 感度
- 400
- ピクチャーコントロール
- 風景
