
星野 佑佳
極限の世界だからこそ捉えられる風景がある。
想像を超える寒さの中で、信頼の意味を知った。
冬の摩周湖、湖面の凍結が進む厳寒期に撮影した。湖の模様は毎日刻々と変化する。ひび割れた氷と雪と風が描く自然の抽象画を、湖畔に立つ裸木が鑑賞しているような構図とした。さらに画面手前にぼかした雪面を斜めに配して、遠近感と安定感を演出した。この日は手持ちで撮影したが、ファインダーを覗いたまま、ヒストグラムによる露出確認はもとより、拡大表示してピントやボケ具合の確認もできる。さらに、ファインダー内の画像再生で撮影後の詳細なチェックも素早く行える。ニュースになるようなマイナス30度の朝、体の芯まで凍てつく状況で、何の不具合もなくスムーズに狙い通りの撮影ができた。
撮影情報
- レンズ
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- 絞り優先オート
- シャッタースピード
- 1/400秒
- 絞り
- f/11
- ホワイトバランス
- 晴天
- ISO 感度
- 100
- ピクチャーコントロール
- 風景
