
星野 佑佳
武骨な岩肌とあでやかな紅葉。それだけで既に美しい。
しかし『Z 7』と私は、さらに深い表現へと踏み込んだ。
雄大な秋の景観を求め北海道の層雲峡へ。岩壁とその下に広がる紅葉の対比が美しい。しかし全体的に黄色が目立つ。差し色として少しでも赤が入るとあでやかさが増すため理想のポイントを探した。天候は悪かったが、それが功を奏したと思う。岩壁と紅葉で十分に美しいのだが何かもうひとつの要素をと考え、雨の後に霧が流れる状況を待って撮影することにした。ピクチャーコントロールの[明瞭度]をプラス補正して霧の存在感を強調し、空が白飛びしないよう注意して露出を決めシャッターをきる。あでやかな紅葉と武骨な岩壁がともに細部まで高精細に描かれ、背景を流れる霧がそれらをドラマチックに際立てた。
撮影情報
- レンズ
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR + マウントアダプター FTZ
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- 絞り優先オート
- シャッタースピード
- 1/30秒
- 絞り
- f/11
- ホワイトバランス
- 晴天
- ISO 感度
- 200
- ピクチャーコントロール
- 風景
