
星野 佑佳
星空と朝焼けが、近づき離れてゆく。
その刹那を、『Z 7』の多彩で繊細な表現力が描きとる。
春、夜空に天の川が横たわる季節になった。北陸では貴重な晴天の真夜中、「天の川を撮るなら今夜しかない」と車を走らせ能登半島へ。到着した浜辺には、すでに先客がずらりと並んでいた。人工光が見附島を淡く照らしていたので、ISO感度を3200に抑え撮影を始める。星のインパクトを保ちつつ、下界のディテールが潰れないようピクチャーコントロールを[ニュートラル]にして、詳細設定で[輪郭強調]、[ミドルレンジシャープ]、[明瞭度]を調整。夢中で撮るうち、水平線を彩る朝焼けと消えゆく天の川が出合う。わずかな至福の時と空間をZ 7とともに堪能し、画像と記憶に写しとめた。
撮影情報
- レンズ
- AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED + マウントアダプター FTZ
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- マニュアル
- シャッタースピード
- 15秒
- 絞り
- f/2.8
- ホワイトバランス
- 晴天
- ISO 感度
- 3200
- ピクチャーコントロール
- ニュートラル
