
星野 佑佳
条件が整わないからこそ、思い切った画づくりに挑戦した。
このカメラはいつも、新たな表現への飛躍を支えてくれる。
桜旅の帰路、水を張った田んぼを撮りたいと、富山県の散居村へ立ち寄った。雲ひとつない晴天の朝で、期待した霧も出ず、朝焼けも普通で意気消沈していたが、ギラギラした太陽が昇ってくると、辺りが少しずつ金色に輝き始めた。しかし景色が少し霞んでいるように見える。そこで、ピクチャーコントロールの[明瞭度]や[ミドルレンジシャープ]をプラスに調整し、太陽が水田にすっぽり映りこんだタイミングを狙って、シャッターをきる。眩しくて前を向けないほどの光だが、ゴーストやフレアーが出にくいニッコールレンズが本領を発揮し、なんでもない晴れた朝をドラマチックに表現できた。
撮影情報
- レンズ
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR + マウントアダプター FTZ
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- 絞り優先オート
- シャッタースピード
- 1/400秒
- 絞り
- f/11
- ホワイトバランス
- 晴天
- ISO 感度
- 100
- ピクチャーコントロール
- 風景
