
星野 佑佳
残照の中、ゆったりと流れる時を留める。
消えゆく空の色も命の温かさも、克明に捉えた。
白鳥が憩う屈斜路湖で夕暮れを待っていた。数十羽の大きな群れがいる所には人も大勢集まり思うように撮れない。しかたなくその場所を避けて湖岸沿いに歩いていくと、離れた場所でゆったりと寄り添う白鳥の家族に出会った。ちょうど残照が始まり、焼けた空や湖面の位置に彼らを合わせるため、右左に動きながら手持ちで撮影した。山の稜線を縁どるオレンジ色が美しく表現されるよう暗めの露出設定を選び、アクティブD-ライティングを[標準]にしてシャッターをきる。空の色の美しさはもちろんだが、灰色の幼鳥も黒潰れせず、羽毛のディテールまでしっかりと再現された。
撮影情報
- レンズ
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- 画質モード
- 14bit RAW
- 撮影モード
- 絞り優先オート
- シャッタースピード
- 1/250秒
- 絞り
- f/6.3
- ホワイトバランス
- 晴天
- ISO 感度
- 200
- ピクチャーコントロール
- 風景
