絵に描いたように美しいビーチ。
サンゴや貝殻が砕けてこのような真っ白い砂が出来上がる。
真新しい帆を上げた舟が、風をいっぱいに受けて進む。
船外機などはなく、風だけで自由自在に海を走りまわる。
さまざまな色の貝殻やサンゴがビーチを彩る。
自然のままが一番美しい。
ビーチまで続く砂丘に強烈な太陽が照り付ける。
目に見える世界は光と影のコントラストで
できていることを実感する。
ビーチからそのまま続く砂丘に、
乾燥に強い植物たちが所狭しと生い茂る。
細い枝に擬態するようにじっとしていたヘビ。
小さく毒もないが、
ほかの蛇を食べてしまうほどの強者だとか。
世界には、その形から“オクトパスツリー(タコの木)”と
呼ばれる木が何種かある。マダガスカルのそれは、
トゲトゲでちょっと近寄りがたいタコだ。
まるで海の浅瀬に繁茂するエダサンゴのような植物、
グリーンコーラル。葉はなく、枝で光合成をするらしい。
貝類やサンゴ、植物など、その場でじっと生きるものたちは、
その場の環境に適した形に変化しながら生き抜いていく。
そして自然にできたその形はどれも機能的で美しく、
不思議とその場の風景に映える。
波や岩や砂粒が削り上げた貝殻たちは、
どれもこれも究極の美しさをもっている。
早朝のビーチに、そっと海から贈り物が届いていた。
砂に生えた細い海藻が、
波の動きをそのまま模様にして見せてくれた。
沖から寄せてきた波動が小さくなって消滅していく。
タビビトノキはマダガスカル原産だ。
葉柄に溜まった水で旅人が喉を潤すことができるからとか、
一定の方角を向いているので方位を知ることができるからとか、
その名の由来は諸説ある。
2015年12月、自然写真家 高砂淳二が独自の視点で自然の姿とその営みを捉えるスペシャルコンテンツ『THE PLANET』が公開されました。そして今年、Nikonの製品を駆使して撮影した作品を、ニコン公式サイトを中心に、写真展、写真集および各種メディアで立体的に公開するプロジェクトを『THE PLANET』をキーワードに展開します。
このプロジェクトでは、かけがえのない地球、そして自然の大切さを、写真を通じて伝えていくことを主な目的に、高砂淳二とNikonが共に力を合わせてその果てしない魅力を表現していきたいと思っています。高精細な画像表現で展開される、優しさと豊かさに包まれた独自の世界観をさまざまな場面でお楽しみください。