木から木を、自由に渡り歩くチャイロキツネザル。
森の中でかれらが移動する姿は、
まるでスパイダーマンのようだった。
ジェントルキツネザル(優しいキツネザル)という名前の通り、
優しい2匹が何やら優しく触れ合っていた。
たわわに実ったジャックフルーツの実を
食べようとするエリマキキツネザル。
白いひげをたっぷり蓄えているのが可愛い。
お母さんに抱っこされている仔が、
脇から顔を出して僕を興味津々に見ていた。
お母さんは全く無関心。
シマシマのしっぽを振り上げてこちらに注意を払う姿は、
まるで旗を振って、“みんな、誰か来たぞー!”
とでも言っているようにも見える。
左右の目がそれぞれ別の場所を見られて羨ましい!
カメレオンの目は、周りを皮膚のようなものに囲まれていて、
そこにもデザインがしっかりと施されている。
色が鮮やかなパンサーカメレオン。よく見ると
枝を掴みやすいように手の指が大きく2つに分かれている。
先に行くほどだんだん細くなっている尻尾は、
渦巻き状にしてコンパクトにすることができる。
夜間に冷えた体を、
身を寄せ合ってお互いに温め合っていたのか、
それとも愛情の表現か。
太古の昔、アフリカでサルの先祖から枝分かれし、
マダガスカルで独自の進化を遂げ生まれたキツネザルたち。
今、残念なことにそんな彼らの多くが絶滅を危惧されている。
夜に、しかけてあるヤシの実を食べにきたアイアイ。
木の中の虫などをほじくって食べるために一本だけ長くなった中指で、
ヤシの実の中身を上手に取り出して食べている。
貴重なシーンが撮れた。
夜に、しかけてあるヤシの実を食べにきたアイアイ。
木の中の虫などをほじくって食べるために一本だけ長くなった中指で、
ヤシの実の中身を上手に取り出して食べている。
貴重なシーンが撮れた。
いくつもの花が一列に並び、
まるで動物の群れの視線を一斉に浴びているような感じがした。
食虫植物の中にはその名の通りに虫が捉えられていた。
動かないが、彼らもしっかり“生きている”のだ。
ヘビをここまでまじまじと見たのは初めてだった。
意外に可愛い表情をしていた。
好奇心旺盛で、気が付くと
近くに来てこちらを凝視していた。
長い尻尾でバランスを取り、
不安定な枝の上も難なく渡り歩く。
2015年12月、自然写真家 高砂淳二が独自の視点で自然の姿とその営みを捉えるスペシャルコンテンツ『THE PLANET』が公開されました。そして今年、Nikonの製品を駆使して撮影した作品を、ニコン公式サイトを中心に、写真展、写真集および各種メディアで立体的に公開するプロジェクトを『THE PLANET』をキーワードに展開します。
このプロジェクトでは、かけがえのない地球、そして自然の大切さを、写真を通じて伝えていくことを主な目的に、高砂淳二とNikonが共に力を合わせてその果てしない魅力を表現していきたいと思っています。高精細な画像表現で展開される、優しさと豊かさに包まれた独自の世界観をさまざまな場面でお楽しみください。