湿地で、まるでお風呂にでも入っているように
くつろぐカピバラたち。
一面植物に溢れ、豊かな生活環境だ。
青々とした水草の間に花が一輪咲いていた。
こんなところで、人知れずひっそりと咲く花の気高さを感じた。
小さめのカイマン(ワニの仲間)が、水面上に目を出して、
こちらの様子をうかがっていた。
巨大なカイマンが、まるで岩か何かのように
浅瀬でじっとしていた。黄色い目がちょっと不気味。
一瞬、作り物かと思ってしまったほど、
ツルッとして可愛いカイマンを見つけた。
木陰で涼んでいた(?)カピバラの親子。
カピバラの可愛さは独特で、なぜか見つけるたびに必ず撮ってしまう。
授乳中のカピバラ親子を撮影していると、
その前をイグアナが通り過ぎていった。
フクロウと目が合ったら、こんな顔で見られた。
コウノトリの仲間のエンビコウ。
見晴らしのいい木の上から、
何か食べられる生き物を探しているのか。
水があり、生命が存在できる地球。
多様な命は、みな無心に生きることで
それぞれの役目を果たし、
生きた地球のシステムに貢献している。
それぞれの生き物は個性に溢れ、
その独自性が絶妙なバランスを保っている。
静かな川面を小さな舟で進む。舟の振動で水面が揺れると、
ふと水鏡の世界だったことを思い出す。
舟が作った微妙なゆらぎがあたりに静かに伝播し、
川面に光の絵を描いていく。
湖が温められて上昇気流ができ、それが巨大な雲を発生させる。
蒸発していった水はまた雷とともに湖に戻ってくる。
木に登り、夕暮れ時にたたずむイグアナ。
地べたにいるよりも安心なのか。なんとも哀愁を感じる。
夜になってもサギのカップルの愛の交歓は続く。
サギのシルエット。サギはもちろん、
夕焼けを楽しんでいるわけではなく、夕飯を狙っているのだ。
2015年12月、自然写真家 高砂淳二が独自の視点で自然の姿とその営みを捉えるスペシャルコンテンツ『THE PLANET』が公開されました。そして今年、Nikonの製品を駆使して撮影した作品を、ニコン公式サイトを中心に、写真展、写真集および各種メディアで立体的に公開するプロジェクトを『THE PLANET』をキーワードに展開します。
このプロジェクトでは、かけがえのない地球、そして自然の大切さを、写真を通じて伝えていくことを主な目的に、高砂淳二とNikonが共に力を合わせてその果てしない魅力を表現していきたいと思っています。高精細な画像表現で展開される、優しさと豊かさに包まれた独自の世界観をさまざまな場面でお楽しみください。