土地を知り、住む人を想うことで、輝いて映る普段の景色

この土地でこんな素晴らしい景色が見られるのだということを、多くの人に知ってもらいたくて撮り続けています。

「冬月」

風景写真を撮るきっかけになった棚田。仕事が終わってからの夜と仕事前の朝が、自分の主な撮影時間です。

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「残り柿」

2020年元旦の早朝に撮った一枚。例年になく柿の実が残っていました。
撮影直前まで降っていた雪のお陰で残り柿にも雪がかぶり、オレンジと白がとても美しい光景でした。
レンズはZ 85mm。開放で得られるボケが美しい、お気に入りのレンズです。
ポートレートで使われることの多いレンズですが、私は風景でもよく用います。

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「花火が降り注ぐ街」

日本三大花火のひとつ、長岡花火。
自分も長岡に住んでいたことがあり、その時は家族でベランダから眺めたものでした。
自分の長岡花火のイメージに最も近いのが、このような住宅街からの花火なのです。

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「千曲川流域復興等花火」

令和元年東日本台風災害からの復旧・復興の願いを込め、長野県12市町合同、30カ所で同時に打ち上げた花火大会。
密になることを想定し、打ち上げ場所は伏せられていました。たまたまこの花火大会のことを聞き、おそらくここからなら見えるであろうと考えたサービスエリアに車を停め撮影しました。
打ち上がる花火の位置に合わせそれぞれ設定を変えて何枚も撮り、比較明合成しています。

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「弁天岩とほうき星」

2020年夏に接近したネオワイズ彗星。悪天候の中、運良く彗星の高さだけ一瞬雲が切れてくれました。
写真により感動が私だけでなく多くの人に伝わり、撮っていてよかった!とあらためて感じた一枚です。
花火も風景写真も、タッチシャッターで撮影しています。
あらかじめマニュアルでフォーカスを合わせ、液晶モニターをタッチしておき撮影するタイミングで指を離す。
ブレもなく、レリーズよりもスムースに撮影できます。

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「天と地と」

星空写真は1枚撮りの時とスタックする時があります。
この作品はスタックした方が良い仕上がりとなったのでこちらを採用しました。
Z 7は非常にノイズが少なく、夜景を撮影していても明るくクリアに撮影できます。
ダイナミックレンジも非常に広いので、シャドーを上げても暗部がきれいに上がってきます。

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「女岩と夫婦鷺」

富山県の雨晴海岸。
仕事で富山へ行く日がちょうど気嵐が出る条件だったため、少し早く家を出て寄ってみました。
立山連峰を背景に立つ女岩と気嵐は美しく、夢中で写真を撮っていると二羽の鷺が飛んできました。
一羽が枝にとまったので、もう一羽もとまるであろうと想定し、素早く設定を変更。
ダイヤルの位置が使いやすいニコンのボディーだから撮れた一枚だと思っています。

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「冬の北陸本線」

日本海の海岸線を走る北陸本線。
本当はもっと雪が舞っているイメージで撮りたかったのですが、暖冬であったため積雪はありませんでした。
しかし、冬の日本海の荒々しさが表現できたのではないかと思っています。

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「煌」

ススキの一群を真正面から光を入れて撮影。それでもまったくフレアが出ていません。
使用したNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 SとNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sは非常に逆光耐性が強いと感じました。
ここまでしっかりと太陽を入れて撮ることは、今までありませんでした。
このレンズであれば、このように光を入れるのも躊躇なく行えます。

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「希望」

撮り続けている星峠での一枚です。
撮影は2020年3月中旬。この撮影を最後に6月中旬まで自粛期間に入りました。
4月からは自分もコロナの診療に携わるようになり、全くカメラを触らない日が続きました。
シャッタースピードを上げて撮ったため、飛ぶ鳥もきっちり描写できました。
かなり暗めの写真になったので、現像時に明るく仕上げています。
それでも階調が自然で豊かなのは、やはりダイナミックレンジの広いセンサーとレンズ性能のおかげでしょう。

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赤く染まった棚田にいざなわれ

被写体だった子どもたちが成長し、徐々にカメラを向ける機会が減ってきた頃、知人に「地元の景色を撮ってみては?」と勧められました。生まれた頃から身近にあった山や田にさほど興味は湧かなかったのですが、「地元の魅力を撮れるのはそこに住む人たちだよ」という言葉に押され、ある朝、市内の棚田へ出かけてみたのです。
私の住む新潟県上越市は棚田の名所でもあります。もちろん私も棚田は幼い頃から当たり前のように見てきました。でもその時の棚田は朝焼けで真っ赤に染まり、私のまったく知らない表情を見せていました。その光景に感動し、それ以降地元の景色を本格的に撮り始めたのです。
正直にいうと初めのうちは風景など誰が撮っても一緒だろうと考えていました。しかしその土地を理解し、自分なりの視点を探し、撮る日や時間帯を変えることで、同じ場所でもさまざまな撮り方ができることに気づかされました。

夜に写真を撮るようになって初めて気がついた、月の出の美しさ。皆が知らない(気づかない)絶景を知ってもらいたくて、晴れた満月の日は写真を撮りに行きます。夜間の撮影でもZ7はEVFが見やすいので、フォーカス合わせも簡単です。

土地を知り、住む人に思いを馳せて、写真を撮る

この写真は月の出の棚田を撮影したものです。夜に写真を撮るようになって初めて気がついたのは、この月の出の美しさでした。
日本海側の冬はなかなか晴れません。いつもタイミングを見計らっている中で撮れた、満月、晴れ、雲海、雪の積り具合といった要素が揃った貴重な一枚です。

長岡空襲の犠牲者の慰霊と中越地震からの復興の意味も込められた長岡花火。花火も風景も、それがその土地でどのような存在/役割なのかを理解し尊重した上でどのように表現するかを意識しています。

花火も私の好きなモチーフです。新潟県長岡市の花火大会をご存知の方も多いことでしょう。実は空襲で亡くなられた方々の慰霊として、あるいは新潟県中越地震からの復興を祈願してなど、いわば市民の想いで作り上げている花火大会なのです。
一口に花火大会といっても、開催する土地により意義はそれぞれ違っています。そのことを自分なりに理解した上で、それを反映するような写真を撮りたいと思っています。
長岡の花火は大規模な観覧席も用意されていますが、地元の人は家族でベランダから見たり、家の前から見たり……。そんな街の人たちの目線で撮りたくて、この時は自転車で街中を回りながら街の様子を収めていました。

誰かが喜んでくれることが、私の喜び

風景を撮るようになってから、多くの人に地元の景色を見て欲しくてSNSに投稿し始めました。そして見てくれる人が徐々に増えてくるにつけ、次第にSNSで私の作品を楽しみにしてくれる人のために撮りたいと考えるようになりました。
フォトコンテストで賞を狙うといった意識はありません。それよりも「この写真をあの人に届けたい」といった想いで撮っています。多くの人たちから「いいね」をもらえるのは嬉しいのですが、見て欲しいと思っていた人に喜んでもらえるとすごく嬉しい。誰に写真を見せたいかによって、撮り方もずいぶん変わってきます。そこは大切にしているところです。
本業は医師ですが、私の行為によって誰かが癒されたり笑顔になってくれたりする。そこに喜びを感じるという点で、私の中で医療と写真はつながっているのかもしれません。

高い操作性もカメラの重要な要素

ニコンの新機種の性能にはいつも驚かされますが、Z 7も例外ではありませんでした。
一番惹かれたのは、操作性です。
カメラを構えた時、ボタンの配置が非常によく考えられていていると感じました。いちいち位置を確認しなくても押し間違えることがありません。撮影に集中できますし、なによりスピーディーに設定を変えられる。風景撮影は意外と素早い操作を必要とするのです。自然は刻一刻と変化していて、一瞬で変わることが少なくありません。私にとって操作性はカメラの重要な要素です。
それからEVFのフォーカスの合わせやすさ。基本的にマニュアルで合わせているので、ファインダー内でフォーカス部を拡大して確認できるのが大変便利です。ファインダーから目を離すと自動的にライブビューに切り替わり、シームレスに撮影を進めることができるのも良いですね。もちろんカメラとしての性能も高い。空の微妙な色の移り変わりも、自然に柔らかく描写できます。ダイナミックレンジがかなり広いからでしょう。また非常にノイズが少ないと感じました。夜景を撮影していても明るくクリアに撮影できますし、後からシャドー部を上げても粒状感がほとんどない。
私のように夜景の撮影をする人間には、心強いカメラです。

Z TELECONVERTER TC-2.0xを使い、奈良公園で森の中から出てくる鹿を撮影しました。テレコンバーターの未使用時に比べ画質は落ちているのかもしれませんが、ほとんど気にならず、暗闇から出てきている鹿にちゃんとフォーカスも合っています。私自身この写真を撮ってみて、その性能に驚きました。

Z 7の購入にあわせ、Z マウントのレンズも揃えました。特に気に入っているのがNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S。私にとってはボタンの位置とフォーカスリングの位置が絶妙で、リングの感触もしっくりきて合わせやすい。フォーカスも静かで早いし、解像力も高い。逆光で光を入れてもほとんどフレアが出てこないし、言うことがありません。レンズの性能もさらにアップしているのではないでしょうか。

地元の人も知らない郷土の魅力を掘り起こしたい

新型コロナウイルスの蔓延で、しばらく撮影に出かけることができずにいた時期もありました。このような事態になる前は、いわゆる有名な撮影スポットにも出かけてみようかと思っていたのですが、この時期にあらためて考えて「撮影できていない地元の景色がまだまだある」と気づきました。
しばらくはもう一度地元に根ざした撮影を行っていきます。Z 7は動画性能も優れているので、これからは写真だけでなく動画にもチャレンジし、地元の人たちも気がつかなかった郷土の魅力をさらに伝えていきたいと思っています。

石田 卓士(いしだ たかし)

医師 新潟県上越市在住 1971年生まれ
地元の棚田の美しさに惹かれ、総合病院で内科医として働くかたわら、2016年から風景写真を撮り始める。その土地に対する想いと独自性を大切にしている。また花火を撮ることも多く、花火では風景と絡めた情景花火をテーマにしている。

受賞歴:東京カメラ部10選2017

著書:『感動!ナイトフォトの撮り方ガイド』など

「冬月」

風景写真を撮るきっかけになった棚田。仕事が終わってからの夜と仕事前の朝が、自分の主な撮影時間です。

「残り柿」

2020年元旦の早朝に撮った一枚。例年になく柿の実が残っていました。
撮影直前まで降っていた雪のお陰で残り柿にも雪がかぶり、オレンジと白がとても美しい光景でした。
レンズはZ 85mm。開放で得られるボケが美しい、お気に入りのレンズです。ポートレートで使われることの多いレンズですが、私は風景でもよく用います。

「花火が降り注ぐ街」

日本三大花火のひとつ、長岡花火。
自分も長岡に住んでいたことがあり、その時は家族でベランダから眺めたものでした。
自分の長岡花火のイメージに最も近いのが、このような住宅街からの花火なのです。

「千曲川流域復興等花火」

令和元年東日本台風災害からの復旧・復興の願いを込め、長野県12市町合同、30カ所で同時に打ち上げた花火大会。
密になることを想定し、打ち上げ場所は伏せられていました。たまたまこの花火大会のことを聞き、おそらくここからなら見えるであろうと考えたサービスエリアに車を停め撮影しました。
打ち上がる花火の位置に合わせそれぞれ設定を変えて何枚も撮り、比較明合成しています。

「弁天岩とほうき星」

2020年夏に接近したネオワイズ彗星。悪天候の中、運良く彗星の高さだけ一瞬雲が切れてくれました。
写真により感動が私だけでなく多くの人に伝わり、撮っていてよかった!とあらためて感じた一枚です。
花火も風景写真も、タッチシャッターで撮影しています。
あらかじめマニュアルでフォーカスを合わせ、液晶モニターをタッチしておき撮影するタイミングで指を離す。
ブレもなく、レリーズよりもスムースに撮影できます。

「天と地と」

星空写真は1枚撮りの時とスタックする時があります。
この作品はスタックした方が良い仕上がりとなったのでこちらを採用しました。Z 7は非常にノイズが少なく、夜景を撮影していても明るくクリアに撮影できます。
ダイナミックレンジも非常に広いので、シャドーを上げても暗部がきれいに上がってきます。

「女岩と夫婦鷺」

富山県の雨晴海岸。
仕事で富山へ行く日がちょうど気嵐が出る条件だったため、少し早く家を出て寄ってみました。
立山連峰を背景に立つ女岩と気嵐は美しく、夢中で写真を撮っていると二羽の鷺が飛んできました。
一羽が枝にとまったので、もう一羽もとまるであろうと想定し、素早く設定を変更。
ダイヤルの位置が使いやすいニコンのボディーだから撮れた一枚だと思っています。

「冬の北陸本線」

日本海の海岸線を走る北陸本線。
本当はもっと雪が舞っているイメージで撮りたかったのですが、暖冬であったため積雪はありませんでした。
しかし、冬の日本海の荒々しさが表現できたのではないかと思っています。

「煌」

ススキの一群を真正面から光を入れて撮影。それでもまったくフレアが出ていません。
使用したNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 SとNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sは非常に逆光耐性が強いと感じました。
ここまでしっかりと太陽を入れて撮ることは、今までありませんでした。
このレンズであれば、このように光を入れるのも躊躇なく行えます。

「希望」

撮り続けている星峠での一枚です。
撮影は2020年3月中旬。この撮影を最後に6月中旬まで自粛期間に入りました。
4月からは自分もコロナの診療に携わるようになり、全くカメラを触らない日が続きました。
シャッタースピードを上げて撮ったため、飛ぶ鳥もきっちり描写できました。
かなり暗めの写真になったので、現像時に明るく仕上げています。
それでも階調が自然で豊かなのは、やはりダイナミックレンジの広いセンサーとレンズ性能のおかげでしょう。

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