アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sメイン作例写真

アキラ・タカウエAkira Takaue

NIKKOR Z14-24mm f/2.8 S

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

「驚きは、深い信頼へと
変わった」

都市景観の撮影は、構造物を正確に表現できる解像力や直進性のみならず、周辺までの均一な光量や逆光耐性など、多くの要素への高い性能が求められる。今回、このレンズで近景からインテリア、鳥瞰(ちょうかん)までさまざまな撮影に臨んだ。その結果、それらの要求に十分に応えているだけでなく、想像を超えた圧倒的な表現力と機動性に大きな驚きを覚えた。さらに、フィルターの装着が可能なことも嬉しい。このレンズへの信頼は、建築および土木構造物の撮影業務から個展やイベント等のプリント展示に至るまで、今後の私にとって必要不可欠なものになると確信している。

アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S作品

• カメラ:Z 7II • レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S • 画質モード:14bit RAW • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/30秒 • 絞り:f/2.8 • ホワイトバランス:晴天• ISO 感度:100 • ピクチャーコントロール:スタンダード

超広角域での絞り開放撮影は、建築・土木構造物写真の重要な要素である、「構造要素の直進性」と「テクスチャーの解像性」を犠牲にする可能性があるため、これまで極力避けてきた。しかしその懸念は見事に裏切られることになる。中景に位置する柱と梁の直進性は極めて良好であり、まったく歪みがない。さらに中央部のイルミネーションの点像再現性には特筆すべきものがある。超広角域、絞り開放での優れた直進性と解像性の両立を体感できた。

地下街から天窓を通して撮影したシーン。逆光で、著しい明暗差の生じる難しい条件だが、隅角領域の暗部においては程よい質感と繊細な階調を、明部である中央部は天窓から望む高層建築構造群の姿を高い解像感で捉えている。逆光耐性が高いこのレンズだからこそ、明暗双方の表現を両立することに成功している。

アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S作品

• カメラ:Z 7II • レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S • 画質モード:14bit RAW • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/160秒 • 絞り:f/6.3 • ホワイトバランス:晴天 • ISO 感度:100 • ピクチャーコントロール:スタンダード

アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S作品

• カメラ:Z 7II • レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S • 画質モード:14bit RAW • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/20秒 • 絞り:f/8 • ホワイトバランス:晴天 • ISO 感度:64 • ピクチャーコントロール:ビビッド

都市景観写真の定番である鳥瞰(ちょうかん)撮影でも、このレンズは高い性能を余すことなく発揮した。ガラス越しのため円偏光(PL)フィルターを装着し、映り込みや乱反射による光のゆらぎを極力防いだ。手前から中央部、地平線そして写真隅角部に至るまで、周辺減光も見られず、ガラス越しとは思えない極めて高い解像性能が維持されている。

高層ビル群を望むペントハウス。右前方から強い光が差し込み、明暗差が際立つインテリア撮影だった。室内を構成する床、柱、梁などの線形性は極めて良好。そして各々のテクスチャーは、逆光の条件下でもシャープな解像感で、明・暗部ともに豊かな階調を表現することができた。室内の優雅な心地よさまで写せるレンズだと感じた。

アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S作品

• カメラ:Z 7II • レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S • 画質モード:14bit RAW • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/200秒 • 絞り:f/5.6 • ホワイトバランス:晴天• ISO 感度:100 • ピクチャーコントロール:スタンダード

アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S作品

• カメラ:Z 7II • レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S • 画質モード:14bit RAW • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/80秒 • 絞り:f/8 • ホワイトバランス:晴天 • ISO 感度:100 • ピクチャーコントロール:スタンダード

このレンズの高い解像力と直進性は都市景観の近景から中景に至るまで、遺憾なくその性能を発揮した。周辺の近景構造物から中央に至るまで、すべての被写体が歪みなく完全な線形成を保持しており、特に主題となる中央の構造物の解像には驚かされた。撮影は円偏光(PL)フィルターを装着して行った。空と被写体の色彩が強調され、このレンズの素晴らしい性能を際立たせている。

パースを活かした迫力ある都市景観は、超広角レンズならではの醍醐味である。早朝の市街、四方に位置する構造物が高い解像と直進性を保ちながら、強烈なパースに的確に追随している。さらに、隅角領域の暗部においてもしっかりとした解像と階調を維持しており、早朝の凛とした青空と太陽光の美しくもソフトな階調を同時に表現することができた。

アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S作品

• カメラ:Z 7 • レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S • 画質モード:14bit RAW • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/125秒 • 絞り:f/8 • ホワイトバランス:晴天 • ISO 感度:64 • ピクチャーコントロール:ビビッド

アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S作品

• カメラ:Z 7II • レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S • 画質モード:14bit RAW • 撮影モード:マニュアル • シャッタースピード:149.3秒 • 絞り:f/8 • ホワイトバランス:晴天 • ISO 感度:64 • ピクチャーコントロール:スタンダード

構造物を「主題化」する手法のひとつとして、高濃度のNDフィルターを用いた長時間露光撮影で雲や水などを抽象化し、構造物のコントラストのみの情報に限定したモノクロに仕上げる方法が挙げられる。この一枚は、約150秒もの長時間露光撮影とモノクロ化を行ったもの。構造物のテクスチャーは、良好な解像感と質感で捉えられているとともに、空と水の繊細な階調が正確に表現されている。

パースを活かしつつも、それを打ち消して構造物のアスペクト比(縦横寸法比)を正確に維持した繊細な表現もこのレンズなら可能である。日本橋上空を跨ぐ首都高速の奥行方向への強烈なパースを維持しつつ、日本橋の特徴ある親柱・高欄そして麒麟像のパースをワイドな画角であるにもかかわらず、打ち消すことにより垂直性が確保された正確なアスペクト比を表現できており、建築・土木構造物の専門的見地からも、このレンズの都市景観写真への高い適用性を強く実感する。

アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S作品

• カメラ:Z 7II • レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S • 画質モード:14bit RAW • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:1/50秒 • 絞り:f/8 • ホワイトバランス:晴天 • ISO 感度:200 • ピクチャーコントロール:スタンダード

アキラ・タカウエ×NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S作品

• カメラ:Z 7II • レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S • 画質モード:14bit RAW • 撮影モード:絞り優先オート • シャッタースピード:15秒 • 絞り:f/8 • ホワイトバランス:蛍光灯(5000K) • ISO 感度:100 • ピクチャーコントロール:スタンダード

このレンズの高い点像再現性ときめ細やかな解像性能は、夜景撮影においてもその能力を余すことなく発揮した。日没30分後、環境光と街の灯りによるダイナミックレンジが均等となるゴールデンタイム。淡い残照を背景とした、みなとみらい地区の無数の灯りの圧倒的な解像に目を奪われることだろう。さらに、15秒の露光による水面の揺らぎが、きめ細やかな磨りガラスのような美しいテクスチャーとして表現されている。

アキラ・タカウエプロフィール写真

写真家/博士(工学)/一級建築士/
技術士(建設部門)

アキラ・タカウエ(Akira Takaue)

建築のプロフェッショナルとして培った、構造工学や景観理論に基づく論理的な構図に芸術的要素を加えた「アーキテクチュラル・ファインアートフォトグラフィー」を標榜する写真家。インターナショナル・フォトグラフィー・アワード・建築写真部門最優秀賞をはじめ海外で数多く受賞。建築・橋梁のエディトリアル撮影の他、国際写真コンテストの審査員も務める。また写真作家としてアートギャラリーでの定期展示開催や国際アートフェアに出展。

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

NIKKOR Z14-24mm f/2.8 S

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