NIKKOR Z35mm f/1.2 S

リアルな空気感が
伝わる描写力
- 撮影シーンの空気感をも引き出すリアルな描写
- 開放F値1.2が生み出す、大きく美しいボケ
- ED非球面レンズ、EDレンズ、非球面レンズを最適な位置に組み込み、色収差を抑制
- メソアモルファスコート、アルネオコート、ナノクリスタルコートを施し、ゴーストやフレアーを徹底的に抑制
- STM採用のマルチフォーカス方式により、浅い被写界深度でも素早くピント合わせができる高速・高精度なAF
- 静かなAF駆動音、フォーカスブリージングの抑制※1への配慮など、動画撮影をサポートする設計
- 雨や砂埃の中でも安心して使える、高い防塵・防滴性能※2
- レンズの特性上、被写体とレンズの距離によってはブリージングが目立つ場合があります。
- すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。
「画面の余白を高いレベルで活かせる」
私はレンズのファーストインプレッションは裏切らないと思っているが、NIKKOR Z 35mm f/1.2 Sのそれは素晴らしい。レンズを付けて初めてファインダーをのぞいた瞬間、高まったテンションは撮られる側にも伝わり、感覚的な部分を刺激される写りだ。広角でありながら豊かなボケが得られる開放F値1.2。クリアで被写体が見事な立体感を持って浮き上がる特別な描写に驚かされる。写真で感じる以上の強烈な逆光でも難なく撮れる逆光耐性の優秀さもまた格別で、柔らかい拡散光に包まれるシーンでも積極的に狙える。ポートレート撮影における35mmは標準・中望遠域より背景を活かした作画が楽しめ、それが撮り手の表現に直結する。画面の余白が作画に気付きを与えてくれ、この余白を高いレベルで活かせるのが35mm f/1.2 Sの最大の魅力ではないだろうか。
写真作家高橋 伸哉(たかはし しんや)
情景的なポートレートを得意とする。日本と世界の旅を紡いだスナップにも定評があり、写真家活動を中心に各地を飛び回っている。定期的に行う写真教室は常に満杯になるほどの人気。書籍『写真からドラマを生み出すにはどう撮るのか?』(インプレス)のほか、写真集『impermanence』(玄光社)などを刊行。多くのカメラ誌にも寄稿する。

NIKKOR Z Technology
本レンズに搭載の注目テクノロジー
メソアモルファスコート
NIKKORレンズ史上最高の反射防止性能を発揮する反射防止コーティングです。斜入射光、直入射光のいずれに起因するゴーストやフレアも大幅に低減した、クリアーな画像が得られます。この反射防止コーティングでは、アモルファス粒子が連結した構造体が不規則に重なることによって、メソ孔(メソポア)と呼ばれる空気隙間を多数形成。コーティング内により多くのメソ孔を設けることで超微細メソポーラス構造を形成し、非常に低い屈折率を達成しています。さらに、高精度な下地コートを施すことで、他に類を見ない反射防止効果を実現しています。

アルネオコート
レンズ面に垂直に入射する光に対して威力を発揮し、ゴーストやフレアの低減に効果的な、超低反射率を実現した反射防止コーティングです。

従来の多層膜コーティング

アルネオコート
レンズの最短撮影距離は0.3m。引きの画だけでなく寄って撮れるのも大きな魅力だ。頭を大胆にフレームアウトさせて息づかいが聞こえそうな臨場感を演出し、前ボケを活かして奥の瞳に視線を誘導した。至近からしっとりとした描写で捉えた肌の質感には感動を覚える。