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PAGETOP
Vol.
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助川康史 × AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

200-500mm f/5.6。鉄道の美に迫る、超望遠ズーム。

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鉄道の最も大きな魅力は車両にある。写真を撮り始めた小学2年生のころから、速く、強く、優しく、それぞれに美しい車両の姿に魅せられ続けている。またそれらの車両が、四季折々の自然や人々の暮らしとともに走ることも素晴らしい。
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メインカット

・カメラ : D7200 ・レンズ : AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR+AF-S TELECONVERTER TC-14E III ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/500秒、f/8 ・ホワイトバランス : 晴天 ・ISO感度 : 400 ・ピクチャーコントロール : ビビッド

作品2:青森県の津軽鉄道(芦野公園駅)、緑の木々に囲まれた無人駅

・カメラ : D810 ・レンズ : AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/80秒、f/8 ・ホワイトバランス : 晴天 ・ISO感度 : 400 ・ピクチャーコントロール : ビビッド
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望遠から超望遠までをこの一本でカバーする、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR。このズームレンズを携えて北へと向かった。東北の青森を起点に、北海道の道南から道東にかけ、さまざまな情景の中、さまざまな車両を撮り続けた。そしてメインカットとなった寝台特急「カシオペア」。青函トンネルを通り本州と北海道を結ぶこの列車は、来年の3月にその役目を終える。
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今回の撮影ポイントは函館本線の森駅付近にある、緩やかなカーブを望む場所とした。そして、2両連結のディーゼル機関車が大きな客車を牽引する姿を超望遠で狙うため、カメラボディーをD810からD7200に交換する。優れた高感度性能などによる高い画質はもちろん、DXフォーマットなら、35mm判換算で1.5倍の焦点距離に相当する画角を得られるからだ。
(次へ続く↘)

作品3:北海道の釧網本線(川湯温泉駅)、道東の小駅に楽しげな声が響く

・カメラ : D810 ・レンズ : AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/200秒、f/8 ・ホワイトバランス : 晴天 ・ISO感度 : 800 ・ピクチャーコントロール : ビビッド

作品4:北海道の根室本線(音別~古瀬)、夕日に照らされた海霧の中を走る車両

・カメラ : D810+AF-S TELECONVERTER TC-14E III ・レンズ : AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/800秒、f/11 ・ホワイトバランス : 色温度(6100K) ・ISO感度 : 400 ・ピクチャーコントロール : 風景
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さらに1.4倍のテレコンバーターを装着し、35mm判換算で1050mm相当になる、最も望遠側で近づいてくる重厚な列車の迫力を真正面からオートフォーカスで狙う。テレコンバーターを付けたことで、開放F値はf/8となったがオートフォーカスは機敏に先頭車両を捉え続ける。
(次へ続く↙)
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さらに三脚使用時のブレ補正にも対応した最大4.5段のVRが、超望遠では致命的なわずかなブレも抑えてくれた。そして、あえて画面から大きくはみ出させた車両の武骨な顔を、高い解像力でシャープに描ききり、超望遠の圧縮効果でこの列車の圧倒的な重量感を引き出した。これからも鉄道車両の美しさを追い続ける
―― 私のNIKKORで。
※CIPA規格準拠(NORMALモード使用時)。

作品5:青森県の大湊線(有戸~吹越)、夕闇迫る中、待ち望んだ光が現れる

・カメラ : D810 ・レンズ : AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/2.5秒、f/8 ・ホワイトバランス : 晴天 ・ISO感度 : 1600 ・ピクチャーコントロール : ビビッド

INTERVIEW
MOVIE

閲覧するデバイスや回線速度に応じて
解像度は調整される場合があります。

PHOTOGRAPHER

助川康史(すけがわ やすふみ)

NIKKOR

AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

BEHIND THE SCENE

撮影レポート
01
鉄道の旅情と広大な風景を求めて北へ

  • 内浦湾と駒ケ岳を臨む、森駅近辺


  • ローカル線らしい静かな佇まいの森駅

年間を通じて、日本全国を旅している助川先生。今回、鉄道ならではの旅情と広大な自然風景を求めて、東北、北海道へと向かいました。青森の津軽から大湊、そして北海道の函館、釧路、根室、さらに網走近辺までを巡る旅。その中からメインカットとなったカシオペアを撮影した場所は、函館から50キロほど北上した、森駅近辺。美しい内浦湾(噴火湾)に臨み、晴れた日には駒ケ岳を眺めることができる静かな町です。あの有名な駅弁“いかめし”発祥の地でもありました。朝には出来立てのあたたかい“いかめし”を食べることができます。駅近辺からさらに足をのばすと、起伏に富んだ地形を活かして海沿いの線路をさまざまなアングルで撮影できます。まさにローカル線ならではの醍醐味を味わえる名所と言えます。
02
この一本で多彩な撮影に応える、200-500mm f/5.6

  • D7200+AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
    +AF-S TELECONVERTER TC-14E III+MB-D15


  • 海岸沿いの高台から、広大な風景の中の車両を狙う

「鉄道写真では今や400㎜は当たり前の焦点距離となってきました。さらに500mmまでカバーできるこのレンズは、まさに鉄道写真家垂涎のレンズです」と語る助川先生。200mmから500mmという望遠、超望遠域を一本でカバーし、さまざまな撮影の狙いに応えるレンズがこのAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRなのです。「しかもズーム全域にわたって周辺までの素晴らしい解像感を持っています」と先生。移動が多い鉄道写真の撮影にとって、単焦点望遠レンズを何本も携行しているような大きなメリットがあります。先生は、今回の撮影機材として、このレンズに加え、D7200、D810、1.4倍のテレコンバーター、AF-S TELECONVERTER TC-14E IIIを用意しました。ボディーをFXフォーマットからDXフォーマットに切り替えることで、35mm判換算で1.5倍に相当する画角を得られ、さらに1.4倍のテレコンバーターを装着すれば、最も望遠側で1050mm相当の画角となるからです。
03
1050mmの超望遠が捉えた、力強い車両の姿

  • 早朝の撮影ポイントでカシオペアを待つ


  • カシオペアが現れ緊張の一瞬が訪れる

撮影日の天候は雲が多く、光が目まぐるしく変化する状況でした。被写体となるカシオペアは、午前7時38分に森駅に到着し、その数分後に撮影ポイントとなる緩やかなカーブを通過します。先生はかなり早目に到着し、カメラボディーをD810からD7200に交換すると同時に1.4倍のテレコンバーターも装着しました。つまり35mm判換算で、1050mmに相当する超々望遠の画角を意識して撮影に臨むということです。開放F値はf/8となりますが、AFが確実に利くことは既に確認済みです。そしてVRのスイッチはONに。三脚の使用に対応し、風の影響などのほんのわずかなブレも補正します。通過する特急列車や貨物列車などを撮影した後、いよいよその時が来ました。駅の方向からヘッドライトが見え、カシオペアの青いディーゼル機関車がこちらに向かってきます。先生はレンズをその車両に向けシャッターをきり始めます。そしてわずか十秒ほどで撮影は終了。通過する車両を見送る先生の顔はとても満足気でした。

こちらに掲載されている情報は、2015年10月現在のものです。

DATA

写真家: Yasufumi Sukegawa
レンズ : AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
カメラボディー : Nikon D7200(Nikon D810も併用)
キーワード : 鉄道
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