映像表現の可能性を拡げる「ハイレゾズーム」
4K動画撮影時に、最大サイズ8Kで撮影しながらクロップすることで、一般的な電子ズームや撮影後の編集による拡大とは異なり、解像感を保ったまま最大2倍までのズーミングが可能。レンズの望遠端を超えるズーミングも高画質で行えます。使用するレンズを問わずズーミングが可能になるため、単焦点レンズの使用時には、開放F値1.2などの非常に浅い被写界深度を活かしながらズーム表現を楽しむこともできます。
また、カメラのFn1ボタン/Fn2ボタンや、レンズのFnリング/コントロールリングに「ハイレゾズーム」を割り当てることも可能。ボタン操作によるズーム時には、ズーム速度を「低速」、「中速」、「高速」から選び手動では得られない一定速度の滑らかさで、コントロールリング使用のズーム時には表現したい速度でズーミングできます。

8Kオーバーサンプリングによる高解像4K UHD 60p/50p動画
画像処理エンジンEXPEED 7の高度な信号処理により、8Kで読み出したデータをオーバーサンプリングして、4K UHD動画を生成します。60p※/50p※/30p/25p/24pでの撮影時に対応。被写体の細かい構造まで緻密に再現した、大画面での再生でも解像感が高く見える高画質な映像は、風景を主題にした作品などに最適です。
60p/50pは「オーバーサンプリングの拡張」をONにする必要があります。

動画撮影にも「高周波フリッカー低減」機能を適用可能
音声記録可能、クロップなしの4.1K、4K UHD 120pのハイフレームレート撮影
4.1K(N-RAW)、4K UHD(H.265)時にも、スローモーション再生用素材の取得に適した120pのハイフレームレート撮影が可能。音声記録もできるため、通常の速度の滑らかな映像としても使用できます。120p時も最大125分までの内部記録に対応。[FXベースの動画フォーマット]では映像がクロップされないため、パースの効いた広角レンズなどの表現力を最大限活かせます。撮像範囲は、使用するレンズの約2.3倍の焦点距離の画角に相当するサイズにも設定でき※、レンズ交換せずに被写体を大きく写すことも可能です。
- N-RAWは[画像サイズ/フレームレート]で[2.3×]がついた項目を選ぶと、フルサイズの焦点距離の 約2.3倍に相当する画角になります。H.265は、[画像サイズ/フレームレート]を [3840×2160 120p]、[3840×2160 100p]、[1920×1080 120p]、[1920×1080 100p]に設定している場合に、[撮像範囲設定]を[DX]に設定するかDXレンズを装着すると、フルサイ ズの焦点距離の約2.3倍に相当する画角になります。


![[2.3倍]時の撮像範囲](img/highframerate-scale_pc.png?v=a6b6c73498749aa6d5a8)
![[2.3倍]時の撮像範囲](img/highframerate-scale_sp.png?v=f0c80d9d524b1592b34e)


1/6段ステップで細かく調整できる※ Mモード時のISO感度
撮影モードM時の動画のISO感度は、ISO 64〜25600の間を1/6段ステップで細かく調整可能。感度を必要以上に上げずに明るさを調整できるため映像のノイズ感が大きく変わらず、他のカットとのつながりがよくなります。
- ISO感度の拡張感度(Hi、Lo)設定時を除く。

シャッタースピードと絞りを固定して適正露出が得られるMモード時の「感度自動制御」
明るさが急激に変化するシーンを1カットで撮影するような場合に、被写体のブレ具合と被写界深度を一定にしたいときには、マニュアル露出でシャッタースピードと絞りを固定し、「感度自動制御」(ISO 64~Hi 2.0)を利用することで自動的に適正露出が得られます。感度が高くなりすぎないように「制御上限感度」(ISO 100~Hi 2.0)の設定も可能です。
取得方法、調整方法の改善でより容易にホワイトバランスを設定可能
ホワイトバランスを[プリセットマニュアル]で設定する際、基準となるプリセットマニュアルデータを、これまでより狭い、画像表示全体の約0.5%の面積※で取得できます。ほんの狭い範囲の白またはグレーの部分を捉えてデータを取得できるので、スムーズに正確なホワイトバランスを設定できます。また、[色温度設定]を選んでいるときにも、選択中のケルビン値を基準にA(アンバー)、B(ブルー)、G(グリーン)、M(マゼンタ)の4方向で調整が可能に。他のホワイトバランス項目と統一された操作性で、より容易に調整できます。
- 静止画撮影時の画像表示全面積に対して。


動画撮影時にも効果的なピクチャーコントロールシステム
ポストプロダクション用素材映像にも適した[フラット]
ピクチャーコントロール[フラット]は被写体の色や輝度、テクスチャーの情報を豊富に取得でき、比較的軽微な調整作業で、的確に意図を反映した映像制作が可能。撮影した映像を積極的に調整、加工する場合に適しています。

動画に最適化した、ワークフローを効率化する[オート]
カラーコレクションなしでも済むように、動画として好ましい画づくりを目指したZ 9のピクチャーコントロール[オート]の動画画質。静止画モードの[スタンダード]を元にした[オート]とは異なり、動画モードでは[ニュートラル]をベースにして、コントラストは控え目に、色は鮮やか目に、色合いや階調をカメラが自動的に調整します。

表現力豊かなCreative Picture Control
多彩な画調で独創的な映像表現を可能にする、下記20種類の[Creative Picture Control]を搭載。
効果の度合い(適用度:0~100・10ステップ刻み)も調整できます。
用途に合わせて選べる多彩な動画記録形式


画像サイズ
[8.3K]8256×4644、[8K UHD]7680×4320、[5.4K]5392×3032、[4.1K]4128×2322、[3.8K]3840×2160、[4K UHD]3840×2160、[フルHD]1920×1080
