好きがもっと深まる。
双眼鏡で見つける、新たな世界
アウトドア×双眼鏡
03
2018/11/08
双眼鏡を持って出かけよう

高尾山インタープリター 村上友和氏

高尾山で
自然の魅力
探索

普段のお出掛けをもっと楽しく。
双眼鏡があれば、
いつもと違う風景が見えてきます。
今回は都心から近い高尾山をテーマに
お出掛けしました。

登山やトレッキングは、年齢・性別問わず幅広い方に人気のあるアウトドアです。今回の記事では、豊かな自然を楽しめる高尾山を舞台に、双眼鏡を使った登山の楽しみ方を野鳥や植物、展望などさまざまなトピックに注目してご紹介します。

年間登山者数が世界一を誇る高尾山は、都心からのアクセスの良さもあり、人気の行楽地です。今回は、その高尾山でインタープリター(自然解説員)として活躍する村上友和さんと体験ライター ミズキが、ニコン双眼鏡「MONARCH HG 8x42」と「PROSTAFF 7S 8X30」を手に、高尾山を歩いてきました。

登山道入り口で体験ライター ミズキと村上さんが合流。
登山道入り口で体験ライター ミズキと村上さん(右)が合流。
双眼鏡を持って登山スタート!

かわいい野鳥の姿を
アップで観察してみよう!

高尾山は、日本を代表するバードウォッチングスポット。生息している野鳥はなんと100種類以上で、登山道でもさまざまな野鳥を観察することができます。しかし、肉眼だとなかなかとらえにくい野鳥の姿。そこで早速、双眼鏡が活躍する出番です。

では、野鳥を双眼鏡で観察するにはどのようなポイントに注意すればいいのでしょうか?

村上さん 「野鳥を観察するには“音”に注意してみてください。鳴き声や地面の草がガサゴソと擦れる音が聴こえたら、3分くらいじっと耳を澄ましてみましょう。そうすると、野鳥のいる位置がつかめますよ。」

散策する二人散策する二人

教えてもらったとおり、登山道で鳴き声に耳を澄ませてみると、木の枝に野鳥を発見!

村上さん 「ほら、あそこにカケスがきていますね。」

双眼鏡を向けて覗いてみると、そこにはかわいらしい野鳥の姿をとらえることができました。

村上さん 「カケスは翼の一部がとても鮮やかな青色で美しいんです。肉眼で見ると漠然として見える色味も、双眼鏡で見ると一枚一枚の羽根の重なりが観察できます。そうやってじっくり見ると、普段見慣れてるはずの僕もその美しさにハッとするんですよ。」

カケスを見つける二人カケスを見つける二人
翼の一部に青色・白色の細かい縞部分があるカケス翼の一部に青色・白色の細かい縞部分があるカケス
翼の一部に青色・白色の細かい縞部分があるカケス。

高尾山では、ほかにもアオゲラ、ヤマガラ、コゲラ、エナガ、イカルといった野鳥が一年を通して見ることができるとのこと。どれも姿かたちに特徴があり、とても魅力的な野鳥なので、双眼鏡を使ってお気に入り野鳥を見つけてみるのもよいかもしれません。

ちなみに野鳥観察におすすめの季節は秋から冬にかけて。木の葉が落ちるので、枝にとまった野鳥が観察しやすくなるそうです。

キツツキ科のアオゲラは、細長いくちばしが特徴キツツキ科のアオゲラは、細長いくちばしが特徴
キツツキ科のアオゲラは、細長いくちばしが特徴。

薬王院でムササビの巣を
チェックしよう!

次の双眼鏡スポットは高尾山中腹にあるお寺・薬王院。ここでは、なんと日本にしかいない珍獣ムササビの巣を見ることできます。1号路から山門をくぐった参道脇にある木が観察できるポイントです。


村上さん 「薬王院は今から約1300年前に開山された寺院。ここはお寺なので、殺生が禁止されていて、むやみに木を切りません。だから高く成長した木が多く残り、ムササビにとって絶好の巣づくりスポットなんです。双眼鏡であそこの木の上の方の穴が見えますか?」

ムササビの巣を探す二人ムササビの巣を探す二人

双眼鏡で覗くと穴を見つけました! 薬王院にあるこのような穴にはすべてムササビがいるのでしょうか?

村上さん 「ムササビは木や建物にすでに空いている穴を利用して、巣づくりをします。もしぽっかり空いた穴をみつけたら、そのまわりを観察してみましょう。穴のまわりがケバだっていたらそれはムササビの爪痕によるもの。ムササビがいる可能性が高いです。」

ちなみに夜行性のムササビが活動的になるのは、季節を問わずだいたい日没30分後。子育て中には親子で見られることもあるそうです。

村上さんいわく、ムササビは意外とのんびりした性格のようで、近くで見ても逃げないこともあるのだとか。高尾山では、夜に滑空するムササビを観察するイベントなどもあるそうなので、双眼鏡を持って参加してみてはいかがでしょうか。

木の上部にぽっかりと空いた穴木の上部にぽっかりと空いた穴
木の上部にぽっかりと空いた穴を発見!
ムササビムササビ
運がよければ、ムササビのかわいい顔が見られるかも!

地上20mに咲く
『セッコク』を観察しよう!

植物から四季の移りかわりを感じ取れることも登山の楽しみのひとつ。自然溢れる高尾山でも特に人気なのが、1号路の大杉並木周辺で見られる『セッコク』という植物です。

セッコクは蘭の一種で、土ではなく樹木や岩場に根を張る着生植物で空中から水分や養分を吸収して成長します。木の幹や枝を覆うように真っ白な花を咲かせる姿は圧巻で、開花時期(6月ごろ)には多くの人が見学に訪れるそうです。

村上さん 「セッコクは毎年同じところに咲く特徴があります。高尾山は杉の木に着生していることがほとんど。杉の樹皮の形状から種がひっかかりやすいのでしょう。」

1号路にある大杉並木1号路にある大杉並木
1号路にある大杉並木。セッコクはこの杉の木にも毎年花を咲かせる

高尾山の杉の木のセッコクは地上20mほどの位置に咲くので、ここでも双眼鏡が活躍します。 セッコクは遠めに見るとまるで白い点のように見えますが、アップで見るとより明確に花の付き方などが楽しめます。


村上さん 「20mもの高さに咲く花を観察できるのも、双眼鏡があってこその楽しみですね。セッコクは毎年、開花情報の問い合わせが多い高尾山の名物なんですよ。」


今回は、残念ながらセッコクの花を見ることはできませんでしたが、初夏の開花を存分に楽しむなら双眼鏡は必須アイテム。杉の木を真っ白なツリーのように色づかせるセッコクを目当てに、高尾山を訪れてみてはいかがでしょうか。

セッコクの花の様子セッコクの花の様子
セッコクの花の様子。開花期間は6月の2週間ほど。

自由自在な視点で、
展望を満喫しよう!

村上さんが紹介する高尾山の“おすすめ双眼鏡スポット”。最後は、なんといっても、登山の醍醐味である「展望」をご紹介します。おすすめは、ケーブルカー高尾山駅を降りてすぐの場所にあるかすみ台展望台。

村上さん 「東京にある高尾山からは他の山とは違う展望が楽しめます。都市部やスカイツリー、江の島など、もともとその形を知っているものも、ぜひ一度双眼鏡で覗いてみてください。」

高尾山からの展望高尾山からの展望
高尾山からの展望。
木々の向こうに市街地木々の向こうに市街地
木々の向こうに市街地が見える。この近さも高尾山ならでは。
かすみ台展望台から見たスカイツリーかすみ台展望台から見たスカイツリー
かすみ台展望台からスカイツリーを発見!
40kmほど先にある江の島40kmほど先にある江の島
40kmほど先にある江の島もよく見える。

双眼鏡の魅力は、自由自在に、自分だけの視点で切り取った展望をじっくりと楽しむことができきること。肉眼でははっきりとは見えないものも、一つひとつをアップでみていったときに、自分が知っている建物や場所があるとなんだか嬉しくなります。

村上さんによると、双眼鏡で展望を楽しむのなら、秋から春にかけての空気が乾燥している時期がおすすめ。一日の中だと午前中によく見える確率が高いそうです。

双眼鏡を活用して、
もっと“見たい・知りたい”を

いかかでしたか。今回は、野鳥や動物・植物の観察、展望といった双眼鏡を使った高尾山の楽しみ方を村上さんに紹介していただきました。


村上さん 「インタープリター(自然解説員)は、自然や資源の情報を提供するだけでなく体験を通してその魅力を皆さんに届けるお仕事です。自然と触れ合うときには、ただ情報を知り『勉強になったな』と思うより、自分の視点で気が済むまでじっくりと観察することをおすすめします。

体験ライター ミズキとインタープリター 村上さん対談体験ライター ミズキとインタープリター 村上さん対談

あれはどうなっているのだろう?あんなものがあるんだ!といったように自らが発見・体験できるのが双眼鏡のよいところです。“もっとよく見たい”“もっと知りたい”といった好奇心が、双眼鏡を覗くことでどんどん生まれてきますよ。」

もともと村上さんは、自分が動物や植物と触れ合い、ドキドキする気持ちを共感したいと想いからインタープリターになられたそうです。皆さんも登山やトレッキングに双眼鏡を活用し、肉眼だけでは気づくことのできなかった“新しい魅力”を体験してみてはいかがでしょうか。

村上 友和村上 友和

今回のナビゲーターは

村上 友和 Tomokazu Murakami

大学で野生動物学を専攻し、並行して行っていた自然保護ボランティアで出会ったインタープリター(自然解説員)を志す。現在は高尾山ビジターセンターの解説員として、年間250万人ともいわれる来訪者と高尾山の豊かな自然、歴史をつなぐべく奮闘中。

ニコンの双眼鏡で
アウトドアをより楽しく。

アウトドアには、多層膜コーティングやロングアイレリーフなど必要な機能を凝縮し、防水・防曇構造を備え耐久性に優れた、「PROSTAFF 7S」がおすすめ。軽量・コンパクトで、ラバーコートボディーが手に馴染みやすく持ち運びにストレスが少ないのが人気だ。
また、アウトドア、野鳥観察、スターウォッチング、スポーツ観戦など幅広いシーンにおいて、より明るく自然な見え味を楽しみたいという人には、優れた光学性能を備え、洗練された優美な外観デザインの「MONARCH HG 8×42」もおすすめ。広視界でありながら、視野周辺までシャープな見え味を実現しているのが特徴だ。
高尾山は野鳥や花、風景など様々な景色が楽しめるスポットであり、双眼鏡を使えば、今まで気がつかなかったものとの出会いがあること間違いなしだ。