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銀座ニコンサロン 2017年2月

鈴木 篤男 写真展

写真
風 砂 人 (防潮堤)
2/1 (水) ~2/14 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
休館:2/4(土)・5(日)

写真展内容

東北大震災以降にわかに騒がしくなった津波対策。
強い風が吹く遠州灘にも防潮堤の造成が民間企業と市民の寄付により始まった。
その長さは、天竜川の河口から浜名湖の舞阪迄の17キロに及ぶ、広い砂浜と、中田島砂丘、遠州灘の原風景が僅かに残る所、等、広い砂浜と、砂丘、に吹く強い風と飛砂の害から守るために砂地に苦労して植え育てた松林、強い風の為に、何十年経っても太くならない松。
先人達の苦労を忘れ海岸近くまで建てられた家々、造成される防潮堤は山の土とセメントで基礎を固めその上に山土と現地の砂で盛土し、その上に植栽する。
ダム湖にたまる土砂の浚渫、海岸近くに埋めたゴミが海岸侵食により露出し、それを埋める工事など、切られてゆく松林を見て同じ事を繰り返しているような思いで撮り続けた。   (鈴木篤男)

モノクロ40点。

作者のプロフィール

鈴木 篤男(スズキ アツオ)
1942年静岡県生まれ。故木村仲久氏に師事。写真集団影法師所属。
写真展に、2005年「原野風貌」(新宿ニコンサロン)、07年「時の襞(富士の裾野)」(新宿ニコンサロン)、10年「大河風貌(天竜川 )」(銀座ニコンサロン)、11年「風貌(第二東名 )」(新宿ニコンサロン)がある。

有野 永霧 写真展

写真
日本人景 ビニール
2/15 (水) ~2/28 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

「日本人景」は、人が自然とかかわり合いながら作りだす風景をみつめて、日本人のものの見方や考え方を探ってみようとするシリーズです。
農家の人は生き物を飼育し植物を栽培するために、自然を管理し、制御し、支配しなければならない。ところが、自然は人間の思い通りに従うものでなく、自己の存在を強く主張し、一歩も引かない。自然力は絶大で、巨大であり、不死鳥のごとく循環を繰り返しては、人の努力の前に立ちはだかる。
人間は自然の力に防戦一方となる。人間力は自然時間の中で劣化していき、最後は跳ね返され、自然の力に屈服するかに見える。しかし人間も簡単に撤退せず、飽くことのないチャレンジを繰り返し、再生しては自然を制御すべく試み続ける。
村は人間と自然の主導権争いの場となって、壮絶な戦いが繰り広げられる。その攻防の場で登場するのが化学合成品のビニールである。ビニールは、農村という戦場では、人間の攻守の要であり、最強の武器の一つである。  (有野永霧)

作者のプロフィール

有野 永霧(アリノ エイム)
1941年兵庫県生まれ。大阪学芸大学(現大阪教育大学)卒業。
ニコンサロンでの写真展に、78年「there WAS … ヨーロッパにて」、80年「虚実空間・都市 日本編」、83年「虚実空間・都市 ロンドン編」、同年「虚実空間・都市 ニューヨーク編」、89年「空蝉の都市 日本編」、94年「空蝉の都市 ヨーロッパ編」、96年「空蝉の都市 アメリカ編」、97年「無名のアースワーク シーサイド編」、99年「無名のアースワーク 国道筋編」、03年「虚実空間・日本人景」、06年「無名のアースワーク 地中海編」、07年「無名のアースワーク アメリカ編」、09年「日本人景 温泉川」、10年「日本人景 三角地」、14年「マイナスの人景」、15年「日本人景 借景の村」がある。
写真集に、「虚実空間・都市」、「虚実空間・空蝉の都市」、「虚実空間・空蝉の風景」、「日本人景・温泉川」がある。
受賞歴に、81年タイムライフ写真年鑑新人賞、94年第19回伊奈信男賞がある。            

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