Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン 2016年3月

山田 弘幸写真展

写真
Gracias a Dios
3/1 (火) ~3/14 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

個展名『Gracias a Dios』 とはスペイン語で『神様ありがとう』とい う意味だ。安価なリクライニングチェアーに横たわる人々を客観的に見 る事で「生」の意義を観者に問う。生の安置所のような展示空間でモデルのマスターベーション行為を覗き見ているかのように。
作品内のモデルは自身が企画している展覧会『Banco de la vida』スペイン語で『命の銀行』という名の展覧会で撮影した人達。被爆建物である旧日本銀行広島支店にて5年間、現地で訪れる外国人観光客や被爆者、地元の方達を被写体とし協力をして頂いた人達で作品を制作している。本来の安らぐ為の椅子は動きの自由を拘束している器具、国家や社会秩序のようにも見える。
不確かな情報や娯楽が氾濫し急速に社会全体が 共依存するなか今一度「生きる」というシンプルな問いを独自の版画手法によるプリント作品で 投げかける。 (山田 弘幸)

作者のプロフィール

山田 弘幸(ヤマダ ヒロユキ)
1975年香川県生まれ。2010年から独学で絵画と写真を勉強する。その学ぶ過程ですべて新鮮に思え、絵画と写真の関係が同一思考上で違和感なく操作でき、同題材の実験的な作品の制作と発表を繰り返す。15年に東京ミッドタウンに展示した、化学変化を用いた環境で変化する写真作品(The fluctuation)や、感光液で絵画を制作する作品、近年の新しい動的な版画の技法による写像シリーズがある。
また、ポートレイトの面白さに気づき、テーマに沿った撮影地でコミュニティに内在する情報を記録するために、被爆建物内や娯楽街、商業施設、事故現場、廃墟、駅前などに簡易スタジオを作り、そこで現地の人々の匂いや周りの環境が被写体に入るように取材、記録している。
写真展に14 年「SICF15」(スパイラルホール/東京)、同年「Tokyo Midtown Award 2014」(東京ミッドタウン)、15 年「SICF16」(スパイラルホール/東京)、同年「ストリートミュージアム(MIDTOWN BLOSSOM)」(東京ミッドタウン)、同年 「六本木アートナイト2015 」(Photoshutting-)(東京ミッドタウン)、同年 「ソーシャルデザインアワード」(コニカミノルタ)がある。
受賞歴に14年「Tokyo Midtown Award 2014 Excellent Prize」がある。

ゴトーマサミ 写真展

写真
Style
3/15 (火) ~3/28 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

3つの川が1つになり大阪の北部を流れる淀川。その河川敷には今も様々なスタイルが存在する。
その単調な毎日の生活は、痛いような暑さと痺れるような寒さを繰り返し、未来への不安と恐怖に急き立てられながら、永遠に続きそうな不揃いな階段を淡々と上る。孤独と疎外感に包まれ、気が付けばエネルギーは消耗し、逃げだす気力はもうほとんど無い。時にその階段はなんの予告もなく突然終わりを告げることもある。
これは自由なのか、それとも束縛なのか。

そんな多くの失望と暗闇の中、時折一筋の光がふと差し込み、そこにあるものを優しく照らし、ほんの一瞬ではあるが、この理不尽な世界でさえも幻のように美しく見せてくれる。それは微かな希望であり、ほんの少しの安らぎと勇気を与えてくれるようだ。
今日も、淀川の河川敷には、静かな時間がゆっくりと流れている。(ゴトーマサミ)

モノクロ35点。

作者のプロフィール

ゴトーマサミ
大阪府生まれ。2002年からフリーランスになり、現在、モノクロ専門のレンタル暗室(大阪)を運営。
主な個展に、09年「近所の公園Ⅰ」(ギャラリー遊気Q/大阪)、11年「道草をくう・近所の公園Ⅱ」(NADAR/OSAKA)、12年「Plants portrait」(ギャラリーiTohen/大阪)、14年「淀川スタイル・近所の公園Ⅲ」(Photo Gallery壹燈舎/大阪)、「Drifting」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)、二人展に「Plants」(ギャラリーiTohen/大阪)、「Plants Ⅱ」(ギャラリーiTohen/大阪)がある。

juna21 野口 健吾写真展

写真
Family Affair
3/29 (火) ~4/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

ある人は生まれ育った村でずっと畑仕事をし、ある人は村を離れ遠くの地まで出稼ぎに行く。ある夫婦は健康な子供に恵まれ、ある夫婦はなかなか子供ができずに嘆く。第二夫人を迎えたり、離婚したりする。村にはヒンドゥー教を信仰する家もあれば、仏教徒の家もある。崩れてきた自分の家に押しつぶされてしまう人もいれば、一方で生き残る人もいる。
何がよいということはない。そして悪いということもないだろう。それは家庭の事情であったり、自然の摂理だったりするから。だから皆こうやって助け合っていく。脈々と祖先から受け継がれてきた血で親兄弟は繋がっているし、そして村もひとつの家族であるから。
本展では、2015年4月25日に起きたネパール地震から1カ月半後に、震源近くにある小さな村、シンドパルチョーク群ラタンコット村にて作者が撮影した家族写真を展示する。また、同時期に首都カトマンズ近郊の世界遺産である古都バクタプルで撮影した、宿屋の主人の映像も一点展示する。

作者のプロフィール

野口 健吾(ノグチ ケンゴ)
1984年神奈川県生まれ。立教大学社会学部卒業。東京藝術大学大学院美術研究科修了。受賞歴に、2012年 「第7回写真「1_WALL」展」ファイナリスト、同年「MEC Award 2012」ファイナリスト、2015年「BRIGHT PHOTO AWARDS 2015」グランプリがある。
ホームページ http://www.kengonoguchi.com

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