Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン 2015年2月

Russell Scott Peagler 写真展

写真
From India
1/28 (水) ~2/10 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
休館:2/7(土)・8(日)

写真展内容

東京からインドへ逃避する作者。デリー、ムンバイ、コルカタ、バラナシそしてダージリンと旅を続ける。
作者にとってインドは、「逃避できた場所」ただそれだけである。人や様々な思考、言語、宗教であふれかえる土地。もっとも重要なのはこんなにもたやすく道に迷い、再び呼吸をはじめることのできる場所であること。そして、再びにおいを嗅ぐことができる場所であり、歩んできた畦道をまた思い出すことのできる場所であることだ。
本展で展示する作品は作者のラブレターであり、すべての人間の心の奥底に沈んでいる遠く幽かな思い出に寄せた頌歌である。
忘れかけていた人間の根源を感じようとする欲望や、真の意味、本当の目的を見つけることへの渇望を表現した作品を展示する。

作者のプロフィール

Russell Scott Peagler(ラッセル スコット ピーグラー)
1980年米国サウスカロライナ州生まれ。同州立ランダー大学にて英文学科学位号を取得後、トロイ州立大学政策科学国際政治学科にて修士号を取得。2003年来日後、上智大学にて日本語を専攻。作品は、これまで「日本カメラ」ほか米国芸術誌5誌に掲載されており、写真展も、銀座ニコンサロン、東京都写真美術館内シャンブル・クレール、Whitehouse & Co. ギャラリー(東京都文京区)、Cafe Works Luftig、Jazz喫茶、映画館、モサントギャラリー(米国)などで多数開催している。現在日本在住。
作者Webサイト http://www.therealrsp.com/

本橋 成一写真展

写真
炭鉱<ヤマ>
2/11 (水) ~2/24 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者が炭鉱の写真を撮りに筑豊に行ったのは1965年のこと。もう50年も前のことになる。
この筑豊行きは、結果的に作者が写真の仕事を始めるきっかけとなり、「エネルギー」というテーマがライフワークになった。
閉山続きで貧しい暮らしの炭鉱街で作者が出会った人たち、そこにも当たり前の暮らしがあった。それがおかしくて、やさしくて、作者は大好きだった。そう、悲惨さだけの日常ではなかったのだ。
しかし、いま九州でも北海道でも作者がかつて通ったあの炭鉱は何も残っていない。
この50年、日本は高度経済成長期をはさんでずっと“豊かな国”を目指した時代だった。特にその成長を支えるエネルギー問題は石炭から石油、そして原子力へと目まぐるしく変わっていった。国家という名の下に鼻先に豊かさという人参をぶら下げられて、経済発展へ突き進んできたのだ。
誰かがこころと肉体を犠牲にして、まぼろしの豊かさを負わされてきたのだ。

作者のプロフィール

本橋 成一(モトハシ セイイチ)
東京生まれ。1968年「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回太陽賞受賞。95年写真集「無限抱擁」で日本写真協会賞年度賞、写真の会賞を受賞。98年「ナージャの村」で第17回土門拳賞受賞。同名の初監督ドキュメンタリー映画作品は文化庁優秀映画作品賞を受賞したのを始め、海外でも高い評価を受ける。2002年映画2作目の「アレクセイと泉」で第52回ベルリン国際映画祭ベルリナー新聞賞及び国際シネクラブ賞ほか受賞。13年写真集「屠場〈とば〉」「上野駅の幕間(新装改訂版)」で日本写真協会賞作家賞を受賞。
主な写真集に「サーカスの時間」(河出書房新社)、「上野駅の幕間」(平凡社)「無限抱擁」(リトル・モア)、「ナージャの村」(冬青社)、「アレクセイと泉」(小学館)、「バオバブの記憶」(平凡社)、「昭和藝能東西」(オフィスエム)、「屠場〈とば〉」(平凡社)などがある。

古橋 宏之写真展

写真
水を呼ぶ -Priming Water-
2/25 (水) ~3/10 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

自宅から数分歩くと多摩川が流れていて、岸辺から洗濯板のように波打った白い川底を作者は見ることがある。調べてみるといくつかの記事が見つかり、およそ100万年前に深さ30メートルほどの海底だった面が現在の川底になったらしい。雨がしばらく降らないと、すぐ上流にある可動堰が閉じたままになるから水がほとんど干上がってしまい、川底であるその面が姿を現すのだった。
しばらくすると作者から川床の形状に対する興味は薄れていき、やがて自分が立っている場所と、その延長面上に広がる空間へと興味が移っていった。
人為的な堰の開閉は川の流量を大きく変化させて、地表も激しく水に晒される。古代層に直接触れるようにしてわずかばかり堆積していた新たな地表面は、水や風や自分も含めた様々な要因で攪拌され続けていて、草木も一雨毎にその重なり具合を変えてしまう。
モノクロ約30点。

作者のプロフィール

古橋 宏之(フルハシ ヒロユキ)
東京生まれ。東北大学理学部中退。円谷プロダクション、セントラルアーツなどで撮影助手を務める。2004年ムービーカメラマンとして独立。

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