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新宿ニコンサロン 2014年6月

東京写真月間2014

写真
アジアの写真家たち 2014 ミャンマー
5/27 (火) ~6/9 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

ミャンマー連邦共和国は、インドシナ半島西部に位置する共和制国家である。1980年に軍事政権が誕生すると、89年に国名をそれまでのビルマからミャンマーに変更したが、日本人にとって同国は古くからビルマの国名で親しまれてきた。2008年に文民政権発足以来、社会体制がそれ以前と比べて民主化が急速に進み、経済、文化全般に世界から注目を集めている。
ミャンマーの文化、芸術は古くから国境を接する中国やインドの影響を受け、同国には独自の文化、芸術が花開いた。日本人にとっては、同国の政治事情の影響で、長い間未知の部分が多くあった。
本展では、Kaung Htet 氏を始め、ミャンマーで活躍する新進若手の写真家により、個性的に捉えられた同国の人々の日常の暮らしや風俗文化を紹介する。
ミャンマーの人々のバイタリティに満ちた暮らしぶりが社会体制の変化に関係なく捉えられており、2011年の民主化以降、さらに人々のヒューマンパワーが増加していることが実感できる。
今回の写真展を通じて、日本・ミャンマー両国のさらなる相互理解と相互交流が進展することを期待している。モノクロ・カラー約35点。

高田 啓一写真展

写真
夢を追いかけて
6/10 (火) ~6/23 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

「大学の4年間、全く情報保障(注) がなく、講義の内容が分からなかった」
「入学前に、〈情報保障を付ける〉と約束されたのに、その保障がなかった」
「情報保障がないため、講義の内容が分からず、毎晩泣いていた」
等、耳が不自由な学生から驚くような話を聞いた作者は、他の学生たちはどんな学園生活を送っているのか知りたくなり、全国各地に出かけ、ろう学生の話を聞いた。
医者、弁護士、教員など、大きな夢を抱いて入った大学で、聴覚障害への十分な対応をしてもらえない多くの学生の存在を知るとともに、日常生活を送る上での様々な困難さなども聞くことができた。
本展では、夢を追いかけて努力しているろう学生の姿と学生たちの思いを展示する。モノクロ約70点。

(注)身体的なハンディキャップにより情報を収集することができない人に対し、代替手段を用いて情報を提供すること。とくに聴覚障害者に対するコミュニケーション支援をさす。

作者のプロフィール

高田 啓一(タカタ ケイイチ)
1948年鳥取県八頭郡若桜町生まれ。72年鳥取県立境高等学校勤務(教員生活スタート)。76年鳥取聾学校転任。80年写真活動開始。81年鳥取聾学校において写真活動開始(顧問として退職まで28年間指導)。83年「日本フォトコンテスト」誌―白黒写真の部・年度賞5位。85年同年度賞4位。86年「アサヒカメラ」誌―モノクロプリントの部・年度賞次点(4位)。2001年「博報賞(障害児教育部門・団体の部)」受賞。07年NHK教育放送「ろうを生きる難聴を生きる 『写真でコミュニケーション』」に出演。09年鳥取聾学校を定年退職(33年間勤務)。日本海テレビ・山陰放送テレビ(テレビ朝日系列で全国放送)「生きる×2 写真に託すメッセージ」に出演。ニッコールクラブ会員。
写真展に、11年「あれから」(新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)などがある。

juna21 山野 雄樹写真展

写真
降灰の島
6/24 (火) ~6/30 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

爆発音とともに巨大なキノコ雲のような噴煙が上がり、噴石が弧を描きながら落ちるのが見える。灰色の雲が空を覆い、集落に火山灰が降り始める。視界がぼやけていき、景色は灰色に塗り変わっていく。
鹿児島県では、テレビやラジオなどの天気予報で桜島上空の風向きを報道し、県民は毎日風向きを確認する。
鹿児島生まれの作者にとって、小さいころから桜島はそこにある風景の一部である。桜島は鹿児島県の錦江湾(鹿児島湾)の中心にある周囲55㎞の火山島で、活発な火山活動を続けているが、島には約5,000人が暮らしている。火口から4㎞の距離には集落が存在し、1914年(大正3年)と1946年(昭和21年)に大きな噴火が起き、集落は大打撃を受けた。畑や集落は埋没し、島民は避難や移住を余儀なくされた。大正の大噴火では、噴出した溶岩で大隅半島と繋がることとなった。
相次ぐ噴火に見舞われながら、島を追われた人々は幾度となく島に戻り、暮らしを立て直す。今でも噴煙活動は続き、農作物は毎年降灰や火山ガスにより大きな被害を受け、雨の日には水なし川に土石流が流れる。噴石が集落にいつ落ちてくるか分からない中で、それでも生きる人々の故郷への執着心に作者は興味をもった。
年数百回の噴火を数える山の裾野で、火山とともに生きる人々を追った作品である。カラー約50点。

作者のプロフィール

山野 雄樹(ヤマノ ユウキ)
1988年鹿児島県生まれ。2012年「工場の少女達」で第7回名取洋之助写真賞奨励賞受賞。
写真展に、09年「十五夜」、10年「COSMO」(以上 ME Photo Gallery/福岡)、12年「工場の少女達」(富士フィルムフォトサロン/東京・大阪、福島市民ギャラリーにて受賞作品展)などがある。

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