Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン 2013年10月

岡本 譲治写真展

写真
PARIS 2012-2013
10/1 (火) ~10/14 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

19世紀の大改造を経て近代都市に生まれ変わり、さらに現在まで世界屈指の大都会として多くの人々に愛されているパリ。華麗で、時に奇妙なその街並は、歴史の偉容を誇りつつ流行の先端にも敏感に反応している。
展示する作品は、2012年3月から2013年3月まで、1年にわたって撮影されたパリを中心とした街の記録である。
カフェ、音楽祭、マラソン、選挙、…そこには多種多様な人間が行き交い、また過ぎ去っていく人生のシルエットが浮かび上がる。
白黒写真に納められたその風景は、今なお21世紀に生きる住人達の舞台として変化を続けている。石造りのアパルトマンやセーヌ川を流れる船も100年前のそのままの姿ではないが、そこには伝統と革新の両面を見てとる事ができるだろう。
新たな視点で、魅力溢れるパリの街を紹介する。モノクロ40点。

作者のプロフィール

岡本 譲治(オカモト ジョウジ)
1974年愛知県豊橋市生まれ。95年東京工芸大学短期大学部卒業。写真家中島清一氏に師事。98年以後フリーランスで主に雑誌・広告などの媒体で撮影。2012年渡仏。1年間パリ滞在中に個展「cerisier du Japon」(日本の桜)を開催。現在は東京を中心に活動。

後藤 俊夫写真展

写真
拓魂残影
10/15 (火) ~10/28 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

敗戦直後の深刻な食糧難の本土では、海外から軍人や民間人など650万人もの帰還が見込まれ、都市には失業者や戦災者があふれていた。
このような人達の就労確保と食糧増産のために、政府は昭和20年11月、155万ヘクタールの開墾、10万ヘクタールの干拓等により、100万戸を帰農させようとする大事業を閣議決定し、全く準備がないままに発足させた。
しかし戦後開拓者に残されていた土地は、従来耕作不可能とされていた土地が殆どで、入植者の苦労は絶えなかった。この事業は30年続いて終息したが、この間に全国で大、中、小規模を合わせて6,200ヶ所もの開拓地(東北地方は約1,900ヶ所)が生まれた。今その多くが消え去り、世代も交替して開拓魂も失われたかに見える。
展示する作品は、東北6県の「戦後開拓」地の中から、主に満蒙開拓からの引揚者の多い山間部の集落を訪ねて撮影したものである。取材は主に開拓行政が終わる頃に、各県で編まれた開拓史に依ったが、それから40年も経っていて、作者が見たものは正に残影であった。しかし、今に残る姿から、先人の苦労と昭和の時代をより身近に理解しようと努めて生まれたものである。
なお本展は、戦後60年に中国で取材し、「満蒙開拓の村」を発表したが、その続編をも意図した写真展である。モノクロ45点。

作者のプロフィール

後藤 俊夫(ゴトウ トシオ)
1938年茨城県生まれ。62年茨城県立高校教員(英語)として勤め始める(~99年定年退職。在職中写真部顧問を務める)。82年水戸市美術展初入選。茨城県美術展初入選。87年水戸市美術展で水戸市長賞受賞。92年茨城県美術展で優賞、会友推挙。98年同会友賞、会員推挙。2007年第16回林忠彦賞受賞。現在日本写真協会会員。茨城県美術展写真部会員。水戸市美術家連盟会員。
主な写真展に03年「黄土高原の村」(銀座コダックフォトサロン)、06年「満蒙開拓の村へ」(新宿ニコンサロン)、07年林忠彦賞受賞記念写真展(富士フォトサロン・周南市美術博物館・東川町文化ギャラリー)、11年林忠彦賞20回記念写真展(周南市美術博物館)があり、写真集に、06年『黄土高原の村/満蒙開拓の村』(朝日新聞社)などがある。

juna21 インベ カヲリ★写真展

写真
やっぱ月帰るわ、私。
10/29 (火) ~11/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

「近々、終わらせる予定なのでその前に写真を撮ってもらえませんか?」
と言われて、作者はカメラを持って会いに行った。すでに身辺整理された部屋には、処分予定の服や家具が積んである。
写真を撮るより先に、まず相手の話を聞く。最近起こったこと、今考えていること、昔の話。「へー、すごいね! 面白いね!」素直に相槌を打っていると、相手もどんどんノってくる。用意されたロープや練炭や製造中止になった入浴剤。「これ、どうやって使うの?」などと聞きながら、世間的とは違う、その子の持っている「普通」に視点を合わす。
顔を撮る。衣装を着せて、動きの指示を出し、もっと怒りにみちた目を!と要求したりする。表情を作ったからといって、それが演技であるとは思わない。彼女たちの心象風景は、作者にいったん取り込まれ再構築された世界だ。
「幸せになったら、カヲリちゃんは撮ってくれなくなるんでしょ?」と、ある日、誰かに言われた。そんなことはない。
社会へ適用するために擬態した姿を撮りたいわけではないから、自分の言葉で語ってくれる人に興味を持つだけだ。ふり幅のある情緒や、表現したいという自己愛は、女性の色気であると思う。人間とは、その人の持つエネルギーのことだから、顔や体を超えた先にある魂を写したいと作者は考えている。カラー約45点。

作者のプロフィール

インベ カヲリ★
1980年東京生まれ。写真家。女性のポートレートを10年以上、撮り続けている。2007年の初個展(新宿ニコンサロンJuna21)で三木淳賞奨励賞受賞(08年)。その後ロサンゼルス、バルセロナ、香港などでグループ展を行い、12~13年にかけてミラノで5ヶ月間の個展を開催。今年6月、パリのフリーマガジン「TEiCAM BOOKS」にて特集号が組まれる。10月に写真集『やっぱ月帰るわ、私。』(赤々舎刊)出版予定。

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