Nikon Imaging
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ニコンサロン bis 新宿 2013年6月

juna21 冨永 晋写真展

写真
遠い記憶
5/28 (火) ~6/3 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

作者の父親は大韓民国の揚口で生まれた。
作者は小さい頃に、祖父と祖母から戦争の話を聞いた。祖父は獣医師として祖母を伴って大陸へと渡った。そして、父親が生まれ1945年8月15日に戦争が終結した。祖父母は生まれたばかりの父親を抱え、必死に日本に帰ってきた。
祖父母も他界し、父親も年を取った。
作者には、二人から聞いた話と残してくれた当時の写真や手紙しかない。
父親が生れた土地はどのような場所なのだろう。
祖父母は帰国する時が大変だったから、暮らした所に行ってみたいということはなかったようだが、父親は生まれて直ぐに帰国したからか、一度は行ってみたいとつぶやく事が増えてきた。
父親と二人で父が生まれた場所に行き、その後、一人で再度撮影に向かい、当時のことを知っている人や同じ職場で働いていた人と会うことができ、ようやく当時住んでいた場所も見つけられた。
本展では、作者が見たいと思った引き揚げ時の祖父母の見た景色と父親の生れた揚口から日本に戻ってくるルーツをたどる旅の作品を展示する。カラー・モノクロ約35点。

作者のプロフィール

冨永 晋(トミナガ シン)
1978年宮崎県出身。2000年法政大学経営学部卒業。02年日本写真芸術専門学校卒業。卒業後同校助手を経て、写真家として活動中。
写真展に、11年「冨永晋・江平龍宣 写真展」(Gallery216/東京)、「静寂の街」(art space 色空/宮崎)、「零度の領界」(コニカミノルタ/東京)、12年「零度の領界」(写真弘社 アートプリント・ギャラリー/東京)、「one year after」(キチジョウジギャラリー/東京)、「2011年度 ヤング・ポートフォリオ展」(山梨県)、「第13回上野彦馬賞 受賞作品展」などがあり、作品は清里フォトアートミュージアムに収蔵されている。

読売新聞中部支社展

写真
写真グループ展「神宮の四季」
6/4 (火) ~6/10 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

悠久の時を重ねる鎮守の森・伊勢神宮では、20年に一度、社殿や神宝を造り替える式年遷宮が1300年も続いている。今も古式に従い行われる儀式は、伊勢神宮のみならず、その回りの町々にも伝統が引き継がれている。
読売新聞中部支社では、遷宮に向けて着々と準備が進む伊勢神宮と、それを拠りどころとしている人々の表情を写真連載「神宮の四季」で紹介してきた。
本展では、掲載写真のみならず、新たに撮り続けている写真も展示する。カラー40点。

グループのプロフィール

読売新聞中部支社写真グループは、伊勢神宮やその周辺の人々を長期に取材し、2009年4月から12年3月まで読売新聞で写真連載「神宮の四季」を掲載。中部写真記者協会賞の企画部門で09年、11年、12年と優秀賞などを受賞。

伊藤 邦美写真展

写真
かんのんさまの里
6/11 (火) ~6/17 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

孤軍奮闘の会社生活にけじめをつけた作者は、鬼とまで言われ、心中に空洞が生じ、揺れる波の輝きが救いに思えていた。混沌としていた翌年の夏、御朱印帳と菅笠、母親と妻も同行し、信濃観音33ヵ所巡礼を始めた。
驚いたことに、信濃観音霊場には水屋も鐘楼もない。灯明、線香、賽銭箱すらない。すでに廃寺となってしまった寺院、その半数は無住寺住職兼務、もしくは観音様をお守りしている民間人宅が納経所となっていた。
3年間に及んだ巡礼でも、作者は満たされなかった。参拝所作もなく、道中は些細なことで母妻ともかまわず喧嘩をしてしまうワッペン巡礼者。挙句の果て、叶わずと母親は他界、これでは逆縁衆生にもなれない。
混沌のまま満願を果たした作者だったが、ひとつの確信を得ることができた。それは、信濃国は「かんのんさまに守られた里、お守りしている里である」ということだった。信濃国は「かんのんさまの里」である。カラー78点。

作者のプロフィール

伊藤 邦美(イトウ クニミ)
1947年長野県諏訪市生まれ。諏訪湖畔で育つ。2007年定年退職後「心象写真作家」活動を開始。
主な写真展に、08年「諏訪湖有情」(諏訪市民ギャラリー)、10年「諏訪湖有情 少年の頃」(ニコンサロンbis新宿)などがある。

juna21 上田 順平写真展

写真
手紙
6/18 (火) ~6/24 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

1998年11月28日。作者の母親は鬱病に苦しんで自らの命を絶ち、その10日後に父親は母親のあとを追った。父親にとって妻のいない世界など、生きる価値のないものだったのだろう。
作者は新しい家族ができて、子を授かり、やっと両親を振り返ることが出来るようになった。両親から貰ったものを確かめて、思い出して、「自分は新しい家族に何ができるのだろう?」と考える。答えは過去にあって、自分の中にある。それは作者自身のなかに、両親がいるということだ。そう考えると、作者は生きていてよかったなと思う。きっとこの手紙も届いているだろう。
カラー52点・モノクロ6点。

作者のプロフィール

上田 順平(ウエダ ジュンペイ)
1977年大阪府生まれ。2002年ビジュアルアーツ専門学校・大阪写真学科夜間部卒業。

大平 健一写真展

写真
萩・津和野懐景
6/25 (火) ~7/1 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

萩と津和野は歴史のある城下町で、文化遺産も守られ、伝統ある祭りや行事等を支えてきた人々の気持ちも受け継がれている。
作者は平成13年4月1日、萩の食品取扱施設の監視指導をする仕事に3年間就いた時、歴史に興味を持つようになり、休日はタイムスリップした感覚の気分で城下町の移り変わる季節の風景や人々の生活を萩から津和野にかけてカメラに収めてきた。
定年退職した現在は、デジタルカメラで再度通い始めた。最近では宣伝用看板が目立ち、情緒を失いつつあると感じた。
今後は城下町景観も新しいものとの融合を大切にし、街角の丸く赤いポスト、一両きりのディーゼル機関車等、当時を懐かしく思い出しながら、また違った情景に出会うことを祈りながら散策をしているという。カラー32点。

作者のプロフィール

大平 健一(オオヒラ ケンイチ)
1952年熊本県水俣市生まれ。76年長崎大学大学院薬学研究科卒業。
写真展に、2010年「お上使道幻影」(秋吉台フォトギャラリー写創蔵)がある。

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