Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン 2013年1月

12/29 (土) ~1/4 (金)
年末年始休館

藤田 庄市写真展

写真
伊勢神宮 自然のなかの神事
1/5 (土) ~1/15 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

平成25年(2013年)に20年に1度の遷宮を迎える伊勢神宮の森厳な自然の四季の移り変わりと、稲の成長にあわせ、杜の中で粛々と豊作を祈る祭り(神事)を中心に据えた写真展である。
2月の「祈年祭(きねんさい)」には雪を見ることもあり、杜はまだ眠っている。しかし4月になると山桜が咲き、木々の芽吹きは鮮やかだ。神田では「下種祭(げしゅさい)」が斎行され、苗代に忌種(ゆたね)(※モミ)が蒔かれる。5月には「御田植初(おたうえはじめ)」が行われる。苗がそよぐ水田には照葉樹のこんもりとした姿が映る。5月中旬の「風日祈(かざひのみ)祭」は御笠などを神々にたてまつり、風の災いなく豊かな稔りを祈る。稲穂の色づく9月は「抜穂(ぬいぼ)祭」。刈り取られた稲穂は御稲御倉(みしねのみくら)に納められる。五十鈴川のきらめく清流には小魚が群れる。10月の神嘗祭(かんなめさい)は新穀を大御神にたてまつる最重要の祭典だ。浄闇(じょうあん)のなか、火の明かりに厳かな祓いの神事が浮かび上がる。また夏の土用に、海に近い御塩(みしお)浜で塩作りがなされる。濃縮された塩水は御塩焼所で荒塩へと煮つめられる。
日本最高の聖域の清冽な霊気の杜と神事の作品を展示する。カラー43点。

作者のプロフィール

藤田 庄市(フジタ ショウイチ)
1947年東京生まれ。大正大学文学部(宗教学)卒。フォトジャーナリスト。日本写真家協会会員。山岳修験学会評議員。聖地、山岳宗教、祭礼・民俗行事、伝統仏教の取材に従事。新宗教、カルト問題、政治と宗教などの現代宗教の諸側面も旺盛に取材を重ねている。
主な著書に『明治神宮 祈りの杜』(平凡社)、『本朝霊域紀行』(新潮社)、『熊野 修験の道を往く』(淡交社)、『民俗仏教の旅』(青弓社)、『行とは何か』(新潮社)、『宗教事件の内側』(岩波書店)、『神さま仏さま―現代宗教の考現学』(アスペクト)などがある。

矢内 靖史写真展

写真
棕櫚の日曜日
1/16 (水) ~1/29 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者は福島県の新聞社で報道カメラマンとして働いて約20年になる。3.11東日本大震災、福島第一原発事故によって仕事の内容は激変した。被災地や避難所などで多くの悲しみや苦しみ、または希望に出会いシャッターを切った。しかし、同じ被災者として報道写真では伝えきれない思いも残った。
震災から1年過ぎたころ、不眠がきっかけで早朝の散歩をするようになった。出勤前や休日など、歩きながらよく撮ったものにシュロのある風景がある。庭木としてのシュロが流行したのは主に高度経済成長期、多くの日本人が科学技術の発達による「明るい未来と豊かな生活」を夢見た時代だ。福島県が原発を誘致し、運転を開始した時代でもある。散歩をしながら出会うシュロは、そんな時代の夢の名残のように見えた。
作者の自宅のある福島市は、放射能への不安から小さな子供をもつ家庭の県外への避難が続いている。環境放射能を測るモニタリングポスト、除染の除去物を覆うブルーシート、今やこれらは福島の風景の一部だ。原発事故は、何気ない風景の中にさえ不安の影を落としているように見える。モノクロ約60点。

作者のプロフィール

矢内 靖史(ヤナイ ヤスシ)
1964年福島県郡山市生まれ。東京工芸大学写真応用科卒。東京でスタジオマン、ラボ勤務等を経て92年福島民友新聞社入社。現在編集局写真部副部長。2006年「ふくしま虫の目探検」、08年「ふくしま里山物語」で東北写真記者協会賞受賞。福島県内で写真展多数開催。主な著書に『ウオッチング・ふくしまの生き物たち』『ふくしま虫の目探検』(以上福島民友新聞社刊)などがある。

荒川 拓大写真展

写真
識閾
1/30 (水) ~2/12 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
休館:2月2日(土)・3日(日)

写真展内容

作者にとって言葉で言い表せない感情をもたらす光景に出合うことがあるという。そのとき、意識作用の生起と消失との境界に立ち、そこに潜むものを写真に捉えようとしている。
モノクロ40点。

作者のプロフィール

荒川 拓大(アラカワ タクヒロ)
1965年静岡県生まれ。2009年渡部さとる氏のワークショップ2Bに参加。10年より白岡順氏のワークショップ講評講座を受講中。

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