Nikon Imaging
Japan
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大阪ニコンサロン 2012年9月

伊ヶ崎 忍写真展

写真
INAYA TOL
8/30 (木) ~9/5 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

カトマンズにある王宮裏を流れるビシュヌマティ川沿いには地図にも載らないほど小さなイナヤ通り(INAYA TOL)と言われる場所がある。そこはネパールの原住民族とされているネワール族たちの中でも非差別階級に属するカサイといわれる人たちの水牛の屠場が密集した地域である。イナヤとは「屠(ほふ)る人」の意味がある。そんなイナヤ通りで繰り広げられる日常を通して、生きることやこの国の姿を見つめ続けたのがこの作品である。
「人は生きものを食べる」その本能には何者も抗えない。人が存在している以上、生きものを屠ることは未来永劫消滅することは無い。それは、国や民族や階級、宗教の違いを軽々と超える普遍性だ。屠場とは、『生』を感じることの出来る場所の一つなのだ。
カラー約25点・モノクロ約25点

作者のプロフィール

伊ヶ崎 忍(イカザキ シノブ)
1976年奈良県生まれ。99年札幌大学卒業。2002年ネパール遊学中退。05年ビジュアルアーツ専門学校大阪(写真学科夜間部)卒業。以後新聞社の契約カメラマンを経て、現在はフリーランスで活動中。

菊地 一郎写真展

写真
標景
9/6 (木) ~9/12 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者はこの十数年間、北海道から沖縄の離島に至るまで、都市、田舎、海岸、山間部を問わず、日本全国を旅してきた。
そしてそれらの場所では、周りの風景にあまりにも不具合で、違和感のある人為的な痕跡を見ることがある。それは過去の生活の跡であったり、これからの創造の基礎であったり…。
本展は、作者がそれらに立ち止まり、向き合い、対話し、集めたものである。
これからも、作者の“モノ”探しの旅は続く。カラー40点

作者のプロフィール

菊地 一郎(キクチ イチロウ)
1971年生まれ。93年大阪芸術大学写真学科卒業。
写真展に、97年「私的空間」(新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、2002年「記憶の穴」(東京写真文化館)、05年「記号景」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、07年「偽景」(新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)などがあり、著書に『memory holes』(02年刊/ピエ・ブックス)、『偽景』(07年刊/冬青社)などがある。

9/13 (木) ~9/19 (水)
休館

juna21 西岡 潔写真展

写真
マトマニ
9/20 (木) ~9/26 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

不意に忘れていた光景が、はっと目の前に現れる。自分の奥深くに刻まれているものを掘り起こしているかのような、どこかに迷い込まされたかのような不思議な感覚。目の前にある風景がひと続きの風景ではなく、ひとつの“間”として見えてくる。そしてその中へ自分が入り込む。まるで“間”の住人であるかのように。
間と間に新たな“間”が現れ、その間を埋めるように写真を撮る。しかし、そこにできるのはまた新たな“間”。
ポカンと空いた自分の忘れていたスペースがそれで埋まればよいのだが、けっしてそうはいかない。そしてまた、間と間に(マトマニ)新たな間が現れ続けるのだろう。カラー約20点。

作者のプロフィール

西岡 潔(ニシオカ キヨシ)
1976年生まれ。大阪モード学園ファッションデザイン学科卒業。自然からのデザインの発想、民族の服飾デザインに興味をもち、98~2000年オーストラリア、東南アジアに滞在。それらの光景を撮影する。後に日本の自然と森を彷徨い撮り歩く。自分がその場に馴染む体感をするうちに“場”に対する意識が高まる。場の空間と時間を意識し、写真を撮る行為を続ける。
写真展に、01年「FRAGMENT OF MEMORY」(ギャラリー六式)、03年「まなざし」、05年「マホロ」(以上、BEATS GALLERY)、06年「樹海」平澤直治氏と2人展(BEATS GALLERY)、10年hitoto企画展 vol.3 4×5 hitoto Jam Session、「あをにそらい」小野ナホヨ氏と2人展(入江泰吉記念奈良市写真美術館)などがある。

juna21 Garrett Hansen 写真展

写真
Partner and Passage
9/27 (木) ~10/3 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

一連の作品は、日々の撮影と行く先々での個人的な経験から生まれたものである。
香港からインディアナ州の田舎町まで、過去10年間のネガフィルムから取り上げたディップティック(二つ折りの絵屏風)は、それぞれ「私のパートナー」と「私たちの旅」というテーマを隣り合わせで構成していて、これらのネガフィルムが時間的な近似、または物理的接続によって別々の存在を慎重に結びつけており、それが本展の核となっている。
これらの概念的考察に加え、本展は、作者とパートナーとの個人的で密接な関係を物語っている。作品の多くがこの10年の絆によって生まれた親密性を反映すると同時に、最も親密な人々の間にでさえ必然的に存在する空間をも気づかせてくれる。それが人間、場所、そして時間の間にある空間についての瞑想なのである。
なお、デジタル技術がますます現代の画像制作を支配するようになっているが、作者にとって本展は、ネガフィルムの独創的かつ重要な特性を再検討するきっかけとなったという。モノクロ32点。

作者のプロフィール

Garrett O.Hansen(ギャレット・オー・ハンセン)
1979年ニューヨーク市生まれ。グリンネルカレッジにて政治経済を学ぶ。卒業後、カンボジアに居住し就労。2006年中国で教鞭をとるためにアジアに戻る。インディアナ大学ブルーミングトン校にて美術学修士号を取得し、米国及び海外で写真術を教授。作品は世界中で出版・展示されている。

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