Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 大阪 2012年8月

juna21 神田 開主写真展

写真
追想の地図
7/26 (木) ~8/1 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者は、生まれ育った場所を離れることが多くなって、しばらくが経った。
故郷と呼ぶほど遠いものではないが、昔ほどこの地に身を置くこともなくなって慣れ親しんだ景色は少し遠いものとなっている。
暮らしていた頃は気にも留めなかったが、意識してみると場所は思いのほか変わっていて、記憶とは違う景色が混在する眺めは、いつしか自分の中に小さなわだかまりをつくっていた。
いつまでもそこにあると思っていたものは、気付けば記憶の中だけのものになっていて、いずれは記憶の片隅からも消え去るのかもしれない。
日々曖昧になっていくものを失わないように、作者はその姿を今ここに留めておきたいと思った。
モノクロ40点。

作者のプロフィール

神田 開主(カンダ アキカミ)
1986年埼玉県生まれ。2009年日本写真芸術専門学校PA科卒業。11年同研究科卒業。
写真展に、09年「真昼の夜空」(新宿ニコンサロン)がある。

juna21 Ma Kwan Kak 写真展

写真
Last Time Here
8/2 (木) ~8/8 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

緩やかな日常のなかで、心に響く瞬間がある。
作者はカメラを使って、「心に響く瞬間」を撮り集めている。その瞬間と出会うということは、作者にとってまるでいつもきいている音楽の、とてもいいメロディを再発見した時と同じで、無性に胸が高鳴る。カラー約20点。

作者のプロフィール

Ma Kwan Kak(マ・コン・カク)
1986年香港生まれ。2008年Hong Kong Arts Centre卒業。同年来日。12年日本写真芸術専門学校卒業。

川岸 じろう写真展

写真
敗戦の記憶
8/9 (木) ~8/22 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
休館:8月18日(土)・19日(日)

写真展内容

昭和20年8月15日正午に昭和天皇の玉音放送があり、日本は敗戦国となった。当時作者は8歳で、父親は満州に出征しており、母親は玉音放送を聞いて「これでお父さんが帰ってくる」と涙を浮かべながら言った。
7月ごろから米軍の空襲がはげしくなった。その都度防空壕へ逃げ込んだ。防空頭巾と乾パンと水はいつも枕元に用意してあった。
B29から落とされる焼夷弾で大阪市内は丸焼けになった。この光景は作者の脳裏に焼き付いて離れなかった。
戦後は食糧難で、芋のつるやイナゴを捕って食べた。父親はシベリアから最後の引揚船で帰ってきた。
あれから68年経って、日本は経済成長のもと、平和で豊かな国になったが、戦後生まれの人のなかには、戦争があったことすら知らない現状がある。
作者は、あの戦争を風化してはいけないという思いから戦争遺跡を巡り、写真に記録する旅に出た。広島、長崎、沖縄など激戦地を回り、敗戦の記録を撮影した。
戦争遺跡は敗戦の無言の証明である。これらを通じて今の世代の人たちに戦争の悲惨さを作者は伝えたいと思っている。カラー10点・モノクロ35点

作者のプロフィール

川岸 じろう(カワキシ ジロウ)
1936年大阪市生まれ。91年全日本写真連盟枡田栄司氏に師事。96年サンスター株式会社定年退職。99年~全日本写真連盟大阪府本部委員。現在「フォトレンズZ支部」「東住吉フォトガンバ支部」「2003写創支部」の指導を行なっている。ニッコールコンテスト、JPS展、JPA展、ほか入賞多数。日本写真作家協会会員。日本写真協会会員。関西針穴写真倶楽部会員。写団「風」会員。
写真展に、2003年「下町賛歌Ⅰ」(ミノルタフォトスペース)、06年「下町賛歌Ⅱ」(ミノルタフォトスクエアー)、08年針穴写真展「針穴からのぞいた大阪」(中之島中央公会堂)、09年「三宅島その後 明、暗」、10年「癌とたたかう」(以上ニコンサロンbis大阪)などがある。

全国高等学校文化連盟

写真
第36回全国高等学校総合文化祭写真展優秀作品展
8/23 (木) ~8/29 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

第36回全国高等学校総合文化祭(富山大会)写真展において、入賞した作品30点を展示する。
本展は各都道府県で審査のうえ優秀と認められた作品5~10点、合計約310点が選抜され、さらに写真家テラウチマサト、柳木昭信の両氏が審査し、優秀と認められた作品である。
同文化祭写真展を主催する公益社団法人全国高等学校文化連盟正会員団体高等学校全国写真専門部は、写真を愛好する高校生の唯一の全国組織であり、全国高等学校総合文化祭での写真展を中心に活動を展開している。
映像文化全盛の時代、一枚の写真に自分の想いを表現した現代の高校生の感性を感じ取ってほしい。

津吉 弥生写真展

写真
刻の雫
8/30 (木) ~9/5 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

この世に存在するあらゆる物は必ず始めがあり、終りがある。その期間に長短はあっても、必ず最終章は訪れるのであり、その間、時は絶えず刻み続け、今という時は二度と巡ってくる事はない。すべての物は終焉に向かって生きているのである。
このある刻(とき)に物が見せる事象(ひと雫)からは、それまでと異なった新しい物が生み出され、それらはまた別な魅力を発している。
しかしこれらは、最終章への前奏曲のひとこまであり、その時々を生きた生命のあかしでもある。
そこから見えてくるのは、その物たちの生き方そのものであり、その一瞬に自らの想いをこめた意思を伝えようとしている。
作者はそれらの事象に魅了されるとともに、人生も全く同じであると思っている。カラー40点

作者のプロフィール

津吉 弥生(ツヨシ ヤヨイ)
1929年兵庫県明石市生まれ。京都府立女子専門学校(現京都府立大学)卒業。現在写塾・AIM所属。箕面市美術協会会員。
写真展に、2009年「刻の雫(外国編)」(大阪心斎橋ピルゼンギャラリー)のほか、07年よりグループ展を4回開催している。

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