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ニコンサロン bis 大阪 2012年6月

大阪写真月間2012

写真
大阪写真月間企画写真展「東北より」
5/31 (木) ~6/6 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

野寺亜季子氏・作品名「Lamp」 伊東 卓氏・作品名「ROOMS」 秋保桃子氏・作品名「灯す」

3月11日に発生した東日本大震災は、東北・関東地方の太平洋沿岸を中心に甚大な被害をもたらし、復旧が進む今なお大きな爪痕を残した。一瞬にして日常生活が一変した被災地はいま、未曽有の災害から立ち上がり、復旧・復興、そして再生に向けて動き出している。
大阪写真月間も東北地方で活動を続ける写真家を支援できないかと考え、このたび東北在住の3人の写真家、野寺亜季子氏、伊東 卓氏、秋保桃子氏による写真展を開催する。3名は写真家として震災以前より作品制作を行ってきた。
3.11以前も以後も写真家として作品制作を行うことの意味をそれぞれの作品より感じて欲しいと願っている。

■出品作家と作品
野寺亜季子氏・作品名「Lamp」
〈プロフィール〉1982年仙台市生まれ。主な写真展に、2006年個展「夜に浮ぶ静物」、07年個展「夜に浮ぶ」(以上 art space 宙)、08年個展「箱日記」(cafe Mozart Atelier)、09年個展 「Lamp」(art space 宙)、11年個展「北風 はと 太陽」(仙台アーティストランプレイス)などがある。
伊東 卓氏・作品名「ROOMS」
〈プロフィール〉1971年仙台市生まれ。主な写真展に、98年個展「日没の温度計」(エルパーク仙台展示ギャラリー)、2001年個展「あたたかい岸」、02年個展「town」(以上art space宙)、03年個展「新town」(re:bridge edit)、06年個展「遠い一群」(art space宙)、09年個展「たいら」(ギャラリー青城)、11年二人展「3.11以降」(COEXIST)、11年個展「ROOMS」(仙台アーティストランプレイス)などがある。
秋保桃子氏・作品名「灯す」
〈プロフィール〉1987年山形県天童市生まれ。主な写真展に、08年「ボスダルメシアン」、09年「東北芸術工科大学映像コース卒業制作展」(以上せんだいメディアテーク)、11年個展「灯す」仙台アーティストランプレイスなどがある。

大阪写真月間2012

写真
大阪写真月間 ハイスクールフォトアワード
6/7 (木) ~6/13 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

本展は、大阪写真月間のイベントの一つとして開催するもので、本年も大阪府高等学校芸術文化連盟写真部会加盟の各校を中心にひろく大阪府下の高校写真部に募集を呼びかけ、応募作品から優秀な作品を展示する。
昨年は69点の若さあふれる作品が集まったが、その中から13作品が「ハイスクールフォトアワード・グランプリ」をはじめ各賞を受賞し、賞状と記念品が贈られた。題材は身近な友人、家族を撮ったものから社会派スナップ、風景、ネイチャーなど多岐にわたり、表現技法も伝統のモノクロプリントから最新のデジタルフォトまで実に様々である。しかし、彼等が対象に向ける素直な眼差しと、対象と向かい合う真摯な態度は共通している。
当該イベントは、作品を顕彰することで高校写真部の生徒たちのレベルアップにつなげたいという主旨で催されており、展示する作品は、高校生たちの若い感性と情熱にあふれてい

juna21 渡邊 遊可写真展

写真
朝陽を知らない。
6/14 (木) ~6/20 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

私の見つめるという行為は、多分、終らない。
私の中の小さな虫は、まだ朝陽を知らない。

作者は幼い頃、自身の物体としての存在というものに対して、疑問を抱いていた。
本当に個体として存在するのだろうか。もしかしたら、この世界も、自分も存在しないのではないか。形を成さないくらい小さな存在の夢なのではないか。
そういうことを考えては、妙な浮遊感を感じていた。
その後も、成長の過程でこの存在に対する疑問は消えることなく問い掛けは続いた。学校では「みな平等」「無限の可能性」を押し付けられ、ではなぜこんなにも個体差があるのか、という問いには答えてもらえず、結果や相対的評価という無言の圧力でそれを示されてきた。いつしか疑問は自身と社会との関係に発展し、人間の生きるという生業に向いた。
カメラを手にしたとき、興味が湧く被写体はバラバラだった。何を撮っているのか、それはつい最近まで作者自身よく分かっていなかった。
十数年の中で撮影した写真の山。カメラを覗き、生まれた無意識を反芻した。それは「生きるとは何か」という問い掛けに対する作者自身の答えだった。それは正確かどうかは分からないが、手元に出たその一枚一枚を客観視したとき、頭の中に引っ掛かって出てこなかった言葉をそこに見つけられたような気持ちになったという。カラー約40点。

作者のプロフィール

渡邊 遊可(ワタナベ ユウカ)
1983年宮城県生まれ。2011年日本写真芸術専門学校Ⅰ部写真科卒業。現在同校研究科在学中。

juna21 大澤 寛幸写真展

写真
コトドワタシ
6/21 (木) ~6/27 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

1986年4月26日に発生したチェルノブイリの原発事故。当時、作者は7歳だった。
 事故の重大性を理解するには幼すぎたが、放射能という目に見えない恐怖を理解するには十分な年齢だった。すなわち『死』への恐怖。作者の自我は死への恐怖と共に目覚めた。
 そして、2011年3月11日。東日本大震災による津波発生。さまざまなトラブルが重なり福島第一原発は電源を喪失し、冷却機能を失う。加えて、水素が原因と思われる爆発が生じ、施設の破壊、及び放射性物質の拡散。炉心溶融。格納容器の破損。
4月12日、IAEAは暫定的であるもののチェルノブイリと同レベルの事故としてレベル7を宣言。喧伝され続けた安全神話は完全に崩壊した。
様々なメディアで繰り返し使われる『ただちに影響は無い』という言葉。私たちはその言葉によって、放射性物質への恐怖が麻痺してしまった。
眼前に広がる光景は、これまでとなんら変わることがない。木々や水や土は変わらずそこにあり続ける。だがそれは恐怖と共にある。それは漠然とした恐怖だ。
今回の写真展では場所や時間の感覚を出来うる限り消失させることで、漠然とした恐怖感と、美しく居心地の良い世界、2つの相反する力が同居する作画を心がけた。報道写真とは違う感覚的・抽象的手法で現在の私たちを取り巻く状況を訴えたい。モノクロ約45点。

作者のプロフィール

大澤 寛幸(オオサワ ヒロユキ)
1978年静岡県生まれ。99年大阪芸術大学入学。
写真展に、2001年日中展(中国・北京)、02年日韓展(韓国・ソウル)、04年「ニガヨモギ」(大阪・CASO)、06年「ニガヨモギ」(新宿・大阪ニコンサロン)、07年「ロンギヌス」(静岡・ヨーズギャラリー)、08年「中空の背骨」(新宿・ナグネ)、09年「ツクモガミ」(新宿・ナグネ)、ほか個展・グループ展多数

小川 照夫写真展

写真
メッセージ
6/28 (木) ~7/4 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

ある人が言った「これは遺言書である」と。
病気知らずの作者が、ある朝突然襲いかかる病魔に生と死の狭間に遭遇し、そして誰も見たことのない死の世界を覗いた。
その後も次々と襲ってくる難病との格闘は病気のデパート化した自分の身体との戦いの毎日である。一方では新しい命の誕生に立会い、我が子孫の繁栄を喜び、健やかな成長を願う。
まさにこの写真は、闘病記録とその子達に伝える「メッセージ」である。モノクロ50 点。

作者のプロフィール

小川 照夫(オガワ テルオ)
1939 年岐阜県羽島市生まれ。小学6年の時父親の暗室で初めて現像を経験。その感動に打たれて写真を始める。その後独学で学び現在に至る。57 年県立岐阜工高卒同年日本軽金属入社。92 年子会社を経て、2003 年退社。写真歴は50 年。72 年「日本カメラ」年度賞、73 年「日本カメラ」「フォトアート」年度賞・招待作家、04 年(財)国際文化カレッジ「フォトマスターEX」認定。1989 ~ 2009 写団「玄」主宰。1993 ~ 2009 日本写真作家協会員。現在ニッコールクラブ千葉支部長。写団モノクロ主宰。
写真展に、74 年「青春」( 大阪サンフォトギャラリー)、77 年「縁日の人々」、86 年
「両国相撲村」( 以上新宿ニコンサロン)、02 年「千葉の風」( 柏の葉公園ギャラリー)、03 年同( 千葉市民ギャラリーいなげ)、05 年「迥眺窓景」( 銀座ニコンサロン)、06 年「迥眺窓景」「奇跡の生還」( 千葉市民ギャラリーいなげ)、07 年「電車にみる都市風景」石元泰博、長野重一、小川照夫他5人展、09 年「房総を駆け抜けるSL」(こみなと稲毛ギャラリー)、10 年「フィバー2」( ペンタックスフォーラム) などがあり、写真集に「迥眺風景」(文芸社)がある。

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