Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 大阪 2011年6月

デジスコ倶楽部

写真
第8回デジスコ写真展
5/26 (木) ~6/1 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

フィールドスコープとコンパクトデジタルカメラを繋ぎ合わせた通称「デジスコ」は、機材総重量2.5~7㎏と、女性でも簡単に持ち運びできるコンパクトな機材で、フルスケールのデジタル一眼レフ撮影機材を上回る、鮮明で色鮮やかなのが特徴である。
本展では、焦点距離1000~6000㎜での超望遠で撮影された全国のデジスコ倶楽部会員の作品から厳選された野鳥や小動物・昆虫・植物などのネイチャー系のカラー写真70点を展示する。
作品は、今回は1000~1400万画素クラスのデジタルカメラでの作品も多く、A4・A3サイズでの作品を展示する。

団体のプロフィール

<デジスコ倶楽部>
超望遠撮影法「デジスコ」を趣味とする愛好家約1,200名が集まって運営している写真や撮影法をテーマにしたグループ。野鳥や昆虫、植物を被写体とし、趣味を通しての人的交流を目的としている。イベント運営は、入門者の指導・情報の交流・撮影マナーの啓蒙・写真コンテスト・写真展・デジスコ講習会・デジスコ体験会・会報の配信などを会員のボランティア活動で進めている。

栂本 英美

写真
光景の彼方に
6/2 (木) ~6/8 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

自分自身に向き合うと、様々な事が想い出される。
社会の期待に応えられず、ひとり悩んでいた頃。素直な気持ちを他人に伝えられず、目立つことなく暮らしていた頃。そして、写真の魅力に出会えたあの頃のこと。過ぎ行く歳月の中、自分らしさを求め、いくつもの街を歩き、たくさんの人と巡り合った、ここ数年のこと。
本当の自分らしさ、自分の個性(オンリーワン)を探しながら、あらゆる場所へ、カメラを片手に出かける。昨日も、今日も、そして明日も。
「夢は自分で叶えるもの、叶うもの。」
そう自分を励ましながら、シャッターを押し続ける。気がつけば、光り輝く心地の良い方向、光景の彼方へと、自然に足が進んでいくのである。そして今、レンズの向こうの様々な自分に出逢うことができた。
写真は心のサプリメント(エネルギー)。作者の、自分と向き合うこの旅は、これからもまだまだ続けていく。カラー約40点。

作者のプロフィール

1990年頃から写真創作を始める。写真家小山保氏に師事。写真家吉田功氏に師事を経て2004年アートボックスゼロ所属。藤原弘久氏に師事。現在に至る。98年全日本女性写真コンテスト準特選、03年全日本写真連盟銅賞、06年東京写真研究会公募奨励賞を受賞。その他入選多数。
92年社会保険神戸中央病院ロビーにて全紙5枚入れ替え展示(10年間)。06~07年大阪写真月間「写真家の150人の一坪展」(大阪ニコンサロン)出品。

大阪写真月間2011

写真
大阪写真月間 ハイスクールフォトアワード
6/9 (木) ~6/15 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

大阪写真月間は、2002年より毎年6月に「写真家150人の一坪展」、「1000人の写真展」の二つの写真展を中心に、「小学生のための写真教室」、「シンポジウム」などのイベントを6月1日「写真の日」を中心とした期間に実施してきた。
高校生による写真展「ハイスクールフォトアワード」は、この大阪写真月間のイベントの一つとして開催するものである。本年も大阪府高等学校芸術文化連盟写真部会加盟の各校を中心にひろく大阪府下の高校写真部に呼びかけて作品を募集し、優秀な作品を顕彰することで高校写真部に所属する生徒たちのレベルアップに寄与しようとするものである。
昨年は78点の若さあふれる作品が集まり、本展ではその中より16作品が「ハイスクールフォトアワード・グランプリ」をはじめ、各賞を受賞した。
題材は身近な友人、家族を撮ったものから社会派スナップ、風景、ネイチャーなど多岐にわたり、表現技法も伝統のモノクロプリントから最新のデジタルフォトまで実に様々だが、彼等の、対象に向ける素直な眼差しと、対象と向かい合う真摯な態度は共通している。高校生たちの若い感性と情熱にあふれた作品を展示する。

juna21 須藤 明子

写真
encounter
6/16 (木) ~6/22 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

作者にはどうしても行きたい場所があった。そこから見た景色が忘れられなかったからだ。今回、もう一度、同じ場所から写真を撮るために、5年前に行ったラサを目指して旅をすることにした。
しかし、作者を迎えてくれた5年ぶりのチベットは、同じなのにどこか違っていた。
なんだろう、この違和感は。
そして作者は気づいてしまった。同じ地に向かうことで知らずに、懐かしさ、既視感を求めていたのだ。懐かしい景色に同じものなどないのだ。懐かしい笑顔だって大人になっていたのだ。たとえ、向こうが変化していなかったとしても同じだろう。
現実は違っていた。
二度と出会えるものなど、この世には存在しないのかもしれない。いま、この一瞬だって、二度とは訪れない。すべては変化し続けていくのだ。向こうも変われば、自分も変わっているのだ。そんなことは頭でわかっていたつもりの当たり前のことを実感してしまったのだ。
作品は、チベットへ向かう道中の写真である。それと同時に、偶然出会った人、街、景色、空気などすべてのもの。それらと、確かに同じ時と場所を共有したという、作者のかけがえのない記憶の断片である。カラー作品。

作者のプロフィール

1974年東京生まれ。98年日本女子大学文学部卒業。99年写真表現中村教室(お茶ノ水)にて写真を始める。4年間の会社員の後、カメラマンアシスタントなどを経て、2005年よりフリーカメラマンとなり、現在、雑誌、広告を中心に活動中。
写真展に、05年、フォトプレミオ「間―in between―」(コニカミノルタプラザ/新宿)、07年、「邂逅」(キャノンギャラリー/銀座・札幌・福岡)、09年「cuba」(Place M/新宿御苑)などがある。

juna21 原田 裕介

写真
フィリピン -The homeland of pervasive poverty-
6/23 (木) ~6/29 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

“スカベンジャー”(ゴミやくずを拾い集めて生活する人)
“スモーキーマウンテン”(マニラ市北部にあったスラム街231)
およそ30年前、フィリピンの貧困問題はこれらの言葉を象徴として全世界へと知れ渡った。巨大なゴミ山に群がる子供たちの姿や、劣悪な環境下で暮らす人々の姿は、世界に衝撃を与えた。
その一方で、フィリピン政府は国のイメージが損なわれることを恐れ、主要なスモーキーマウンテンの強制閉鎖を行い、表向きにはフィリピンの貧困問題は改善されるかのように思われた。
実際に、数年前までは徐々にではあるが、国内の貧困率は減少しつつあった。しかし近年、フィリピンの貧困層は再び増え始めており(過去4年間で200万人が増加)、貧富の差はさらに拡大している。
急速に経済成長を遂げている東南アジア諸国の中で、フィリピンは貧困層が増加している唯一の国でもある。点在するスラムや路上での生活は劣悪な環境のみならず、病気やドラッグ、暴力などの問題も山積しており、彼らの厳しい生活にさらなる影を落としている。
かつての世界的な象徴なき今もなおこの国に深く染み入る貧困という現実は、何一つ変わっていなように思える。モノクロ30点。

作者のプロフィール

1979年宮城県生まれ。2003年パレスチナ・ガザ地区を取材し、フリーランスフォトグラファーとしての活動を始める。以降、イラク、スーダン、ダルフール地区、アンゴラ、タイ深南部、パキスタンなどで取材を重ねる。イスラム圏を中心に紛争や貧困などの社会問題によって抑圧される人々の姿をテーマに撮影している。
10年、第11回上野彦馬賞入選。International Photography Awards (non-pro)戦争/紛争部門において1位・一般ニュース部門において2位入賞。

藤川 陽次

写真
大阪湾ベイエリア
6/30 (木) ~7/6 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

大阪湾の中心部は製造業を主とする産業の高集積地帯である。膨大な埋立地は工場、倉庫、港湾などで、その面積は甲子園球場の2200~2300倍とも言われている。
今まで親しんできた海岸線はインナーベイエリアとなり、窮屈で水路のような海面だけが僅かな係わりとなった。
海を身近に暮らした人々の生活や文化の担い手たちは、この環境変化と共に陸上の内部へ、町なかへ関心を深めている。これが極端に走れば、長い歴史から受けた海の恩恵を忘れ、海辺に住みながら海を忘れてしまうだろう。
刺激と新鮮なアクティビティのないインナーベイエリアは淋しい景観である。しかし今回、作者は労働の姿や家族の憩いに出会えてホッとした。海への親愛の心は失われていなかった。ただ、海に向かい合う気持ちが変質しているのではないだろうか。
かけがえのない資産としての海を問い直し、創造性の持てる生活空間へと知恵を寄せあうことが、いま求められているのではないだろうか。カラー35点。

作者のプロフィール

1934年兵庫県芦屋市生まれ。能楽大成者世阿弥を写真エッセイとして取材し、写真文集『とうとうたらりら』3部作発刊。同時に写真展も開催。関西写真家たちの軌跡100年展出品。ほかに主な写真活動分野は古代地中海世界。

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