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銀座ニコンサロン 2011年6月

東京写真月間2011 いきものランド
-生物多様性と共に-
宮崎 学

写真
となりのツキノワグマ
5/25 (水) ~6/7 (火)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

昨年(2010年)国内展において「生物多様性」をコンセプトに様々な生物を育んでいる“森”を取り上げて写真展が企画されたが、今回はそれを一歩進め、あらゆる場所で力強く生きている生物に注目した企画展で、本展ではツキノワグマを紹介する。
最近話題に上るツキノワグマだが、一歩山に入ればいつ遭遇してもおかしくない状況といわれている。
人間社会のすぐ近くに生息する知られざるツキノワグマの実態を、作者自らの手作り機材で撮影した作品で、ツキノワグマのユーモラスな姿も含め、紹介する。

作者のプロフィール

1949年長野県生まれ。自然と人間をテーマに、社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として活動中。78年『ふくろう』で第1回絵本にっぽん大賞、82年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞、90年『フクロウ』で第9回土門拳賞、95年『死』で日本写真協会年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞受賞。ほか写真集・著書多数。最新刊に、『となりのツキノワグマ』『カラスのお宅拝見』がある。

関岡 昭介

写真
muddy water
6/8 (水) ~6/21 (火)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

小説『泥の河』の舞台となった端建蔵橋(ハタテクラハシ)。ここで二つの川は合流して安治川と名が変わり、天保山で一気に大河となる。
この辺りから天保山の彼方を望むと、大橋や鉄橋の重なりが淡いブルーのシルエットになり、海からの風と川を下る風がぶつかり合って水蒸気を発生させ、海を感じさせる。
水辺をひたすら歩いていると、時代錯誤を覚えることがある。町も人々も、自分までもがどの時代を歩いているのか。
生きる中の無の安らぎ。死もまた安らぎの中にあると祈りたい。
本展は、1982年の写真展「泥の河」(モノクロ作品)の続編としてカラーで取り組んだ作品展で、作者のできるだけ対象に寄り添いたい思いが、象徴的な表現を選択させる。
「muddy water」の物語は、岸辺に寄せる波の泡(アブク)のように消えては現れて、止まることは無い。

作者のプロフィール

1928年大阪市生まれ。58年浪華写真倶楽部入会。
主な写真展(個展)に、74年「白い抒情」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、75年「気になる光景」(新宿ニコンサロン)、77年「大阪環状線 駅からの眺め」(新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、82年「泥の河」(銀座ニコンサロン)、88年「海風前線」(新宿ニコンサロン)、92年「大阪まんだら」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、97年「青春風来」(大阪ニコンサロン)、99年「LIVE大阪 ’97 ’98」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、2005年「大阪三昧 まんじ」(新宿コニカミノルタプラザ)などがある。
08年、東京都写真美術館に、作品8点収蔵。

下瀬 信雄

写真
結界VII
6/22 (水) ~7/5 (火)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

用途で語られることが多い「写真」だが、作者はいつも「写真とは何だろう、写真でどんなことが出来るのだろう」と考えてきた。
写真は被写体がすべての始まりで、被写体にどう向き合うかがすべてのような気がするといい、そして自然を対象としたこの「結界」シリーズが、いつも作者が帰っていく場所となった。気が付けば作者のライフワークのようになってしまった。
珍しい自然遺産や雄大な風景でもない片隅の自然だが、いつも足下に飽きない発見があるという。モノクロ30点。

作者のプロフィール

1944年満州国新京市生まれ。67年東京綜合写真専門学校卒業。以後萩市を拠点に作品を発表。80年杉道助記念萩市芸術文化奨励賞、88年山口県芸術文化振興奨励賞、90年日本写真協会新人賞、98年山口県文化功労賞、2004年山口県選奨、05年伊奈信男賞、09年第63回山口県美術展覧会大賞を受賞。
写真展に、77年「萩」をはじめ現在まで、「風の中の日々」「凪のとき」「結界」シリーズを銀座ニコンサロン・新宿ニコンサロンなどで開催、今回は14回目の写真展である。
また、写真集に『萩の日々』(講談社)などがあり、作品は米国プリンストン大学などのコレクションされている。

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