Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン 2010年11月

有野永霧

写真
日本人景 三角地
10/27 (水) ~11/9 (火)
【10/27(水)‐10/31(日)】10:00~19:00
【11/1(月)‐11/9(火)】10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

「日本人景」は、日本人が作り出した風景を見つめることにより、日本民族のものの見方・考え方をはじめ、美意識や感性など、日本人がもつ特性を探ろうとするものである。
“三角地”は、その国の国土や民族の特徴をよく表している。Y字路に挟まれた三角地は特殊な空間であり、四角地と比較すると利用法ははるかにむつかしい。さまざまな難条件をクリアするためにより英知を結集しなければならない。その思考過程で国民性の重積がなされて、日本の風景が形成されていく。利用の結果として生まれた三角地の姿から、日本人の特質を探ろうという作品である。カラー40点。

作者のプロフィール

有野 永霧(アリノ エイム)
1941年兵庫県生まれ。大阪学芸大学(現大阪教育大学)卒業。81年タイムライフ写真年鑑新人賞、85年尼崎市民芸術奨励賞、94年第19回伊奈信男賞、02年尼崎市民芸術賞を受賞。
ニコンサロンでの個展に、78年「there WAS … ヨーロッパにて」、80年「虚実空間・都市 日本編」、83年「虚実空間・都市 ロンドン編」、「虚実空間・都市 ニューヨーク編」、89年「空蝉の都市 日本編」、94年「空蝉の都市 ヨーロッパ編」、96年「空蝉の都市 アメリカ編」、97年「無名のアースワーク シーサイド編」、99年「無名のアースワーク 国道筋編」、2003年「虚実空間・日本人景」、06年「無名のアースワーク 地中海編」、07年「無名のアースワーク アメリカ編」、09年「日本人景 温泉川」などがあり、他にアメリカ、イギリス、オランダ、ドイツ、中国、韓国などでの海外展がある。
写真集に『虚実空間・都市』『都市からのメッセージ』『都市』『虚実空間・空蝉の都市』『虚実空間・空蝉の風景』などがある。

細川 和良

写真
混在する時間 ―大阪中之島―
11/10 (水) ~11/23 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

大阪市の中枢である中之島はかつて、なにわの豪商たちの蔵や船着場がひしめきあい、人間臭く賑わった中洲だった。現代の中之島は、大阪の持つ賑やかな下町のイメージはなく、洗練された都会の印象だ。ここ数年前からは、中之島公園・ダイビル・フェスティバルホール等々、大規模な再開発が進み、水都大阪のシンボルとして生まれ変わろうとしている。
日々変化していく景観。人工物に限らず、森羅万象は常に上書きされていく。
展示するこれらの作品は、2009年7月から2010年6月までの1年間の中之島の、刻の断片を上書き保存したものである。
デジタルの語源は“指”をさすが、作者は、アナログの極みの“指”から想像できないデジタル数値化されたピクセルの集合体を手作業で紡ぎ合わせて、終わりのない断片上書きを続けている。カラー25点。

作者のプロフィール

細川 和良(ホソカワ カズヨシ)
1948年生まれ。1992年JPS(日本写真家協会)展金賞受賞。梅田フォトカルチャー講師。日本写真家協会会員。
写真展に、89年「ラムネ色のロンド」、91年「海からの手紙」、92年「Puka puka」、94年「Puka puka II」、97年「CLASSIC IN LADIGUE ―曲線の譜―」、2005年、08年、10年「ティアレ香るタヒチ」(以上の個展を大阪・東京フジフォトサロン等で開催)。その他グループ展多数。写真集に『Puka puka』(京都書院刊)がある。

百々 俊二

写真
大阪
11/24 (水) ~12/7 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者は、そろそろ自分が半世紀を生きた大阪をちゃんと撮らなければと思いながらも、方法が見つからずにいた。そこで、ここまでデジタル化が進んでしまったからには、長年こだわり楽しんできたモノクロプリントで、8×10のカメラを据えて大阪の町としっかり向き合ってみようと考えた。そして、自分の記憶がある場所から撮っていこうと決めた。つまり、作者の記憶の大阪である。
記憶といっても、もちろん写真では「今」を撮ることしかできない。「こういう場所もあったなぁ」と思い出しながら、場所の磁力に呼び寄せられるように歩いた。
最初に訪ねたのは作者が生まれた場所であったが、1947年当時の四軒長屋がまだあった。驚くと同時に、小学生のころの記憶がだ~ッと甦ってきた。そして、背中を押されるように撮影に入り込むことができた。
忘れていた記憶=無意識を呼び覚まし、大阪を<見る>という行為を軸として、あらためて大阪を<知る>ことを始めた。モノクロ70点。

作者のプロフィール

百々 俊二(ドド シュンジ)
1947年大阪生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。70年東京写真専門学校教員。72年大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校・大阪)教員。98年同校学校長に就任。96年「楽土紀伊半島」で日本写真協会年度賞受賞。99年「千年楽土」で第24回伊奈信男賞受賞。2007年日本写真芸術学会芸術賞受賞。
著書:『地平』1~10号(1971~77)、『新世界むかしも今も』長征社(1986)、『HORIZON』共著(1993)、『楽土紀伊半島』ブレーンセンター(1995)、『千年楽土』同(1999)、『沙羅双樹』組画(2003)、『花母』Gallery OUT of PLACE(2006)、『菜園+桜』VACUUM PRESS(2009)、『大阪』青幻舎(2010)
主な個展:78年「大阪・天王寺」、85年「新世界むかしも今も」、92年「衆生遊楽バンコク」(以上、銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、95~96年「楽土紀伊半島」(新宿・大阪・札幌コニカプラザ)、99年「千年楽土」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、2000年「千年楽土紀伊半島」(奈良写真美術館)、01年「.com NEW YORK」(新宿ニコンサロン)、03年「沙羅双樹」(ビジュアルアーツギャラリー)、06年「花母」(Gallery. OUT of PLACE)、07年「花母」「ベジタブル・キッチン」(gallery bauhaus東京)、「Ha-Ha」(Focale Galerie ロカルノ、スイス )など。

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