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ニコンサロン bis 大阪 2010年9月

全国高等学校文化連盟

写真
第34回全国高等学校総合文化祭写真展
8/26 (木) ~9/1 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

第34回全国高等学校総合文化祭(宮崎大会)写真展において、入賞した作品および上位にあると認められた作品30点を展示する。
本展は各都道府県で審査のうえ優秀と認められた作品5~10点、合計308点が選抜され、さらに写真家桑原史成、芥川仁の両氏が審査し、優秀と認められた作品である。
同文化祭写真展を主催する社団法人全国高等学校文化連盟写真専門部は、写真を愛好する高校生の唯一の全国組織であり、全国高等学校総合文化祭での写真展を中心に活動を展開している。
映像文化全盛の時代、一枚の写真に想いを表現した現在の高校生の感性を感じ取ってほしい。

石津 武史

写真
日々坦々
9/2 (木) ~9/8 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

開発の進む大阪ヤードに隣接する北区中津は、戦災を免れた地域の残る下町である。
国道176号線と阪急電車が並走するガード下は、工場やガレージ、倉庫等に利用されており、今日もいつものように、さまざまな人がおのおのの営みを背に、何の変化もないかの如く、坦々と通り抜けて行く。線路を挟んだすぐ近くは都会の喧騒と開発が渦巻いているのだが、街の姿は変わっても、このガード下を通り過ぎる人の後ろ姿は、まわりの変化をよそに日々坦々と時が過ぎるように思われる。
人はみな、変化を求めながらも個々においては何も変えられない日常を送っているが、作者はここに通い続けてその姿を撮影した。展示するただ黙々と歩く姿の写真を客観的に見ることにより、それぞれの生活圏で自分が毎日同じ行動を繰り返していることに気づいて自己観察に役立ててもらいたいと願っている。カラー44点。

作者のプロフィール

石津 武史(イシヅ タケシ)
1943年大阪生まれ。64年日本写真専門学校卒業。同年CMスタジオUPフォトス勤務。71年写真店開業(2005年廃業)。2006・07年読売写真大賞デジタル部門1席、07・08年日本写真家協会展優秀賞、07・09年ニッコールフォトコンテストイメージング部門準特選、08年読売風景写真コンテストJA全農賞、09年毎日写真コンテストデジタルアート部門日報連賞、09年度サロン・ド・ニッコール年度賞1位、10年日本写真家協会展奨励賞を受賞。

田中 賢

写真
静寂の路地
9/9 (木) ~9/15 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

撮影地は兵庫県播磨地方に散在する古い町の路地である。これらの路地に夜の帳が下りる頃から家の灯りがぽつぽつと消えかかる頃まで、作者はカメラをセットした三脚を担ぎながら、路地の隅々を歩いた。
街灯や家の灯りに照らされたモノ(物)が存在する様子は、昼間とは異なり、モノから霊気が静かに放散されているように感じられ、異空間を浮遊しているような感覚があった。
人はモノなくして生活できず、モノには人の暮らしが刻み込まれている。光と深い陰影に包まれた夜の路地に静かに存在するモノと向き合っていると、人々の生活のイメージが膨らんできて、多様な暮らしぶりや、人とモノとの関係性の不思議さなどに想像が及ぶ。作者は、それらのモノを、情緒を排除して写し撮っていくならば、その集合体から人の生きる姿が見えてくるのではないかという想念に至り、静かで寂しい夜の路地を徘徊し、撮影した。モノクロ40点。

作者のプロフィール

田中 賢(タナカ マサル)
1940年兵庫県生まれ。65年から写真を始める。83年全日本写真連盟兵庫県本部委員に委嘱され、2006年兵庫県本部委員長に就任。現在全日本写真連盟関西本部委員。兵庫県いなみ野学園写真部講師、加古川市美術協会写真部長。あらゆる被写体を対象とするが、特に心象風景を好み、撮り続けている。新聞、カメラ雑誌、全日本写真連盟の写真コンテストで入賞、入選多数。
写真展に、2009年「鉄路の詩」(姫路市民ギャラリー)がある。

浦谷 章三

写真
平成の中山道
9/16 (木) ~9/22 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

中山道は、江戸日本橋を起点にして武蔵~上野~信濃~美濃~近江~京へと続く江戸五街道の一つで、板橋宿から近江宿まで67の宿場から成り立っている。作者は通り一遍の宿場歩きではなく、その宿場町に生きる人たちとの心の触れ合いを求めながら歩いた。
それぞれの宿場町独特の伝統文化に接し、親から子、子から孫へと伝統の技をかたくなに守り、継承している人たちに出会えた感激、また、心にとまった町並みなどの感動を、カメラ片手に訪ね歩いて撮った作品を展示する。カラー46点。

作者のプロフィール

浦谷 章三(ウラタニ ショウゾウ)
1934年滋賀県野洲市生まれ。64年モノクロプリントを始める。2004年視力が低下し、暗室作業が困難となる(40年間魅せられたモノクロ終了)。05年デジタルカメラ、デジタルプリントを始める。
98年~06年の間に、写真展(個展)を5回開催している。

juna21 安藤 瑠美

写真
dream islands
9/23 (木) ~9/29 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

「夢の島」。地方出身である作者がこの風変わりな地名を初めて知ったとき、場所の背景と名前の持つイメージとの乖離に皮肉と同時に好奇心を覚えた。
そもそもこの場所は、人々の夢や欲望が長年にわたって膨れ上がり、消費された末に出現した新しい大地、いわば都心の果ての地=フロンティアと言える。しかし、フロンティアと呼ぶには不釣合いな程、この場所には前時代の報道がもたらした負の概念がまとわりついている。
だからこそ、作者はこの場所のそんな社会的意味を取っ払い、自分の感覚とカメラを頼りにこのフロンティアを手探りで把握していく。その冒険の過程を写真というメディアに残したのが、このdream islandsである。カラー作品。

作者のプロフィール

安藤 瑠美(アンドウ ルミ)
1985年岡山生まれ。2010年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。07年epson color imaging contest 佐内正史審査委員賞受賞。
写真展に、07年 受賞作品展「epson color imaging contest 2007」(スパイラルガーデン/東京・青山)、09年東川町国際写真フェスティバル インディペンデンス展(東川町文化ギャラリー/北海道)、10年東京藝術大学先端芸術表現科卒業修了制作2010(BANKArt NYK/横浜)、「Pliocene」(nagune/新宿)がある。

juna21 村上 将城

写真
es anschauen
9/30 (木) ~10/6 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

ドイツに限らず、ヨーロッパの多くの国では大小関係無く全ての通りに名前が付けられている。日本では大通りに名前が付けられていることはあるが、小さな通りまで名前が付けられていることはほとんどない。京都の通りの多くは名前を持つが、大半は大通りを起点とし、その通りからどの方角を向き、何本目にあたるかを示しているものだ。つまり、小さな通りはそれ固有の名前を持っているわけではない。そのため、ドイツではどんな小さな通りでもそれぞれ独自の名前を持っていることが、日本人である作者にとって、非常に興味深いことであった。
作品の撮影場所Bitterfeldは、作者が滞在していたLeipzigから列車で約20分の所にある旧東ドイツの街だ。かつて東ドイツ時代には化学産業で栄えたが、工場からの排煙、排水が原因で深刻な公害を引き起こした。東ドイツ側での、他都市も含んだ公害問題は89年に東西ドイツが統一された後に明るみとなる。その中でもBitterfeldはドイツ国内だけでなく、ヨーロッパで最も汚染された街とも言われている。
公害の原因となったBitterfeldの工業施設はその後取り壊され、今はほとんど残っていない。しかし建物は無くとも、当時の面影を残す通り名は現在でもそのまま残っている。工業にちなんだ名前だけでなく、他にも滑稽な通り名も多数存在している。
ある通りは新しく開発された工業地帯の一角に、また別の通りは街から離れた場所にぽつんと鎮座している。
これらの通りは目まぐるしく変わる時代の流れの中で一体、何を見て来たのだろうか。それぞれの通りの端に立ち、そこを起点として眺める通りの景観と、通りから眺める街の景観を撮影しながら作者は一人、思いを馳せる。
通り達は、これからも変わり行く街の姿を眺め続けていくのだ。カラー作品。

作者のプロフィール

村上 将城(ムラカミ マサクニ)
1978年生まれ。2002年名古屋外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。08年より愛知県立芸術大学美術研究科メディアデザイン領域に在籍中。08~09年ライプツィヒ視覚芸術アカデミー(ドイツ)Heidi Speckerクラス研究生。
日本、ドイツにて個展・グループ展多数開催。

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