Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 新宿 2010年7月

濱野 節子

写真
素顔な町
6/29 (火) ~7/5 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者は、写真を始めるまで、下町にはあまり興味がなかったが、ふとしたことから曳舟、千住方面を知り、通うようになった。
古い建物、家の前に置かれた鉢植えや小鳥や金魚、ガチャガチャ等々に懐かしさを覚えた。通りすがりでも、そこに住む人たちと束の間の交流がもて、声をかけると昔の話や鉢植えの作り方、花の名前、ワンコ・ネコ談義にまで及び、カメラに納まってくれた。
今回は、台東、墨田、荒川、北、文京の各区内で作者の動ける範囲の、周辺地の一コマである。
どんどん変化していく下町だが、作者はこれからも人々の日常の表情を撮るために足を運びたいと思っている。カラー43点。

作者のプロフィール

濱野 節子(ハマノ セツコ)
1977年国学院大学幼児教育専門学校卒業。89年全日本写真連盟入会。93年熊切圭介氏に師事。97年現代写真研究所本科修了。2009年全日本写真連盟関東本部副委員。JPS、全日本写真展、日本の自然、視点入選。

ニッコールクラブ丸の内菱の実支部

写真
郷愁
7/6 (火) ~7/12 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

会員たちは故郷を出でて半世紀、激動の世を経て、ようやく趣味の写真を楽しむ余裕を得た。そして「ふるさと」という言葉を見たり聞いたりすると、反射的に郷愁を覚えてしまう年代に達した。
年老いた両親や共に遊んだ幼馴染の顔、青い山を彩る桜、静かな鎮守の森、清流に舞うホタル、軒下の吊るし柿、祭り太鼓などが胸に浮かぶ。
全国のあちこちを旅しているとき、また、近くを散策しているときでさえ、ふと自分の「ふるさと」を思わせる情景に出会うことがある。そんな風景・風物を感じるままに写した作品を展示する。カラー52作品。

グループのプロフィール

2008年秋に誕生。前身は10年ほど前に丸の内の一企業を卒業した人が結成した写真同好会で、爾来講師を招いての勉強会、銀座・新宿・丸の内での写真展、五島列島・佐渡・カンボジアへの撮影会などを行っている。
指導者に恵まれ、会員各自の精進によって技量も向上し、03年に開催した写真展「メコンの輝き」(ニコンサロンbis新宿)は好評を博した。

高橋 岑夫

写真
富士と共に
7/13 (火) ~7/19 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者は学校を卒業後東京下町に就職し、20年以上経ってから静岡県清水市(現静岡清水)に単身赴任で転勤した。
約8年住んだマンションからは富士が見えた。更に静岡地区では写真が非常に盛んなことから写真仲間にも恵まれ、作者はいろいろな場所に出掛けては撮影し、それを話題に写真談義で盛り上がったという。
その頃撮った写真にはどこかに富士山が入っていることが多く、また富士とどういう題材が似合うかを考えて撮影する日々が続いた。
その後作者は千葉に帰って25年になるが、機会あるごとに静岡参りを繰り返し、逆に富士山から笑って見られるような写真生活を継続している。本展では、その中から思い出深い作品を展示する。カラー作品。

作者のプロフィール

髙橋 岑夫(タカハシ ミネオ)
1934年、東京渋谷に生まれる。69年、ニッコールクラブ入会(現在ニッコールクラブ千葉支部所属)。88年、ニッコールフォトコンテスト長岡賞受賞。その他ニッコールフォトコンテストへの入選や二科会、フジフォトコンテストなどへの入選も多数。
写真展に、「里へ―駿河から甲斐」「山村へ」(ともにニコンサロンbis新宿)などがあり、著書に『清風の流れ』(共著)などがある。

苅込 佑

写真
刻を包む空間
7/20 (火) ~7/26 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

“駅・ステーション”は、不思議な響きを持つ。その駅を抱き込む人工的空間が駅前である。時代の変化に顔を変え、千変万化してきた駅前もあれば、見捨てられて呼吸を止めてしまったような駅もある。
かつて作者は鴨川から館山に電車(当時はディーゼル列車)通学していたことがある。当時はただ列車に乗って行ったり来たりするだけで、駅や駅前には何の思いも感傷もなかった。あるのは車中の青春の記憶だけである。
ともあれ「駅前」という語感には“駅前旅館”とか“駅前食堂”とか、どこか旅の趣や情緒的な想いがするが、現実はいささか味気ない、人肌を感じさせない空間となっているところが多い。
作者がカメラを向けたのは、千葉駅を始発・終点とする内房線から外房線への55の「駅前」である。“空白の間”という空気感に身を置きながら、目の前の佇まいを追った作品である。モノクロ55点。

作者のプロフィール

苅込 佑(カリコミ タスク)
1943年生まれ。66年立教大学経済学部卒業。同年前田建設工業(株)入社。2002年同社退職。
写真展に、04年「終の棲家」、07年「街の贈りもの」(ともにニコンサロンbis新宿)などがある。

juna21 村上 将城

写真
es anschauen
7/27 (火) ~8/2 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

ドイツに限らず、ヨーロッパの多くの国では大小関係無く全ての通りに名前が付けられている。日本では大通りに名前が付けられていることはあるが、小さな通りまで名前が付けられていることはほとんどない。京都の通りの多くは名前を持つが、大半は大通りを起点とし、その通りからどの方角を向き、何本目にあたるかを示しているものだ。つまり、小さな通りはそれ固有の名前を持っているわけではない。そのため、ドイツではどんな小さな通りでもそれぞれ独自の名前を持っていることが、日本人である作者にとって、非常に興味深いことであった。
作品の撮影場所Bitterfeldは、作者が滞在していたLeipzigから列車で約20分の所にある旧東ドイツの街だ。かつて東ドイツ時代には化学産業で栄えたが、工場からの排煙、排水が原因で深刻な公害を引き起こした。東ドイツ側での、他都市も含んだ公害問題は89年に東西ドイツが統一された後に明るみとなる。その中でもBitterfeldはドイツ国内だけでなく、ヨーロッパで最も汚染された街とも言われている。
公害の原因となったBitterfeldの工業施設はその後取り壊され、今はほとんど残っていない。しかし建物は無くとも、当時の面影を残す通り名は現在でもそのまま残っている。工業にちなんだ名前だけでなく、他にも滑稽な通り名も多数存在している。
ある通りは新しく開発された工業地帯の一角に、また別の通りは街から離れた場所にぽつんと鎮座している。
これらの通りは目まぐるしく変わる時代の流れの中で一体、何を見て来たのだろうか。それぞれの通りの端に立ち、そこを起点として眺める通りの景観と、通りから眺める街の景観を撮影しながら作者は一人、思いを馳せる。
通り達は、これからも変わり行く街の姿を眺め続けていくのだ。カラー約40点。

作者のプロフィール

村上 将城(ムラカミ マサクニ)
1978年生まれ。2002年名古屋外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。08年より愛知県立芸術大学美術研究科メディアデザイン領域に在籍中。08~09年ライプツィヒ視覚芸術アカデミー(ドイツ)Heidi Speckerクラス研究生。
日本、ドイツにて個展・グループ展多数開催。

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