Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン

2010年1月

第57回ニッコールフォトコンテスト入賞作品展
第2部 カラー/第3部 ネイチャー



1/5 (火)~1/18 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
本展は、ニッコールクラブが主催する第57回ニッコールフォトコンテスト(平成21年度)に入賞した作品を一堂に展示するものである。
ニッコールフォトコンテストは、世界中の写真愛好家に広く門戸を開き、写真芸術の発展と写真技術の向上を図るとともに、写真を通じて友好を深めようという趣旨のもとに行われるもので、ニッコールクラブ創立以来毎年行い、今回で57回を数える。
今回も4月から募集を開始して7月下旬に締め切り、応募点数は37,549点(第1部7,558点、第2部21,412点、第3部8,146点、第4部433点)となった。
入賞作品の内訳は、第1部81点、第2部105点、第3部63点、第4部22点と決定した。
なお作品は、1月5日(火)~18日(月)まで新宿ニコンサロンにおいて第2部カラー入賞作品と第3部ネイチャー入賞作品を、またニコンサロンbis新宿において第1部モノクローム入賞作品と第4部デジタルイメージング入賞作品をそれぞれの会場で同時開催する。



<第2部 カラー>
長岡賞・ニッコール大賞(1点) [街角] 奥山 和朗(東京)
推選(1点) [里帰り出産] 庄司 正(千葉)
準推選(2点) [金田履物店々主] 国分 光明(青森)
[アッ! 逃がした] 寺田 桂三郎(静岡)
特選(6点) [夏休み] 市川 恵美(静岡)
[挙式終えて] 岩城 治(大阪)
[名勝地] 岡本 邦夫(東京)
[車窓より] 住友 照明(北海道)
[老夫婦] 吉江 和幸(北海道)
[日傘] 吉川 秀徳(奈良)



<第3部 ネイチャー>
ニッコール大賞(1点) [粒々] 河田 雅隆(東京)
推選(1点) [ファミリー] 秋山 真人(愛媛)
準推選(2点) [彩流] 上野 純(東京)
[深遠なる光跡] 大野 成郎(埼玉)
特選(4点) [色とりどりの枝] 纐纈 容子(静岡)
[生命を育む水] 溝口 広子(大阪)
[梅の里雨景] 村松 章一(愛知)
[蔦] 山中 健次(和歌山)



<審査員>
海野和男、大西みつぐ、織作峰子、木村惠一、管 洋志、ハナブサ・リュウ、前田利昭(敬称略・五十音順)

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JOSEPH MAIDA展





DREAM FACTORY

1/19 (火)~1/25 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
日米友好基金、日米芸術家交換プログラムの招待により2007年に始まった‘ドリームファクトリー’で、作者は消費者社会の長所と短所について複数の国の調査に基づいて考察を推し進めている。
2005年に京都を初めて訪れたおり、アメリカの商品に良く似たミニチュアの玩具(ガシャポン)を見つけた。この発見で彼は日本の歴史と米国との関係に刺激され魅力を感じた。
2年後再来日した時3回も滞在を延長し、西洋のシンボルたるものの強い存在感を理解しようとした。たとえば彼の撮影したミニチュアの小さなラベルの写真からは、名実共にうわべだけのアメリカ製と、それを忠実に取り入れた精巧な日本製の紹介がなされている。‘ドリームファクトリー’は日本古来の歴史と価値観があるにもかかわらず、他の国に影響され人々が雑多に取り込んでいる事実を示している。
一連のこれらの写真は150年の長きにわたって日本に根付いたいくつもの外国文化に対して見せかけではなく隠された感情を追求している。
日本の西洋化の中心に位置したのは、女性ベビーブーマーたちである。彼女たちは母親、先生、職人、芸術家、厳しい目を持った消費者として国を担ってきた。
そして彼女たちは、‘ドリームファクトリー’において、歴史という大きな渦の中で生まれ落ち、その後与えられた使命においてそれぞれ中心的な役割を果たしている。
「もののあわれ」は江戸時代にあった感情(=あわれ)と物(=もの)の理念を共有し、共感するという考えだが、作者の作品への取り組みにも表れている。
「もののあわれ」はこれらの女性の‘ものへのしみじみした情感や気持ち’を示し、この感情は現在においても特別である。
作者は、現在日本の作品、つまりは女性ベビーブーマーやその親世代の作品と共に、消費者の希望や嘆きに焦点を当てるだけでなく物的欲求を満たしたあと何を求めるかという疑問を投げかけている。
‘ドリームファクトリー’の写真は日本に関する写真には違いないが、すべての消費文化の中で人々を繋いでいる現代の現状も写している。日本、アメリカまたは他のどの国の資本主義国で撮られたにせよ、作者のイメージは人々が作り出した物、消費したもの、記憶に残るもの、破棄したものや、これらの行為が起こった場所に焦点が置かれている。つまりは、彼の写真は人々の判断の積み重ねを形にして写したものであり、社会の現実とこれからの未来を暗示したものでもある。
なお、本展は作者が日本で行う最初の個展である。
カラー32点。



<作者のプロフィール>
JOSEPH MAIDA(ジョセフ マイダ)
1977年生まれ。米国ペンシルベニア州フィラデルフィアで育つ。99年コロンビア大学において建築および美術史を優秀な成績で卒業し、2001年エール大学で美術の修士号を受ける。02年よりSchool of Visual Arts(ニューヨーク)の写真科(大学生の部)の常勤講師であり、05年よりNew School of Designの教区牧師の一員として非常勤講師を務めている。04年写真地区ニュースで有名な「PDN30」のトップカメラマン30人の一人に選ばれ、07年日米友好基金・全国芸術基金(JUSFC/NEA)からクリエイティブアーティスト会員として、日本での活動を認められた。現在ニューヨーク在住。
写真展に、Wallspace Gallery(ニューヨーク)での2度の個展のほか、クィーン美術館、ブロンクス博物館(以上ニューヨーク)、フィラデルフィア総合美術館(フィラデルフィア)、Bucketrider Gallery(シカゴ)や、Kusthalle Wien(ウィーン)、Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia(マドリード)、the Witte de With(ロッテルダム)、Institute Pro Arte(サンクトペテルブルグ)など米国やヨーロッパでのグループ展がある。
また、作品は「The New York Times Magazine」「Newsweek」「W, The London Telegraph Sunday Magazine」などに掲載されている。

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角田 奈々展



juna21


母 57歳

1/26 (火)~2/1 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休


1/30 (土) 13:00~14:00 ギャラリートーク開催



<写真展内容>
作者が家に帰ると、母は坊主になっていた。食品会社のパートとして働いている母は、髪の毛が入っていたことにクレームを受け、かっとなって坊主にしたということだった。
一時的な感情で行動を起こす母は、何を考えているのだろうと思い、作者は写真を撮り始めた。妻として、母として、女性としての生き様を見つめていると、母のようになりたくないという思いが湧き上がってきた。そして、自立したいと思う反面、母から離れられないという気持ちとの狭間のなかで、苛立ち、葛藤していた。
また、母と向き合っているうちに、作者は自分と向き合っているという感覚に陥り、母に対する思い、自分に対する感情が交錯し、混沌としていった。
作者にとって母は一番近い人物であり、当たり前だが、すでに作者が生れる前からひとりの人間として存在していた。作者は、自分が存在していることを考えると、時折そのつながりの密度に畏怖をおぼえる。
日々少しずつ変化していく心を残すことで、作者はその奥にあるものを見つめていきたいと思っている。カラー約30点。



<作者のプロフィール>
角田 奈々(カクダ ナナ)
1986年生まれ。九州産業大学卒業。現在同大学大学院芸術研究科写真専攻(1年)在学中。
写真展「狭間」(個展)を、2008年11月、09年3月・9月にアジアフォトグラファーズギャラリーで開催し、グループ展に日韓写真学科卒業生選抜展、AQAプロジェクトによるアジア現代美術展「ただいま」などがある。
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