Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン

2010年1月

Juna21 10周年記念展



juna21


クロッシング・カオス1999-200

1/5 (火)~1/19 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
Juna 21は銀座ニコンサロン開設30周年を記念し、35歳までの若い写真家を対象に、より自由な発想と可能性を持つ写真作品を公募し、新たな写真の地平を切り開くことを目的として1998年4月に創設された写真展です。
これまで数多くの若手写真家に個展の機会を提供するとともに1999年にはJuna 21の年間を通した最優秀作品に対し三木淳賞を設立、その応募者の励みとしてきました(2003年からは三木淳賞奨励賞を設立、優秀作品の顕彰もおこなっています)。
本展覧会は、10回目を迎えた三木淳賞及び三木淳賞奨励賞の歴代の受賞者のなかから、現在も精力的に活動を継続している写真家11人を選出し、彼らの新作により日本の新しい写真表現にフォーカスをあてようとするものです。
「クロッシング・カオス」というタイトルは、ここ10年あまりの混沌とし、流動的な日本の時代状況を渡り歩き、写真の新次元を開こうとする若い写真家たちの基本的な身振りを指し示す言葉として使っています。
それぞれの写真家たちの表現スタイルや志向は大きく異なっていますが、敏感でデリケートな感性を駆使し、世界に柔らかく向き合い、その手触りを生き生きと微細にとらえようとする姿勢はこの時代に特有な眼差しと言えるかもしれません。
現代日本に生起する大きなうねりに独自の視点から光を注ぎ、そこを原点に身を起こそうとする彼らの写真の営みは、次の時代の大いなる予兆を秘めて特別な輝きを発しています。
Juna 21の10年間にわたる最良の成果を、ぜひこの機会にじっくりご覧いただければと思います。

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オサム・ジェームス・中川展





BANTA:沁みついた記憶

1/20 (水)~2/2 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
沖縄では、海面まで数十メートルにおよぶ壮大な断崖のことを「バンタ」と言う。
作者は、初めてこれらの断崖の上に立った時からずっと、あの鮮烈な思いを忘れることができない。目の前に広がる果てしない海と空の青と、畏怖を感じさせる絶壁。歴史に増幅された美の記憶である。
絶壁を下まで降りて断崖を見上げた時、その奥底に潜む何か強いものに襲われた。得体の知れぬ力強さに圧倒された作者は、しばらくシャッターを押すことができず、その場に立ち尽くした。
表面に滲み出た陰影、えぐり取られ、石灰岩がむき出しになった白い岩肌と、黒く焼け焦げた洞窟。それらは、崖が目撃してきたもの全てを赤裸々に物語っている。
6カ月間にわたる探索と撮影の後、作者は撮りためた数千枚におよぶ画像フィルムを繋ぎ合わせるためにスタジオに戻った。デジタル画像を再び加工するなかで、崖は沖縄の歴史のメタファーとなり、あの美と畏れの狭間に立った作者の体験は、ハイパーリアルな写真を創り出した。
本展「BANTA」シリーズの個展は、昨年6月、日本国内で初めて沖縄佐喜眞美術館にて発表され、作品(ピグメントインクジェット出力)は、昨年度ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ヒューストン美術館、カンサスシティー・ネルソン・アトキンズ美術館に収蔵された。カラー21点。



<作者のプロフィール>
オサム・ジェームス・中川(オサム ジェームス ナカガワ)
1962年ニューヨーク生まれ。生後7カ月で両親とともに日本に帰国し、15歳まで東京で育つ。その後テキサス州ヒューストンに移住し、高校、大学を卒業後、ヒューストン大学芸術学部にて修士号を取得。現在はアメリカ、インディアナ大学芸術学部写真学科長、准教授として教鞭を執っている。現在、ニューヨーク・グッゲンハイム財団からのフェローシップを受けて沖縄に滞在し、さらなる制作活動を行っている。
主な写真展(個展)は、セピア・ギャラリー(ニューヨーク)、マックマートレイ・ギャラリー(ヒューストン)、ヒューストン写真センターなどで行われ、出展された主なグループ展(会場含む)は、ノールデリッヒ・フォトフェスティバル(オランダ)、国際フォトターゲ(ドイツ)、コーコラン美術館(ワシントンD.C.)、クエンカ・ビエンナーレ(エクアドル)、東京都写真美術館などがある。
また、作品はジョージ・イーストマン・ハウス、ヒューストン美術館、クライスラー美術館、東京都写真美術館、シカゴ現代写真美術館、沖縄佐喜眞美術館などに永久収蔵されている。
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