Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン

2009年12月

鈴木 龍一郎展





RyUlysses(リュリシーズ)

12/2 (水)~12/15 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
作者がアイルランドの作家ジェイムス・ジョイスの『ユリシーズ』の影を追いながら、ダブリンの街を彷徨いつつ、パノラマ・カメラで<死と生のあわい>を記録した作品である。撮影期間は2004年から2009年4月までの6年間で、ダブリンへの渡航をくり返し、撮影した。
サンディコーヴの海岸からリングズエンドを経てダブリン市街へ。オコンネル通りを中心に路地から路地へ。そして、ホース岬からパワーズ・コートへ。往きかうダブリン市民の表情から、壁に広がる落書きや飛ぶ鳥の影まで。作者は歩き回るほどに、無限に連鎖してゆくカオスの世界をシャッターを切っては写真化してゆく。
「塔の前のソバカス少女」「食事する山高帽男」「刑務所の壁」「夕闇のキングズタウン駅」「SM館のある路地」「テンプルバーの花嫁」「海辺に立つ家出少年のポスター」等々、モノクロ・パノラマ作品約60点を展示する。
尚、タイトルの「RyUlysses(リユリシーズ)」は、『ユリシーズ(Ulysses)』に作者の名(Ryu)を組み合わせたものである。



<作者のプロフィール>
鈴木 龍一郎(スズキ リュウイチロウ)
1942年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。卒業後、フリー写真家となり、現在に至る。75年「聖印度行」により第12回太陽賞受賞。2008年写真集『オデッセイ』により日本写真協会賞年度賞受賞。日本写真家協会会員。
写真集に、『MOGUS わが友モーガス』(93年小学館・文/C.W.ニコル)、『オデッセイ』(07年平凡社)、『ドルック』(08年平凡社)、『リュリシーズ』(09年11月刊行予定、平凡社)などがあり、個展を多数開催している。

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中村 明弘展





時空のスパイラル・熱海

12/16 (水)~12/29 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
古くから湯治場として栄えてきた熱海は、明治に入ると別荘地経営が進み、日本の最上流階級の有楽地、社交場としてさらに栄え、温泉静養地としての「黄金時代」に入る。
大正末期に国鉄熱海線が、さらに昭和に入って丹那トンネルが開通すると来遊客は増大し、旅館の数は100軒近くに倍増。そして東京の資本が入り、500人以上を収容する大規模な旅館も建てられていく。その後軍需景気の好影響により国民的な周遊観光地、「東京の奥座敷」として、熱海は空前の繁栄を極めていく。
戦災を受けなかった熱海の戦後は、新幹線の開通により、一日の乗降客が5万人近くにも及ぶ全国屈指の温泉保養地としてさらに発展するが、やがてバブル期のマンションブームが到来して、海岸や市街地を一望できるところにリゾートマンションが乱立すると、自然破壊問題や周辺住民とのトラブルなど、温泉都市として様々な問題を抱えて行くことになる。
温泉地熱海というこの限られた空間は、長い時間の中で次々と社会的変貌を遂げ、その結果形作られていった「都市の姿」である。作者のこれらの写真は、その「都市の姿の今」を捉えようとしたものである。カラー43点。



<作者のプロフィール>
中村 明弘(ナカムラ アキヒロ)
1946年静岡県生まれ。写真集団山月会影法師会員。全日本写真連盟会員。
写真展に、2002年「時の脈絡」、07年「郊外のカタストロフィー」(以上、新宿ニコンサロン)などがあり、写真集に『時の脈絡』(冬青社)がある。
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