Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン


榎本 敏雄展
[アルルカン]

7/8 (水)~7/21 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
サーカスは不思議だ。荒涼とした操車場跡地に一夜にして出現した巨大なテントが、ある日突然、かき消すようにいなくなる。昨日までテントの外に響きもれていた不思議な魅力の音楽は、もはや夢の中の妖しい記憶のようだ。
子供の頃のサーカスの思い出は、にぎやかなのに妙に物悲しいピエロたち、鉄球の中を回るオートバイの爆音、空中ブランコだが、そんな記憶をたどりたいと思った作者がサーカスを訪ねるようになって、早くも10年の歳月が経つ。出番待ちの母親のかたわらですやすやと眠っていた赤ん坊も、今では小学3年生になるほどの年月だ。
サーカスには中国、ロシア、タイからの団員も多い。いろいろな言葉と文化が混ざり合い、そこに像や熊やホワイトタイガーなどの動物たちも、家族の一員として暮らすインターナショナルな村だ。
日々繰り返される公演の中、ライトを浴びる両親の背中にあこがれと尊敬の眼差しを向けるサーカススターの子供たち。親子三代、サーカス育ちの人たちはサーカス村がふるさとだ。
モノクロ45~50点。



<作者のプロフィール>
榎本 敏雄(エノモト トシオ)
1947年東京生まれ。東京造形大学卒業。日本デザインセンターを経てフリーランスに。72年シルクロードを自動車にて踏破。85年エノモトスタジオ設立、現在に至る。
フリーランス活動当時よりカメラ雑誌、女性誌、『太陽』(平凡社刊)、企業広報誌などを手がけ、電通広告賞、日経広告賞、朝日広告賞、講談社雑誌広告賞、JRポスターグランプリ、その他受賞多数。日本写真家協会会員。
写真展に、72年「日々」、74年「遠い東」(以上ニコンサロン)、83年「太夫」(京都クラフトセンター)、2001年「開花」(北鎌倉ワイツギャラリー)、08年「薄明の記憶」(バウハウスギャラリー)などがあり、写真集に、『Far East』(トータルプランニング出版局)、『かげろひ(陽炎櫻.京.太夫)』(平凡社)などがある。
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