Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis


桑田 太展
[庭 端(テイタン)]

6/9 (火)~6/15 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
作者の住む倉敷の、春さきから初夏にかけて撮影した作品である。
倉敷の表通りから脇道へ、そして角を曲がった小路の裏への拡がりは美しく、来る人を待っていたかのような光景は心が洗われる。また、歩いていると、様ざまな物が生き物と融合しあっているのを発見でき、まだ開発に侵されることのない自然を感じさせてくれる。なかでも五右衛門風呂とドラム缶等は至る所にあって、生命を宿しているかのように存在感を発揮していた。
しかし、整然として美しく立ち並ぶ家々がずいぶんと増え、真っ直ぐな道とつくり物に見える公園は空疎感を覚えさせる。無くなってしまってからでは遅いので、作者は周囲に感銘と調和と潤いを与えてくれる物を残してほしいと考え、それらを探しながら散歩写真を続けている。
本展では、古い町に、狭い通りの中で個性あるものを拾い集めた作品を展示する。
モノクロ50点。



<作者のプロフィール>
桑田 太(クワダ フトシ)
1940年北朝鮮咸鏡南道生まれ。46年日本へ引き揚げる。71年印刷業経営の傍ら写真を始めるが、数年で中止。2000年経営を定年で交替し、写真を再開。同年アサヒカメラ組写真へ応募。1位他入賞。04年より写真展に目覚め、06年「遅春」(ニコンサロンbis)をはじめ、数十枚による個展6回、グループ展5回開催。写真集に『汐入川』(2005年)がある。
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