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大阪ニコンサロン


太田 順一展
[父の日記]

4/9 (木)~4/22 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
作者の父親が遺した日記である。
夫人に先立たれてひとり暮らしを余儀なくされた頃からつけ始め、87歳で逝くまでの20年間、毎日欠かさず書いていた。性格そのままに、小さな文字でびっしりと。
何の趣味もなくこつこつと働いてきた昔式の人間であったから、内容は何をつくって食べたとか、テレビで見た何がどうであったとか、凡庸なものだが、端々にひとりで老いていくことへの不安が漏れ出ていて、だからこそ人に迷惑をかけぬよう達者であらねばと、人一倍健康を気遣っているさまが記されている。
亡くなる2年前、認知症(痴呆症)のこともあって老人施設に入った。本人にとって入所は不本意であったようで、そのときを境に日記は錯乱したものにと変わる。ページは汚され、殴り書きがなされ、偏執的に同じ文言、記述が繰り返されていく。
日記は、父親の脳を襲った嵐のその痕跡なのだろう。人はこのようにして老い、死んでいくと知らされた。遠からず訪れる作者自身の姿を見る思いの作品である。
モノクロ47点。



<作者のプロフィール>
太田 順一(オオタ ジュンイチ)
1950年奈良県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。大阪写真専門学校(現・ビジュアルアーツ専門学校 大阪)卒業。写真の会賞、日本写真協会賞作家賞受賞。
写真集に『女たちの猪飼野』(晶文社)、『日記・藍』(長征社)、『大阪ウチナーンチュ』(ブレーンセンター)、『ハンセン病療養所 百年の居場所』(解放出版社)、『化外の花』『群集のまち』(以上ブレーンセンター)などがあり、著書に『ぼくは写真家になる!』(岩波書店)がある。
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