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滝口 浩史展
[窓 —SOU—]

11/25 (火)~12/1 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
作品は、作者の妻と妻の家族との数年間の人生を撮影したものである。
妻の母の突然の病死から、すぐの妻の父の病院への長期入院、そして妻の出産があり、新しい生を授かった喜びを見届けるように、妻の家族の一員であった愛猫の死と、さらにそれに続くかのように妻の父もまた、他界した。
作者はこの数年間撮り続けてきた妻の家族の写真と残された妻の父と母の古い写真を見た時、それらの写真が一本に結ばれているように感じた。また作者は、妻から母親がまさに亡くなる瞬間、虚空を見つめ、何かを追いかけるかのように窓の外へ視線を移動して、息をひきとったことを聞いた。
作者にとって「窓」は、部屋の内から外へ、こちら側と向こう側を隔てている薄く壊れやすい象徴であり、生と死の境界の様に感じている。読みを「SOU」としたのは、「SOU」をさまざま漢字に置き換えてみると、「相」や「想」、「喪」「葬」「添う」など多くの意味を持った言葉ができ、そういった意味を同時に含んでいるように感じたことによる。カラー16点・モノクロ10点。



<作者のプロフィール>
滝口 浩史(タキグチ コウジ)
1977年静岡県生まれ。2000年ニューヨーク大学映画学科に夏季短期留学。01年東京芸術大学デザイン科卒業。同年映像公募(主催:グループ現代)にて大賞受賞。03年トーキューワンダーウォールにて入選。04年Canon「写真新世紀2004」にて優秀賞受賞(荒木経惟選)。また同年の準グランプリ受賞。05年Canon「写真新世紀2005」にて個展開催。
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