Nikon Imaging
Japan
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岡田 正人展
[うつせみ —足尾銅山が残したもの—]

11/11 (火)~11/17 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
作者がこのテーマについて撮影をスタートさせたのは、4県(栃木・群馬・埼玉・茨城)にまたがる渡良瀬川最下流にある渡良瀬遊水地(旧谷中村)で四季の風景を撮影していたとき、遊水地の人工的に造られた背景と歴史に関心をもったからであった。
そこには江戸時代から明治時代へと激しく変化する時代背景が重なり合い、そして江戸時代生まれの義人といわれた田中正造と鉱山王といわれた古川市兵衛という人物が絡み合ったのである。
公害の原点、近代化の原点、社会運動の原点、労働運動の総本山といわれた足尾銅山に足を運んだが、当時の賑わいは見る影もなく、当時の施設や工場の残骸、そして村跡に佇む野仏があたかもうつせみのように見えた。その一方で、足尾の人々は表土が流れ、岩肌をむき出しにした禿山に、いつ終わるともしれない植樹活動をしていた。作者と足尾との係わりは、これからも続きそうである。モノクロ40点。



<作者のプロフィール>
岡田 正人(オカダ マサト)
1948年生まれ。2008年京都造形芸術大学芸術学部美術科写真コース卒業。00年第4回総合写真展入選。01年第5回同展入選。03年第7回同展審査員奨励賞受賞。04年第8回同展優秀賞受賞。
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