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新宿ニコンサロン


第14回酒田市土門拳文化賞受賞作品展
奥田 彰人展
[HAPPY PEOPLE]

5/13 (火)~5/26 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休





<写真展内容>
2004年9月から06年1月にかけて撮影した、熊本県水俣市とその近郊の人々をモチーフとした写真である。
この土地は長い間、怒りと涙が集約された場所として見られてきた。しかし今、その過去の教訓を背に歩いている。
作者が会った人たちの、一人一人の日常の営み、笑顔あるいは真剣な表情、この地にあるものひとつひとつの小さな足跡を拾い集め、人が弛まぬ意志と実直な姿勢で生きる姿、そしてそこから生まれる人間の尊さや強さが、写真と言葉を用いて表現されている。
なお題名は、全ての人たちに「幸、多かれ」と祈る思いをこめて付したものである。モノクロ30点。

<受賞理由>
写真はその時代に生きた者だけが写せる特権であり、「人が生きること」「人が生きていること」を忠実に記録することができる。
題材は熊本県水俣市とその近くの人々をモチーフとした写真。水俣市といえば半世紀前に発生した水俣病が頭を過ぎるが、作者は水俣病の痕跡など一切写していない。「負の遺産から立ち直る人の生きる姿をその一言の言葉と共に表現」している。半分以上の写真が人々の笑顔。写っていない負の遺産がかえって明快に読みとれる。組写真の醍醐味を知り尽くしている。
大阪に住んでいながら、このコンセプトのために水俣に1年4ヶ月も移り住んで写したという。もはやアマチュアの域ではない。そこにはプロ写真家の姿勢が感じとれる。




<作者のプロフィール>
奥田 彰人(オクダ アキト)
1972年東京都国立市生まれ。92年大阪芸術大学写真学科入学。96年同校卒業。現在東京在住。
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