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juna21
川合 真琴展 [Bevel]
尾崎 大輔展 [写真は私たちの記憶を記録できるのですか?]

5/29 (木)~6/4 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休





[Bevel]

<川合 真琴展>
「Bevel」とは、「傾き」を表す言葉。
私は今の世の中に「傾き」を見る。
その両端には「アナログ」と「デジタル」。
あらゆるものの世界、人の社会の至る所。
その「傾き」は存在する。

都市は素直で敏感。
ゆえにその姿は流動的。
流れ変わる姿に社会の模様を映し出す。

白黒フィルムの目線を重ねると、
その模様が複雑であることを、単純にして見せてくれると感じる。
しかしまた同時に、
その模様は単純であったのに、複雑に見ていただけなのかもしれないとも感じる。

都市を写す私の行為は、
都市という鏡に映された「傾き」という模様の記録。
記録を提示するこの展示は、
「傾き」に、右上がり・右下がり、どちらへの変化も許したいという私の思いの表れ。

モノクロ作品。



<作者のプロフィール>
川合 真琴(カワイ マコト)
1986年東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部映像学科在籍。





[写真は私たちの記憶を記録できるのですか?]

<尾崎 大輔展>
展示する作品は、ロンドンの障害者と健常者で構成されるダンス・シアターカンパニーAMICIを作者が約1年間撮影したものである。
タイトルは、作者と友人がその写真について話している時に、友人が作者へ質問したものをそのまま引用したものだが、“私たち”というのは、盲目の人も含めたすべての人を指している。また、作品は対象がきちんと写っているものと、ほとんど対象が何かわからない抽象的なものとで構成されているが、それは、展示する作品の中の1枚である全盲の女性が作者を撮った写真のように具体的にはっきりと対象を覚えている記憶と、抽象的な写真のようにあやふやになっていて、ほとんど対象を覚えていないような記憶に分かれているのであろうということから、2種類の作品で構成している。
そして、この作品の中では、実際には重度の障害者であるにもかかわらず全くの健常者に写っている人も何人かいるが、作者の記憶では彼ら・彼女らをそのように記憶しているのだと写真が記録したものと作者は思っている。カラー作品。



<作者のプロフィール>
尾崎 大輔(オザキ ダイスケ)
1983年三重県生まれ。早稲田大学社会科学部在学中にファッションジャーナリストを経て、写真家として活動を開始。2006年同校卒業後渡英。07年London college of communication (ABC diploma in photography) 卒業。現在東京を拠点に活動中。
写真展に、07年「写真は私たちの記憶を記録できるのですか?」(PLACE M/東京)があり、写真集に『写真は私たちの記憶を記録できるのですか?』『無』(07年刊・PLACE M発行・月曜社発売)がある。
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