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松下 初美展 [松下初美]
シマダカヅヒロ展 [空 観]

5/29 (木)~6/4 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休




[松下初美]

<松下 初美展>
日本の大学生は、3年の中ごろになると就職活動を始める。
作者にとって、真っ黒の群れが企業の説明会に向かう様子はお葬式に、またスタジオで撮った証明写真が遺影に見えたことが違和感の始まりであった。
びしっとスーツを着て、硬い靴を履き、髪はもちろん黒く染めて、ほうぼうの会社を訪問する。
審査に通りやすい履歴書の書き方を教えられ、性格診断テストの練習をする。面接ではアルバイトを「バイト」と略してしまわないように細心の注意を払い、自分を「ワタクシ」と呼ぶ。
みな、あまりにもそつなくやっていることからこわくて抜け出せなかった作者だが、今やっと、壮絶な期間であったと笑い話になりつつある。カラー作品。



<作者のプロフィール>
松下 初美(マツシタ ハツミ)
1985年神奈川県生まれ。2007年早稲田大学芸術学校専修科卒業。08年法政大学社会学部卒業見込。





[空 観]

<シマダカヅヒロ展>
何ものも真に実在するものではない。
あらゆる事物は、見せかけだけの現象に過ぎない。
その真相については空虚である。
その本質を欠いているのである。
無も実在ではない。
あらゆる事物は、他のあらゆる事物に条件づけられて起こるのである。
「空」というものは無や断滅ではなく、肯定と否定、有と無、常住と断滅というような、二つのものの対立を離れたものである。したがって「空」とは、あらゆる事物の依存関係にほかならない。
(中村元著『龍樹』「空の思想」より)

撮影地の野付半島は、100年後には消滅してしまうと懸念される日本最大の砂嘴である。温暖化という文字を目にしない日はない今日、フォーマットの変遷はあるものの、記録を兼ねてここ5年ほど作者は野付半島に通っている。
普遍的リズム。波に乗り、打ち上げられ、たまたま出来てしまった海草の残骸。それ以上でもそれ以下でもない事実に作者は心を奪われた。
かつて柳宗悦が仏教の基本思想を伝えるのに「“as it is”―只、そこにあるだけ。」という言葉を用いた。信と疑、美と醜のように二元的に分別し、“as I like”になりがちな普段の生活の中で、ますます事物の本質から離れて行ってしまう。本当の自然(空)と対峙した時、如何にすれば一元的に捉えることができるのだろうか。
カメラは8×10を使用し、大伸ばしのカラープリントを展示する。



<作者のプロフィール>
シマダカヅヒロ
1971年生まれ。93年東京綜合写真専門学校写真芸術第一学科卒業。95年同校研究科卒業。現在足利市にて古美術店を経営。
写真展に、93年「HALL OF MIRRORS」(永谷ギャラリー/東京・銀座)、94年「BURIED ALIVE IN THE BLUES」(mole/東京・四谷)、96年「トランプ」(アートグラフ/東京・銀座)、97年「I wonder who's boss and who he's leavin' behind」(アートグラフ/東京・銀座)、2003年「意識/記憶」(かねこ・あーとギャラリー/東京・京橋)、06年「中有」(PLACE M/東京・新宿)―以上個展、94年「地の愛」(平永町橋ギャラリー/東京・神田)、96年「Sync」(ギャラリー ル・デコ/東京・渋谷)―以上グループ展、などがある。また著作に『地の愛』(私家版・94年、共著)がある。
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