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新宿ニコンサロン


山中 賢一展
[てんさい(10歳)は20歳になった 「途上登場! 20歳」]

9/4 (火)~9/10 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
高知県中央部の山間に位置する吾北村ごほくそん(現いの町)は、人口約3200人の農林業の村である。高齢と過疎が進み、地元に就職先は少ない。20歳を祝う成人式には村を離れている子どもが多いため、村では平成8年(1996年)から成人の半分の10歳児(小学4年生)を“てんさい”(10歳)と呼んで祝っている。
作者は、取材が縁でこの村に移り住んで12年になるが、毎年この“てんさい”を撮り続けてきた。そして「20歳になったらもう一度撮ろう」と約束した第1回の“てんさい”が、今年成人式を迎えた。
作者は10年目の写真を撮るため、昨年の春から準備を始めたが、地元に残っている人はほとんどいない。連絡を取ろうにも「個人情報保護法」の壁に遮られてしまうため、子どもたちが帰省する夏場を中心に半年をかけて53名中46名(死亡1名、行方不明2名、拒否4名を除く)を撮影した。
はなを垂らした男の子が、今ではすっかり大人の男性に。ちょうど結婚を控えた女の子は衣装合わせの場に駆け付けてウエディングドレス姿を。大阪の繁華街まで捜した消息の途絶えた女の子等々。作者は「十年ひと昔」を実感した。
しかしどの子も10年分の喜びと苦しみを味わいながら今、まさに青春! である。(同一の機材を使用し、10歳・20歳とも本人の希望する場所で、自由なポーズで全身を撮影している)モノクロ100点。



<作者のプロフィール>
山中 賢一(ヤマナカ ケンイチ)
1943年愛媛県新居浜市生まれ。94年新聞社(全国紙)写真部退社。高知県吾北村(現いの町)に移住。96年「写真文化の村」宣言を提案。「記録の財産づくり」の写真展スタート。「てんさい(10歳)」撮影開始。97年日本写真作家協会(JPA)入会。現在JPA理事(2006年6月より)。
写真展は、国内では富士フォトサロン東京、愛知万博、広島市、犬山市、仙台市、高知市ほか、また国外ではパレスチナ(ガザ、エルサレムほか)などで多数開催。
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