Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis


土田 宥子展
[岩が鳴く]

7/24 (火)~7/30 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
近頃有名なった米国アンテロープキャニオンは風や鉄砲水の侵食で出来た狭く細長い隙間で、渦巻状になっていたり、人一人がやっと通れるほどの所もあるスロット・キャニオン(幅の狭い渓谷)である。昼前後の日の射し込む頃は幻想的な表情が刻々と変わり、息の吐く間もない程美しい一瞬を見せてくれる。
作者はこの白亜紀の乾いた重なる地層、恐竜の足跡、神の住む所に迷い込み、ただ黙々と進み、時折歩みをとめ、シャッターを切った。
コヨーテの遠吠えを聞きながら、星の軌道に向けてカメラをセットする。
石がころころ、ギシギシ、ギィーギィー。誰かが近づく気配。振り返ると誰もいない。一目散にキャンプファイヤーの所まで戻る。落ち着いて考えれば、昼は半袖ながら、朝はテントに霜がビッシリ降りるほどの温度差がある。岩がギィーギィーと鳴っても頷けるところだ。
日本人初といわれるニュープレイス、ハンツメサでのキャンプだが、展示する作品は、他の人がまだ行っていない所や行く事の出来ない人への作者の感動のおすそわけであり、心の癒しを提供している。



<作者のプロフィール>
土田 宥子(ツチダ ヒロコ)
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