Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン


飯田 勇展
[越境地帯]

6/12 (火)~6/25 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
中朝国境で北朝鮮の脱北者の取材を始めて10年、作者は今まで7回この地を旅した。
最初の取材は1997年だった。本当に北からの逃亡者に会えるのだろうかと半信半疑だったが、現地に行くといとも簡単に遇えた。地元朝鮮族の運転手は、道路を歩いている人を見て「朝鮮人だ」と車を止めて聞く。その人は「昨夜、川を渡ってきた……」という。
今は町や道路で脱北者に出会うことはない。なぜなら、数年前から国境警備隊の取り締まりが以前より数段厳しくなり、捕まるとすぐに送還されるからである。しかしいまだこの自治区には10万人以上の脱北者が潜んでいる。それを可能にしているのはこの地が朝鮮族の自治区になっているからである。朝鮮語が飛び交い、市場に行けば朝鮮の食材があふれている。朝鮮に親戚がいる人も多い。彼らは同胞である脱北者を匿い、援助しているのである。
作者はこの地の風土とともに越境者たちをカメラで追った。本展では、過去2回訪朝した北朝鮮の写真も含め展示する。



<作者のプロフィール>
飯田 勇(イイダ イサム)
1955年生まれ。東京綜合写真専門学校卒。アジアを中心に取材し、新聞や雑誌に発表している。現在東京新聞写真コラム「顔」連載中。
写真展に、95年「虚飾の街」、97年「血債」(以上銀座ニコンサロン)、97年「香港回歸前夕」(コニカプラザ 西ギャラリー)、99年「ヨンビョン王国」(銀座ニコンサロン)、2007年「半島風景」(アイデムフォトギャラリー「シリウス」)などがあり、写真集に『虚飾の街』(ワイズ出版)がある。
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