Nikon Imaging
Japan
プレミアム会員 ニコンイメージング会員

大阪ニコンサロン


juna21
地頭所 和徳展 [街は箱庭~展望台は玉手箱~]
阿部 直樹展 [午後の庭]
元木 みゆき展 [息の結び目]
田中 舞展 [たおやかな光]

5/31 (木)~6/5 (火)
10:00~18:00
会期中無休




[街は箱庭~展望台は玉手箱~]

<地頭所 和徳展内容>
展望台の上では、しばしば子供たちの「うわー! 箱庭みたい!」「ミニカーが走ってるよ!」といった歓声を耳にする。
確かに展望台からの眺望には、地上から見る視点とは異なるスケール感があり、日常では目にしない光景に興味津々なのだろう。しかしそればかりではない。目にする光景や出来事の中に、偶然(?)のユーモアを感じたり思わぬところで私たちの繰り広げる日常生活のあり方を考えさせられたりする。
作者は約3年間にわたって全国各地の展望台を巡って撮影を続けた。
作者にとって展望台の風景は、上って見るまでわからない玉手箱のようなもので、そこから見える風景は、紛れもなく私たちが時代や生活の変化に合わせて、思い思いに差し替えを繰り広げている、文字通りの“箱庭”なのかもしれない。カラー作品。



<作者のプロフィール>
地頭所 和徳(ジトウショ カズノリ)
1977年大阪府生まれ。兄の影響により鉄道写真をきっかけに写真を始め、中学時代は写真部に所属。93年大阪市立工芸高等学校映像デザイン科入学。94年第1回全国高等学校写真選手権大会(写真甲子園94)出場。96年同校卒業。同年九州産業大学芸術学部写真学科入学。在学中は小久保彰ゼミに所属。2000年同校卒業。
地頭所 和徳ホームページ http://www.jitosho.com/





[午後の庭]

<阿部 直樹展内容>
写真を撮り始めてから、作者はカメラを持ってさまざまな場所へ行き、写真を撮った。無計画に一人旅をしたり、生まれて初めて海外へも行った。
作者は自分が行ったことのない場所へ何かを求め、期待するように特別な場所を探し求め、ひたすら歩き回った。しかしどこへ行ってもそのような場所などなかった。
作者にとって特別な場所はいったいどこにあるのか。もしくはそのような場所など始めから存在しないのか。
そのような体験を経て今作者が思うのは、どこへ行こうが何を撮ろうが、自分にとって特別な場所は、実は自分のすぐ側にあるのではないか、ということであった。そしてそれは、作者にとってさながら庭のように思えた。
曖昧で目には見えず捉えようのない場所、そこには作者の庭がある。作者は写真を通してその庭を垣間見る。そしてそれは作者にとって特別ではなくなり、作者と一体となる。そんな庭をすぐ側に感じつつ、作者は自分自身の可能性を模索してゆく。モノクロ作品。



<作者のプロフィール>
阿部 直樹(アベナオキ)
1983年群馬県生まれ。2002年東京造形大学造形学部デザイン学科入学。05年写真ワークショップ「夜の写真学校」(第9期)受講。06年同校卒業と同時に同大学大学院造形研究科入学。現在同大学院1年に在学中。





[息の結び目]

<元木みゆき展内容>
作者が長年撮り続けてきた北海道・牧場一家。ケミカルカメラから機動性の高いデジタルカメラに持ち代えた作者は、まるで呼吸をするようにシャッターを押し、牧場一家の日常を切り取っていく。
牧場一家が織り成す日常は、決して牧歌的な生活や営みだけで成り立っているわけでも自然の風景だけが満ち溢れているわけでもない。機械音がもたらす雑音もあれば、メディアの喧騒、都市的な風景、消費文化に侵された光景もある。むしろ、作者が切り取ってみせた牧場一家の日常は、自然・風土といった地理的空間と文化・社会的空間が重なり、絡み、擦れ合う、現代社会の軋みのようなものである。
考える前に、あるいは考えるスピードを超えて切り取られた光と知覚のざわめき。作者はさまざまな事物や人との出会いのなかで、自らの息遣いとともに、“生のざわめき”のようなシンフォニーを奏でてみせる。



<作者のプロフィール>
元木 みゆき(モトキ ミユキ)
1981年千葉市生まれ。2001年東京造形大学デザイン学部デザイン学科視覚伝達専攻入学。05年同校デザイン学部写真コース(高梨豊ゼミ)卒業。07年東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻入学。03年第21回ひとつぼ展入選、05年第22回ひとつぼ展グランプリ受賞。
主な個展:03年第21回ひとつぼ展入選受賞展「mother farm」、05年第22回ひとつぼ展グランプリ受賞展「学籍番号011145」(いずれもガーディアン・ガーデン/東京・銀座)、「わ・る・つ」飯沢耕太郎企画展(表参道画廊/東京)、「光を嗅ぐ」Declinaison+GalleryIMAGO共同企画展(GalleryIMAGO/東京・千駄木)。
主なグループ展:03年「造形・D-style」(node gallery/神奈川・相模原)、04年「現場」(web collaboration)、「Continue Art Project 2004」(新潟・大島村)、「phos 7つの変調」(ニコンプラザ新宿マルチファンクションコーナー)、05年「New Digital Age 2」(クラスノヤルスクミュージアム/ロシア)、「平和・進歩」(平遥国際写真フェスティバル/中国)、06年「aniGma-2006」(ノボシビリスクミュージアム/ロシア)





[たおやかな光]

<田中 舞展内容>
作者と同世代の女性(友人)を撮った作品である。
作者は、同世代の女性を撮る事で、自分自身を投影していることに気づいた。彼女たちを撮る事が作者の自己表現であり、だからこそ写真の中に作者自身が写ってくる。
作者が同世代の女性を撮っているのは、自己を投影しやすいからである。また他人との関係を築く事は、作者の生活の中で重要なことであり、自らを知るという事は相手があってこそ出来ることだと思っている。
すべてを知り、理解する事はできないことだが、だからこそ作者は撮りつづけていける。カラー作品。



<作者のプロフィール>
田中 舞(タナカ マイ)
1985年生まれ。2003年自由の森学園高等学校卒業。同年東京工芸大学芸術学部写真学科入学。
ニコンイメージングプレミアム会員
ニコンイメージング会員