新宿ニコンサロン

大澤寛幸展
[ニガヨモギ]
9/12 (火)～9/18 (月)
10：00～19：00（最終日は16：00まで）
会期中無休


＜写真展内容＞作者の深い闇には様々な生物が浮遊している。それらはゆっくりとした時の流れ、あるいは静止した時の中に存在している。美しいプリントで表現される作者の世界観は、見る者を惹き付ける。初めて観る者は得体の知れない恐怖と緊張を覚えるだろう。やがて湿度を帯びた寂寞感が画面全体に満ち、不思議な安定感を感じる。そして我々は何故か、自身の内面を覗き込んでいるような錯覚に囚われる。日々、目にしていながら無意識のどこかに置き忘れてきた自分自身の光景。「真の美は永遠を思わせ、根源的な魂に触れる。」美しさの中に神秘的な『何か』を秘めている。背後に潜むその『何か』に深く、深く惹き込まれ、魅了されていく。 40点の写真群は、見る者を彼岸へ誘い、ある者には調和と救済を与えてくれ、現代の写真が失った『力』を、作者は取り戻す。

＜作者のプロフィール＞大澤寛幸（オオサワヒロユキ） 1978年静岡県裾野市生まれ。96年全国高等学校写真選手権(写真甲子園)出場。99年大阪芸術大学入学(有野永霧氏に師事)。2003年同大学大学院入学(北尾順三、浅井愼平、両氏に師事)。05年同大学大学院芸術制作研究科修士課程修了。写真展に99年グループ展「アイソトープ」(大阪)、01年日中写真展(北京)参加。02年日韓写真展(ソウル)参加。卒業展(大阪・富士フォトサロン)。03年羽孵展(大阪)参加。04年「ニガヨモギ」(大阪・CASO)。05年卒業展(大阪・マイドーム)。06年写真甲子園同窓展(北海道)、「PIE2006」(東京ビッグサイト)、「ニュージェネレーションパーク」(ブックカフェ)などがある。