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渥美 徳太郎展
[黒島]

8/1 (火)~8/7 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
作者がテーマとして選んだ黒島は日本列島の南に弧を描く「琉球弧」の最南西端、八重山諸島の中の小さな島である。八重山諸島の主島である石垣島の南西約15kmに位置し、島の外周は約13km、面積約14km²のハート型をした小さな島である。
八重山諸島は「沖縄」という一地域として捉えられがちだが、沖縄本島地方の人々にとっては、同じ「琉球弧」に連なる八重山諸島も「先島」地方である。言語的にも文化的にも相違点は多く、各島々は独自の祭りや方言をもち、文化の多様性と奥深さには驚嘆させられる。
多くの離島や僻地がそうであるように、過去、そして現在においても島は多くの問題を抱え、苦難にさらされている。それでもそこに生きる人々の心は誇り高く美しい。
作者は一年を通して島に通って歴史や文化を学び、人々の生活に接して心に触れることができたという。このことは作者にとって大きな財産になったという。
戦後60年、私たちは経済至上主義の中で、物資という神のみを信じて走り続けてきた。その結果が現在の混沌と退廃であり、その現状を見つめ直すヒントがこの島の人々の心の中にあるように作者は感じる。
本展を通して作者は、写真家として視た黒島の「今」が島の人々の将来と、作品を鑑賞してくださる人々の未来に、より良い影響が及ぶことを期待している。モノクロ45点。



<作者のプロフィール>
渥美 徳太郎(アツミ トクタロウ)
1975年福岡生まれ。2002年3月九州産業大学芸術学部写真学科卒業。2004年4月同大学大学院芸術研究科写真専攻入学。06年3月修了。同年4月同大学大学院芸術研究科造形表現専攻入学。
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