Nikon Imaging
Japan
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大阪ニコンサロン


桑原 史成展
[水俣の肖像―公式確認から半世紀の節目]

4/27(木)~5/2(火)
10:00~18:00
会期中無休



<写真展内容>
この5月1日に水俣病が公式に確認されて50年の節目を迎える。「水俣」の撮影を開始して約45年の歳月が経過し、その間、「水俣」について雑誌、新聞、単行本などを通じて発表してきた作者は、ひとまず写真家の役目は果たしていると自負している。しかし、半世紀の節目に若い世代の人々に改めて水俣病の歴史を記録した写真を見てほしいと思い、今回の写真展を企画した。
水俣病は不思議な病気で、個人の医者が“水俣病”と診断を下すことは許されない。行政が決めた基準をもとに、行政の判断でしか決められないのである。また患者の症状が軽い場合は、裁判で決められるという奇妙な病気である。水俣病と認定すれば、国は補償金を支払わなければならないという事情があるのだ。これまでに行政が認定した犠牲者は2,268名、さらに新たに提訴されているものもあり、その数はいずれ3,000人に及ぶであろう。
作者が45年間かかわりつづけてきた水俣の記録のうち、モノクロ52点を展示する。

フォトセミナー開催
日時:4月28日(金)18:00~19:30
会場:大阪ニコンサロン
講師:桑原史成



<作者のプロフィール>
桑原 史成(クワバラ シセイ)
1936年島根県生まれ。60年東京農業大学農業工学科卒業。以来水俣を撮影、62年作品を個展で発表。64年以降「韓国」を撮影開始、67年以降「ベトナム」の取材開始、86年以降「ロシア」の取材開始。日本写真家協会会員。
上記のテーマの写真展開催、写真集出版。その他のテーマを合わせて『桑原史成写真全集』(全4巻)を出版。
97年郷里島根県津和野町に「桑原史成写真美術館」開館。
63年日本写真批評家協会新人賞受賞、82年伊奈信男賞受賞。
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