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Japan
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新宿ニコンサロン


明石 雄介展
[ナミイ うたの日々]

3/21(火)~3/27(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
「ナミイおばあ」こと新城 浪さんは、大正10年石垣島で生まれ、幼少時から歌、三線が好きだった。9歳のときに那覇の辻遊郭に売られ、ここで芸を覚えた。15歳で遊郭から買い戻されるも、今度は両親の旅(出稼ぎ)先サイパンへ行き、終戦は台湾で迎えた。戦後は辻で仕込まれた芸を頼りに、料亭の三線弾きとして生きてきた。石垣、与那国、沖縄と、島々や料亭を渡り歩き、三線一本で両親を養い、甲斐性なしの男と一緒になっても、娘二人を育て上げた。
彼女は、沖縄、八重山の島唄はもちろん、軍歌、童謡も歌う。お得意は「座敷歌」、料亭のお座敷で歌われていた歌謡曲だ。彼女の芸の最大の魅力は、お客を「喜ばせたい」という思いが率直に伝わってくるところだ。景気、不景気、戦争、アメリカ統治、本土復帰など、時代の波に翻弄されながらも、自らの芸で目の前のお客を喜ばせることで、彼女は人生を乗り切ってきた。「歌で人を喜ばせる」ことが彼女の喜びであり、生き方である。
この作品では、ナミイおばあの石垣島での「歌」にまみれた日々、来歴を訪ねた那覇、与那国、台湾への旅、旅先での交流を通して、彼女がいかに歌に生きているか、85歳の“うたの日々”を見せる。モノクロ45点。
なお、本写真展の作品を収録した写真集が冬青社から刊行され、ドキュメンタリー映画『ナミイと唄えば』(本橋成一監督) のロードショウが3月18日からポレポレ東中野で公開、姜信子さんが書き下ろした映画原案の単行本『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』が岩波書店から刊行される。



<写真展内容>
明石 雄介(アカシ ユウスケ)
1972年京都府生まれ。95年自由学園卒業。97年東京綜合写真専門学校卒業。映画『ナージャの村』(本橋成一監督)の製作に参加。2000年ガーディアン・ガーデンの写真「人間の街」プロジェクトPart2に参加、02年映画『アレクセイと泉』(本橋成一監督)の製作にスチールで参加。現在、本橋成一に師事し、ポレポレタイムス社勤務。
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