Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン


小川 康博展
[Slowly Down The River―
古の三峡最後の日々]

3/13(月)~3/25(土)
10:00~19:00
3/19(日)、3/21(火・祝)休館



<写真展内容>
中国・長江中流域に建設が進められている三峡ダム。1993年に着工されたこのダムは、1820万キロワットの発電が可能な世界最大規模の水力発電ダムとして、世界的にその名を知られている。
2003年6月、着工から10年を経てダムは貯水を開始した。杜甫や李白を魅了した古の三峡は水の中に消え、現在この地には「三峡平湖」と呼ばれる巨大なダム湖が広がっている。かつて水運で栄えた沿岸の町々は水没を前に破壊を余儀なくされ、今後段階的に引き上げられるダム湖の水位は、この土地の1200年を超える歴史に確実に終止符を打つことだろう。
作者は2002年にはじめてこの地を訪れ、以来、刻々と変化するこの地の姿を写真に収めてきた。このダムの建設によって故郷を追われる住民の数はおよそ190万人。時代の波に翻弄される彼らの表情を通して、現代中国の「いま」を伝えることができたら、と作者は考えている。カラー40点。



<作者のプロフィール>
小川 康博(オガワ ヤスヒロ)
1968年神奈川県生まれ。神奈川大学外国語学部卒業。24歳のとき写真を始める。現在、アジアを中心に撮影を続けるかたわら、「日本人が生きる場所」をテーマに国内のルポルタージュも手がけている。
個展:1999年「不確かな地図」(コダックフォトサロン)、02年「ポートレイト・オブ・シャンハイ」(コニカプラザ)、05年「TOKYOLAND」(コニカミノルタプラザ)。
2000年「不確かな地図」により、第37回太陽賞受賞。
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